2003・秋

9月13日(土) 秋季大会2回戦  対 八王子実践戦

10
八王子実践
日   野

 秋季大会初戦、八王子実践との試合は延長10回、5−4で逆転負けしました。夏の大会を思わせるような暑さの中、前の試合が延びて3時ごろにプレーボール。先攻は八王子実践。日野のエース高岸の立ち上がりが注目されたが、1、2番を無難に打ち取ったがほっとした次の3番にノースリーからストレートを痛烈にライトフェンス直撃され2塁打。そのあとさらにライト前にポテンヒットを打たれて1点先攻された。

 その裏、1番坂本(1年)が四球を選び、2番渡辺が完璧な送りバントで2進。3番松本(始、1年)のショートゴロの間に3進し、4番高岸のときにパスボールでこちらも1点取った。

 すごかったのは2回裏、6番井上の左中間のフェンス際の打球をレフトがフェンスに激突しながらも取ったファインプレー。簡易フェンスでしたがフェンスをぶったおしながらも球を離さなかった。ケガも恐れない勝つ執念を感じてこれは厳しい戦いになるなと予感しました。やはり流れは実践に傾いて毎回ランナーを出し苦しい展開を強いられました。

 しかし、5回裏、四球からチャンスを作り1死満塁のチャンス。5番山下が押し出しの四球を選び、井上がライトにタイムリーを放ち3点を何とかもぎ取った。4−1となりこれで楽になったと思った6回表にすかざず、先頭に2塁打を打たれ、連打で2点を失った。たたみかけて来る攻撃はやはりすごい。同時にまだ高岸が試合の流れのポイントが分かっていない。経験不足。

 8回はスクイズで1点を取られ同点に。6回以降の高岸は序盤で球数を投げさせられていたためすでに球は浮いて押さえが効いていなかった。9回にも奇跡的なダブルプレーで0点にしのいだがもう限界に達していた。こちらも何度か得点のチャンスがあったがどうしてもクリーンアップがヒットできずに無得点。9回裏は8番小池(1年)のヒットと盗塁で2死2塁。一打サヨナラのチャンス。9番橋本(1年)は今日2安打しているラッキーボーイ。しかし、レフトライナーで決められなかった。

 そして延長10回表、さすがに先頭を四球で出したところで安中に交代。2死2塁までこぎつけたがセンター、ライト、セカンドの間にポテンヒットを打たれて万事休す。その裏得点を返せずにゲームセット。

 いったい負けた原因はなんなんだろう?いろいろあるが少なくとも力の差ではない。ほとんど互角以上に戦っている。経験不足?これはある。まだ新チームで出来上がっていない。勝つ執念?むこうのほうが上だったかな。上から見ている限り、打ちたい気持ちは分かるが主審が狭いのだからもっと四球から崩せたはず。打ちたくて打つのではなく、勝つために打つことを分かってほしい。もっと臨機応変に工夫と想像力を使って対応していたら結果は違っていただろう。選手からは最後まで武道を感じることが出来なかった。

 八王子実践のバッテリーは夏の穎明館戦で活躍した選手でした。さすがに落ち着いていて崩れそうで崩れない素晴らしいメンタルを持っていました。特に投手は10回を最後まで淡々と投げていました。バックの信頼も厚い感じです。さすがベスト8を経験している素晴らしいチームです。

 文化祭のためベンチに入った選手以外の1年生は応援に来れなかった。それでも試合に出た1年生は本当に頑張った。しかし、これからは控えている選手がいっぱいいるので活躍できない、負けちゃったとは簡単に言えないだろう。だったら俺がという選手がたくさんいる。2年生はもう来年夏が最後の大会になってしまった。もう一度練習を見直してレギュラーを奪い返してほしい。一人一人が負けた原因を素直に反省して来年につなげてほしい。

 今回もたくさんの応援ありがとうございました。結果はでませんでしたが隣の人が、今までの日野高とは思えない。みんなうまいと絶賛していました。本当にそう思います。来年に期待しましょう! 

 

2003・夏

7月20日(日) 夏季大会2回戦 対 穎明館戦

 
日   野
穎 明 館

×

 いよいよ穎明館との試合はまたも先攻で始まった。プレイボールの初球を江川が狙いどうりにライト前にヒット。いきなりスタンドが沸きあがった。しかし、大屋のバントはピッチャー前に転がって2塁封殺。大石が四球で1、2塁になるが坂本三振、田中のところで大石がキャッチャーからの送球でアウト。初回のチャンスを逃した。

 その裏いきなりデッドボールで始まるが井越は力のある球で後続を4三振にとって終わった。(一人振り逃げ)その後も四球と振り逃げ、盗塁でピンチを招くが要所を三振にとって何とか序盤の3回を切り抜けた。ストレートの威力、カーブのコントロールも良くこんなにいいピッチィングは初めて見るぐらいの素晴らしいできでした。

 ところが4回裏、先頭を四球で出したランナーに盗塁されノーアウト2塁。バッターをツーワンと追い込んだあと、「あっ」と思った甘くはいったカーブを左中間に2塁打されてしまった。1点取られて送りバントでワンアウト3塁。次打者が3塁ゴロでホームに突っ込んだが田中が悪送球で2点目を取られた。これがこの試合井越が唯一打たれたヒットでした。ピッチャーは1試合に失投が何球かあります。たった一球の失投だったがそれを逃さず打った穎明館のバッターが一枚上でした。

 前半は穎明館のペースで進んでいったが、5回表、ワンアウトから森村が三塁戦を抜く2塁打。パスボールで3塁まで進むが赤間、直樹が打てず。6回にはワンアウトから江川のレフトの頭を越える3塁打を放つが、大屋、大石がまたしても攻略できず。

