2005 秋季大会

回戦 対 都立川戦

 
日   野  
立   川  /

 

好天に恵まれた9月11日(日)、初戦からまったく気の抜けない立川高校との試合になった。新チームになってようやく形になってきたところだ。強烈な3年生が抜けてこじんまりしてきた感じだが自分たちの野球を目指している。前の試合が早く終わるのかなと思ったら最終回にもつれて開始時間が大幅に遅れてしまった。これが終盤に響くなんてこのときにはまったく予想もしていなかった。

 さて、日野の先行で始まった初回、1年生コンビの中村(裕)、岩間がファーストフライ、セカンドゴロに倒れた。3番板谷は左中間に素晴らしいライナーを放ったがセンターに好捕されて0点。惜しい当たりでした。その裏、先発の背番号1の小瀧は立ち上がり緊張した面持ちだったが1,2番をショートゴロ、ファーストゴロに抑えた。3番には左中間に2塁打されたが4番をセカンドゴロに打ち取りまずまずの立ち上がり。上出来です。

 2回表は6番キャプテンの柴田(輝)のライト前のヒットが出たが得点できず。その裏、岡部、田村のエラーで2死1,3塁になったが何とか打ち取り0点。内野の足が中に浮いている。初めての大会なので無理もないが早く落ち着いてほしい。

 3回表、先頭の小瀧が四球を選び田村が送ったが1,2番が凡退。その裏、先頭の1番がボテボテのセカンド内野安打で出塁。2番が送って、3番がデットボール。1死1,2塁。4番のショートゴロでゲッツーと行きたかったが田村がボールに手がつかずエラー。なんとかここで食い止めてほしかったが5,6番に連打を浴びて4失点。投げ急ぎ〜。痛い。4,5回も内野が崩れて2失点。

 6回表、先頭の岩間に代わって入った熊沢が左中間を破って3塁突入したがあえなく憤死。焦りが出てきた。6回からは小瀧に代わって柴田(輝)がマウンドに。速球でぐいぐい押し、6回を0点に押さえた。6回ぐらいから小雨が降ってきたが7回には本降りに。7回表終了時点で両軍ベンチに。一時中断。ここから長〜い中断でした。7回表を終了しているので試合は成立している。無理であれば6−0のまま負けになる。30分を過ぎてもいっこうにやむ気配がない。このまま終わりかと観客の誰しもが思ったが徐々に小降りになり、八王子高校の選手、関係者の真摯なグランド整備のおかげで約1時間後に開始できた。ありがたい。感謝です。

 こうなると両ベンチの采配が気になるところだ。立高サイドはこのまま終わってほしかっただろうし、流れが変わってきたので日野は気持ちを切り替えて攻められる。案の定、7回裏は3人でぴしゃりと押さえた。そして、8回表、先頭の君島が粘って四球で歩き、田村はファーストゴロに終わったが、中村(裕)も四球で歩き1死1,2塁の絶好のチャンス。まだ小雨が降っているので投げづらく足場も悪い。変化球も抜けてしまうのでストレートに絞れる。当たっている熊沢がすかさずライト前にヒットを放ちようやく1点返した。ここで一気に押せ押せで同点逆転のチャンス。といきたかったが、板谷はセカンドゲッツー。万事休す。攻めきれず。その裏、やはりこちらも四球から1点を失った。

 最終回、今日ここまで打ち取られている4番森の気合のライトオーバー2塁打から1点を返すがここまででした。

 立高のいいところばかり出て日野は力を出せませんでした。いや、出させてもらえなかったといえるかもしれません。1球ごとに変える外野のシフトや連係プレー、長時間の中断にもかかわらず動じないメンタルなどは鍛えられた練習の賜物でしょう。悔しいけれど見習わなければなりません。

 さあ、課題が山ほど出来ました。一人一人が自分をいかに伸ばすか、どこまで進歩できるか、ここからチャレンジしてほしいものです。

 

 

2005 夏季大会

3回戦 対 明大中野八王子戦

 
日   野  
明 中 八  

 

 勝った方が有利に大会に駒を進める。そんな負けられない一戦でしたが、勝負の神様は明八に微笑みました。6月の練習試合では6‐3で勝ち、そのときは村井が完璧で、明八打線を1失点に抑えていた。唯一不安だったのは明八のエースとは対戦していないのでどんな球を投げるかだった。

 とにかく先手を取りたい。お互いにそんな気持ちが強い試合でした。初回、先頭の坂本が三振に倒れるが、橋本が1,2塁間を破るヒット。新田が四球を選んで、さあ絶好の先制のチャンス。ところが4番松本が三振、5番谷もショートゴロで万事休す。惜しいチャンスでした。その裏、同じように2番にヒットを打たれるが3,4番を打ち取り0点。そして2回表、先頭の森が初球の甘いカーブをレフトに入ったと思う打球を叩いた。が、なんせ上柚木球場は両翼98m、この日レフトからライトへの逆風、レフトが倒れこみながらのファインプレーで取られてしまった。これが入っていたら・・・抜けていたら・・・。みんなで”フー”と吹いたら入りそうな打球でした。そしてお互いに2回も0点。

