2001年 秋季大会

10月20日(土) 本大会準々決勝 対 穎明館戦

 
日   野    
穎 明 館   10

 ついに負けてしまいました。負けることを忘れてしまったような快進撃でしたが力尽きました。先手を取って有利に試合を運ぼうと先攻で始まった1回表。一死から吉良がきれいにセンター前ヒット。続く深澤がスライダーをセンターに打って、センターが日が目に入ったのか後ろにそらす間に吉良がホームインといきたかったがホーム前ではさまれてタッチアウト、続く横川がショートゴロでチェンジ。惜しいチャンスでした。吉良の足が遅いのかむこうの連携がうまかったのか残念。その裏、いきなり先頭に左中間を抜かれて2塁打。バントが青松の前にきて、おあつらえのサードアウトかと思ったら青松の暴投で1点。後続を何とか抑えたが、ここから四球やエラーや内野安打で着実に加点されて7回表で8-3とリードされ苦しい展開でした。

 ただ、まったく手も足も出ないのではなく、こっちも四球やヒットを重ねて3点をもぎ取り、追撃体制に入っていた。しかし、なんといってもこの試合は深澤のエラーが痛かった。今まででは考えられないような暴投で無駄な点をやってしまった。これがプレッシャーというものでしょう。緊迫した場面では誰かがやってしまうことが多いのです。

 青松は今日もがんばりました。ジャストミートされたのは初回の先頭だけで、あとは人工芝ヒットでやられました。ただ、打たれたくないのできわどいところへ投げて四球になったり、デットボールで苦しみました。そこをついてくるむこうのうまさが光りました。でも、最後まで切れずに粘り強く投げきった青松をほめてやりたいです。

 途中、むこうのエンドランの空振りをデットボールとコールされて、ハプニングがありましたが、監督の機転で伝令を出し、ジャッジの取り消しをもぎ取りました。審判はネット裏の高校野球フリークや、うちの父母から罵声を浴びせられてかわいそうでしたが、ココはうちも絶対に引けない監督のファインプレーでした。(そのあとのコールが厳しい気がしたが・・・。)

 最後は何とかコールドだけは避けたかったのですが、流れを呼び戻すことが出来ずにレフト前にポトリと打たれてゲームセット。悔しくて、悔いも残りますが、ココまでやってきた選手達を暖かく迎えたいと思います。よくがんばりました。本当に何の変哲もないチームですが1戦ごとに力をつけてきて、勝つための野球を身につけました。このチームの特徴は”素直”でしょうか。監督のいうことをよく理解して実行に移すことの出来た、ちょっとだけ頭を使うことの出来たチームです。

 さあ、これからが大変です。周りの見方が変わりました。今まではこっちが挑戦していたのが、今度からガンガンぶつかってこられるでしょう。今までと違ったプレッシャーもあるでしょう。どんなときでも平常心を忘れずに戦っていければ、来年春、夏もいけます。これからどんな風に進化していけるのか楽しみです。

 深澤の好プレーのおかげでココまで勝ち上がってきたのだから、深澤には早く立ち直ってほしいものです。当分尾を引くでしょうが、いつまで考えていたって始まりません。もうすでに来年の戦いは始まっているのです。反省は”さらり”と練習は”しつこく”いきましょう。

 皆様の暖かい応援本当にありがとうございました。ベンチの中まで届いてましたよ〜!

 今回、桐朋戦で青松の爪が割れ血もにじんでいました。時々割れていたみたいですが、急きょ、知り合いのネイルアーティストの荒井冨玖実さんにわざわざ日野高まできていただいてきれいに直していただきました。さすがプロの技ですね。まったく気にせずに投げることが出来ました。この場を借りてお礼申し上げます。

 試合後は信濃町のジョン万次郎で打ち上げでした。今日ははじめて監督のお兄さん(新潟明訓監督)が新潟から新幹線で見に来てくれました。弟の試合を見に来たのは何十年来初めてだそうです。いつもは明訓のほうが最後まで試合をしていたからです。目の前で勝ちたかったのですが残念です。それにしても、真夏のような暑さから、グランドコートを着るような寒さまで大会をしていたのは初めてです。長い秋が終わりました。