 5回以降は井越はほぼ完璧なピッチングで流れは日野に傾きそうな最終9回表、先頭江川が三振に倒れるが、代打川瀬がきれいにセンターに打ち返した。3番大石はレフトフライだったが、4番坂本が三遊間に打って二死1、2塁と攻め込んだ。一発長打で同点の場面だったが最後田中のセンターフライでゲームは終了・・・。

 それにしても穎明館の投手はよかった。コントロールとカーブのきれが素晴らしく、スライダー、シンカーを投げ分けられてしまった。ヒット1本で負けた井越はかわいそうだがこれも野球の醍醐味だからしかたない。しびれるようなゲームだったが3年生本当によく頑張ったと思う。決して素質に恵まれたチームではなかったがよくここまで強くなったものだと思う。

 最後まで本当にたくさんの応援ありがとうございました。応援も年々良くなっています。そして新チームも練習を開始しました。これからもたくさんの応援をお願いいたします。

写真集1

江川

大屋

大石

坂本

田中

森村

赤間

渡辺

井越

藤川

中村

 川瀬

大内

三澤(生徒会長)

山田(トレーナー)

高岸

山下

監督

 

 

7月12日(土) 夏季大会1回戦 対 聖徳学園戦

 
日   野 1         28
聖徳学園      

 前日と未明までの雨で試合が出来るか心配だった1回戦、20分遅れで試合開始。梅雨空を吹き飛ばすような日野の猛攻で28−0で大勝しました。ブル−と赤の応援うちわを後援会で100枚用意して応援に来ていただいた方に配ったのですがあっという間になくなり、1塁側スタンドは日野の応援でいっぱいになってしまいました。さらに気温がどんどん上がりうちわを作ってよかった〜!(帰りに回収しました)

 先攻は日野、1番江川がまだ球筋の定まらないピッチャーから四球を選び2番大屋が確実にバントで送った。3番4番が四球を選びワンアウト満塁のチャンス。そして、5番田中が左中間を抜く走者一掃の2塁打を放ち一挙3点。ここで聖徳のキャッチャーがピッチャーになるが死球、四球で9番井越と1番に戻った江川のタイムリーで計7点、試合を決めた。

 その裏井越が投げ始めるとスタンドから「はえー・・・」。とため息が。結局4回を投げてヒット1本三振5個の力投を見せた。

 2回からは死球、エラーをからませながらも打って打って打ちまくった。途中から控えの3年生が全員出場したが彼らも期待にこたえた。みんなで5回で23本のヒットはすごい。5回裏は川瀬が投げた。先頭に右中間に打たれるが打者がベースを回ったところで転んでシングルヒットとなり、結局0点に抑えた。

 それにもまして応援がすごかった。60人以上の1、2年生部員と父母、生徒、ブラスバンド、OB、関係者などなど聖徳はびっくりしたに違いない。みんなの一丸となった応援は素晴らしかった。ありがとうございました。また、聖徳の男子生徒の必死の応援も良かった。選手も打たれながらもあきらめずふてくされずに最後まで頑張った姿は印象的でした。

 さあ、今度は宿敵穎明館です。おととしの神宮の借りを返したいところです。壮絶な試合になるかもしれません。是非見に来て応援よろしくお願いします!またまたうちわをたくさん配ります。

写真集2

バッテリー

しぶき

校長先生

ブラバン

応援1

校歌1

校歌2

応援2

28得点(23安打は西東京記録)

応援3

マネ

やきとり源べいの青柳さんと

 江川氏撮影

大応援団

 

 

2003・春

4月2日(水) 春季大会1回戦 対 日大豊山戦 

 
日   野    
日大豊山  

 

 非常に残念ですが、日大豊山に7−0で負けてしまいました。肌寒い小雨の降る中、プレーボール。初回、先頭の大石が追い込まれながらもセンター前にヒット。大屋が送って田中、森村につなげたが凡退。初回のチャンスを逃す。2回裏、ワンアウト2,3塁から8番ピッチャーをツースリーまで追い込んだがなんとスリーバントスクイズを決められて先取点を取られた。井越の球にあっていない打者だっただけに豊山の監督の賭けと執念を感じた。なんだか去年の夏を思い出す展開だ。

 そして、5回裏、俊足の先頭をショート内野安打で出すと四球で1、2塁。ピッチャー前のバントを井越の3塁送球がセーフ。ノーアウト満塁の大ピンチ。ここまで何とかスクイズの1点でしのいできただけに踏ん張ってほしかったが、連打で2点を失いショートエラーでさらに2点を失い4失点。計5点。豊山のピッチャーがよかっただけに追加点はなんとも悔やまれる展開でした。

 その後の6回、7回も不用意に出したランナーを返されてゲームセット。しかし、序盤はショート大屋とセンターキャプテン直樹の横っ飛びで取ったファインプレーに助けられて最小失点に抑えていたのだから何とか流れを持ってくれば,後半分からない試合になっていたような気がする。長打を打った直樹が3塁でタッチアウトになったのも運がない。

 今回はあまりいいところがなく終わってしまったが、3年生はこれで夏が最後だ。あと3ヶ月。どのくらい伸びてくれるか期待したい。一人一人が少しでもうまくなれば全体として大きな力になるのだから努力を惜しむことなくがむしゃらにやってほしい。

 そして、4月から松原高校野球部の加藤監督が数学の先生として日野高に赴任された。佐藤監督とは武蔵村山高校からの部長、監督のコンビだ。佐藤−加藤コンビ復活とともにたくさんはいってくる1年生を鍛えてくれる。頼もしい助監督を迎えて日野はさらに強くなっていくだろう。OBは皆歓迎しています。今後ともよろしくお願い致します。