 そして3回表、橋本がファーボールで塁に出るとアウトカウントを間違えてライトフライで3塁まで走ってしまいダブルプレー。まったく普段では考えられない出来事でした。いやな感じのその裏、先頭のピッチャーにセンター前に打たれノーアウト一塁。村井が飛びつけば取れたかもしれない打球だったので悔やまれます。ここで明八の1番バッター。上から見ているとまったくバントの気配がないのでストライクを取りにいくとやばいと思ったその瞬間、低めのボール気味のカットボール(後日確認)をものの見事にライトにホームラン。やられてしまったというよりもやってしまったという感じ。一番打たれてはいけない打者に打たれてしまった。すかさず、その後バントヒットを決められ、送られ、四球のあと6番に左中間3塁打を打たれて計4失点。痛すぎる。

 4点を取られ初めてこのチームの焦りを見ました。練習試合であまり負けたことのないチームがこのままでは負けてしまうと本気で思った瞬間の動揺は隠せませんでした。そのあと、明八のエースにかわされ森が一人気をはいたがヒット4本に押さえられてしまった。

 明八の攻撃は4回にも2,3番の連続ヒットで一点。6回にはスクイズで一点。計6失点。7回からは岩澤に交代。もう一点もやれない祈るような場面だったが、先頭の4番に粘られて3塁打を打たれ、つづく5番にもヒットを打たれコールドでゲームセット。

 正直に言ってもう少し粘ってほしかった。点差ほどの力の差があるわけではなかったから。しかし、これも野球だしかたない。つけ入る隙を与えてくれなかった明八のほうが上だった。選手層から言っても横川たち35期を超える最強であったことは間違いない。特にエースの村井ははっきり言って入学してきたときに1番をつけるとは到底思えなかった。去年の秋も世田学にボコボコ打たれるし。だが、春から見違えるほど変わった。秘密にしていたが、カットボールを覚えフォークも習得し最後はチェンジアップも会得した。はっきり言って130キロなどまったくでないのに強豪打線をバッタバッタと押さえるようになってしまった。コントロールと内外野の守りがあれば野球は勝てると感じさせた。お手本のようなピッチャーになりました。170cm(?)60kg(?)の小さな大投手でした。

 盛り上がりは格別でした。応援も年を重ねるほど素晴らしく、ブラスバンドやダンス部によるチアリーディング。年々増える応援の数。皆さん応援本当にありがとうございました。試合に出れなかった選手やベンチに入れなかった3年生もお疲れ様でした。悔しいですが、最初で最後であろう部員108人の夏が終わりました。

 

【写真集】

 

坂本

橋本

新田

松本

窪島

森嶋

村井

竹内

鈴木(達)

大塚

岩澤

清水(翔)

手塚

部員

部員

小林

池上

 

 

 

 

2回戦 対 東村山西戦

 
東村山西    
日   野    

  2005年、夏の大会は2回戦東村山西との試合から始まった。初回エースの村井は簡単に3者凡退に討ち取った。練習試合もしたことないし、情報もないままでの試合になった。その裏、坂本がいきなり三振。めずらしい。橋本がショート内野安打で出るが前日までの雨でぬかるんでいて盗塁アウト。新田はキャッチャーフライ。先制のチャンスを逃した。

 2回、村井はツーアウトから初ヒットを打たれるが3回も無難に0点に押さえる。2回裏、先頭の松本が四球を選ぶが得点できず。早く点を取ってくれ〜状態でした。そして3回裏ようやく森嶋のヒット、村井のデッドボール、坂本送って橋本の犠飛でまず一点。続く新田の左中間2塁打で一点を追加してようやくほっとした。東村山西の投手もなかなかまとまっていて連打ができずにいたがここで主導権を握った。

 5回裏の攻撃は村井の四球から始まってツーアウト2塁から新田の2塁打、松本の3塁打、谷、森の4連続ヒットでエースを降ろした。ちょっといつもより遅いが日野打線がつながった。村井は6回までヒット2本を打たれるが危なげなく投げきった。7回は岩澤が投げて0点に押さえた。

 そして7回裏、新田がこの日3本目のヒット、エラー、谷も3本目のヒットでノーアウト満塁。森が四球で押し出し一点。なおも代打、鈴木(達)がいつもの腕ぐるぐる回しの儀式をして痛烈なサードライナー。危うくダブルプレーになるところでセーフ。2死満塁。さらに代打、竹内への初球がワイルドピッチ!サヨナラの2点目が入りあっけなくコールドゲームで終了。

 この試合、東村山西の闘志を感じ、再三いい当たりをされたが坂本、新田の内野、森嶋、窪島の外野の好プレーで盛り立てた。これでいよいよ明八戦です。どんな形であれ勝ち上がって上を目指したいものです。

【写真集】

ブラバン1

ブラバン2

ブラバン3

チア(ダンス部)

チア(ダンス部)

生徒

父母

校長先生

写真提供 青柳とみ子氏 江川嘉紀氏

 

 

2005 春季大会

4回戦 対 修徳戦

 
修   徳   10
日   野 ×  

 

 非常に残念でしたが、仕事の関係で休みが取れず、見に行けませんでした。スコアブックと関係者の話から推測します。

 前回の神宮第二は2年前、春季大会の準々決勝、青松とジャイアンツにいった横川のバッテリーで早実と対戦したのを思い出します。中に入ると観客席が低く独特の雰囲気で、見ている人と一体感のある素晴らしい球場です。ただ西東京のチームは人工芝の経験が少なく今年のチームも慌ててシュ−ズを買った選手もいたようです。これはもう経験するしかないのでいい経験になったでしょう。

 修徳の攻撃、初回、村井は先頭にセンター前に打たれバントで送られ、3番、4番に早いカウントから打たれてあっさりと2点のビハインド。さすがというしかないですね。

 2回は私学強豪得意のバントヒットでかき回されたが何とか0点に抑えた。3回、やはり初球をヒットされ次打者はフィルダースチョイス、4番の送りバントでワンアウト2、3塁。ライトに犠飛を打たれ1点。6番にツーランホームランを打たれて3失点。いずれも早いカウントからなので、村井がコントロールがいいのを逆に突かれた格好です。ハイ、今日の村井はここまで。お疲れさん。

 4回からは初登場のサイドスロー岩澤。打たせて取るタイプだが強心臓。ヒットを打たれながらも1失点に抑えた。5回は完璧3人でピシャリ。今後も期待できる。

 6回からは2年生の平野。速球と多彩な変化球が武器だが少々荒れ球。四球、死球を出しながらも6、7回は無失点。そして8回。ツーアウトを取りながら四球、四球とエラーで満塁。6番にレフトオーバーを打たれ万事休す。ワイルドピッチでさらに1点。計4失点。最後にやはり2年生の4番手、柴田(輝)が伸びのあるストレートで1人アウトにとってようやくチェンジ。合計10失点。

 日野の攻撃は3回までサウスポーにパーフェクトに抑えられた。フライが多いところから見てストレートが手元で伸びていたようだ。コントロールもいい。

 しかし、ここで終わらないのが今年のチーム。4回、先頭の坂本がセンター前に打つと、橋本が送りバント。3番新田がレフトオーバーのヒットでまず1点。しかし、4、5番が抑えられた。

 5回はワンアウトから森の2塁打。四球、四球でワンアウト満塁。1番坂本がデットボールで1点をもぎ取ったが、しかし、続く橋本、新田が倒れて1点どまり。惜しいチャンスでした。多分、押せ押せムードで盛り上がったことでしょう。う〜ん、残念。この時点で6−2。まだまだいける状態だったのですね。鋭い打球もホームラン性の打球もこの試合ことごとく取られてしまったようです。

 6、7、8回は抑えられて得点できずに終わりました。今日は強気の攻めで、この試合ベンチに入った選手はピッチャー4人ぜんぶ使うし、代打の切り札総登場。新谷、加曽利、森嶋、清水(翔)、大塚、ほとんど使ったようです。部員の多いなか、全員が戦力です。

 またまた試合に負けてみんな泣いたようです。一人一人が修徳とやってどんな気持ちになったのでしょうか。無理だと思ったのか今度はやれると感じたのか。結果は夏の大会で出してくれるでしょう。夏まで何をしたらいいのか自分で考えてさらに努力して、また神宮に帰ってきましょう。

 上柚木、駒沢、神宮第二、わざわざ足を運んでいただいた応援の皆様、ありがとうございました。またはHPで気をもみながら、イライラわくわくしていただいた関係者の皆様ありがとうございました。まだ、夏があります。益々期待してください。きっと彼らはこたえてくれることでしょう。

 

3回戦 対 昭和戦

 
昭   和
日   野 ×

 宿敵昭和との試合は初めての駒沢球場です。西東京のチームが駒沢球場で試合するのはかなり貴重です。入ってみると都心に近いとは思えないほど緑に囲まれていて外野は樹におおわれていていい感じ。雰囲気も伝統を感じさせなかなか魅力。ただ、観客席は狭くここで夏の大会をやるとうちの大応援団は入りきらないだろうな。グランドは内野は整備されているが、外野の芝は遠目で見ても荒れていてゴロの処理が難しそうだなと感じたが結局試合を分けてしまった。

 初回、村井は鬼門の先頭古島を打ち取りツーアウトとしたが、3番にヒットを打たれ2盗され4番にあっさり打たれて1点を先制された。まだまだ甘い。今日はコントロールが良すぎるようで逆に真ん中に集まっているようだ。審判がやや広めなのでうまく使えばいいのに。非常にやばい展開。

 初回裏、ツーアウトから新田が左中間に3塁打を放った。この大会新田は大当たり。だが、キャプテン松本が初球を打ってショ−トフライ。かなりまずい。前田投手からは1試合に2、3回しかチャンスはないからまず1回を失った勘定だ。案の定、堀越戦以上の気合で外角ストレートを決めてくる。2、3、4回と完璧に3人で片付けられてしまった。

 村井はその後立ち直り2、3、4回は危なげなく切り抜けたが1点が重い。そして5回表、ツーアウトからヒットを打たれ1番古島に回ってしまった。初球、高だかと上がったフライはショート、セカンド、センターの真ん中にポトリ。俊足を飛ばして1塁ランナーがホームまで突入。しかし、それを見ていた強肩センター谷がすばやくホームへ返球。普段遊びでピッチングしていて良かった。伸びのあるストレートがど真ん中のストライクアウト。肝を冷やした。ここで点をとられていたらと思うと…。

 その裏、本当にピンチの後にチャンス。谷のショートゴロがエラーに。絶対に送らなくてはならないのに森はバント失敗。こらー。(失敗をさそう前田投手の球の勝ち)ただ、こういう大会の場面にめっぽう強い窪島が追い込まれながらもきれいにレフト前にヒット。ワンアウト1、2塁。続く、今日抜擢された公式戦初登場の長身竹内が初球のカーブを3遊間ヒット。監督の期待にこたえた。緊張する場面、値千金でした。これでワンアウト満塁。しかし、ここで一番期待できない村井に回ってしまった。ここは四球か死球でもいい。いちかばちかのスクイズでもいい。が、あっという間に追い込まれツーエンドツーになってしまった。しかし、当てただけの打球は1塁の頭をふらふらっと越えるヒットに。ヤッター、本能のヒット。そんな打球の処理をあせったライトが後ろにそらして走者一掃の3点になった。なぜって、村井は大会の直前に左指を骨折して、バットはまともに振れない状態です。そのあと、橋本にもヒットが出て計4点。バンザ〜イ!

 7回にもあきらかにガクっときた前田投手からエラーで出したランナーを橋本の技ありのスクイズで1点を追加。決定的な1点になった。村井は6回以降もヒットは打たれながらも内外野の堅い守備で得点を許さず。疲れの見えてきた9回はノーアウトから連続ヒットを打たれながらも後続をピシャっと押さえ失点は初回の1点のみ。素晴らしい。

 さて、いよいよ今度は修徳戦。普段通りの力を出せればかなり面白いが、出させてくれるかどうかやってみないと分からない。久しぶりに神宮第二に戻ってきました。

 

2回戦 対 明大中野戦

 
明大中野    
日   野 ×    

 

 ほとんどの人は明中の勝利を疑ってなかったのではないでしょうか。しかし、うちが勝ちました。8−0、7回コールドの完勝です。明中は第一ブロックを都砂川、学習院、都西を撃破してきて前評判の高いチームでした。

 初回、村井はいきなりレフト前に打たれバントで送られ危なかったのですが、3番4番をセカンドゴロ、サードゴロに打ちとって流れに乗りました。

 そのあとはランナーを出しながらも長打を打たれず、7回3安打完封しました。秋と比べると成長したものです。直前の新潟明訓との練習試合で7回を0点に抑えたのが自信になったようです。

 日野の攻撃は初回、先頭の坂本が四球で出塁し、クリーンアップの3連打であっさりと2点を取り、森の犠牲フライでさらに追加点を取り3点を先制した。明中の先発は右のサイドスロー。そんなに簡単に打てそうもない、くせ球のように見えたから驚きでした。

 2回からはエースナンバーがでてきたが、3、5回はヒットにエラーがからんで5点を追加。結局7回コールドで3回戦進出を決めた。

 今日は落ち着いてゲームが出来た。次は堀越を破った昭和との試合です。昭和の前田投手に練習試合では2試合連続完封負けを喫しています。今度は公式戦で勝負です。

 

【写真集】

坂本

橋本

新田

松本

窪島

森嶋

村井

清水(翔)

鈴木(達)

校長先生と奥原先生

花粉の季節

  写真提供

青柳氏

江川氏

森氏