 

10月14日(日) 本大会2回戦 対 大森工業戦

 
大森工業
日   野

×

10

  

またまた勝ちました!これで都立唯一のベスト8です!西だけで考えれば準決勝です。なんと言うことでしょう、神宮の神様ありがとうございます。都立NO1になりました。

 しっかし、つらい試合でした。今までで一番といえるほどの厳しい審判でした。上にあがると厳しくなるとは元城東の有馬監督から聞いてはいたけれど、1回3点取られてエース青松が開口一番、”投げるとこないですよー”と言ってきたことからも分かります。ただ、むこうも一緒だから必ず点は取れるとは思いました。

 しかし、その裏四球の打者をバント失敗で点が取れなかったので、いやな感じでした。しかし、2回裏ツーアウトツースリーから吉良がレフトの頭上を抜くタイムリーで2点を取り、さらに青松が3塁打で計5点を取り何とか早い回に点を取り返したので助かりました。大森のクリーンアップはやはりすごかったです。3番4番には打たれましたが、傷口は浅かったので何とかもちました。

 青松は2回から気持ちを切り替えて、ストライクをしっかりと取り、たいしたやつです。今日は投手の制球力と精神力が勝敗を分けました。コントロールのないピッチャーは上には来るなよといわんばかりのストライクゾーンでは真の強さが要求されます。青松はすごい!文句をいいながらもちゃんと投げるんだから。

 それにしても横川はしょぼかったね。4番が打っていればコールドゲームに出来てたのに。でも、大事なところで二つもランナーを刺すのはさすがです。非凡を感じさせます。

 次の穎明戦ではミスが負けにつながります。今日ほどミスをしていたらやられるでしょう。一人一人が気を引き締めてしっかりした野球をしてもらいたいです。今度勝つとベスト4です。がんばるぞ〜!

 今回、日野台の方に大森工と法政一のビデオを貸していただきました。本当に参考になりました。心からお礼申し上げます。これがなかったらやばかったかもしれません。いつの日かこのお礼をしたいと思っています。ありがとうございました。

青松

深澤

高橋

横川

田中

整列

応援

整列

応援

吹奏楽部(感謝)

応援

 

 

左から 焼き鳥源兵衛の栄作 監督のお父さん 村高の森監督

 

 

10月6日(土) 本大会1回戦 対 桐朋戦

 
日   野
桐   朋

×

 また勝ちました!本大会1回戦突破です。なんという快挙でしょう。桐朋については事前の情報から大体のことは分かっていたのですがその通りに試合が運びました。1回桐朋の守備の乱れから青松、岸の長打で4点を取りました。これは何点取れるか楽しみだと思ったらその裏こちらもエラーからツーアウト2,3塁のピンチ。何とか青松が踏ん張り0点に抑えた。これが大きかった。

 桐朋打線は最初から青松のカーブを狙ってきてちょっと間違えたら連打されそうでしたが、青松のカーブのほうが勝っていたので打ち取ることが出来ました。が、青松がこんなにてこずっていたのも始めて見ました。特にだいぶ投げさせられていたので6回に1点取られ、7回は見るからに苦しい状態でした。

 桐朋の投手もだんだんと調子が出てきて、なかなか点が取れず4-1で勝っていたのに徐々に追い込まれていくような感じでした。選手は人工芝と神宮の雰囲気に飲まれていてちょっといつもと違う雰囲気でした。それでも9回ようやく武井と岸の連打で2点を取り、ほっとしました。

 なんといっても嬉しかったのは偏差値の高い学校に勝った事です。なんというか、うちは偏差値の高い相手に弱いらしくジンクスになっていました。コンプレックスですかね〜。それもこれで終わりです。これからはどんな相手でもどんどん勝っていきますよ〜。

 同じ日に国立と北野は負けました。これで都立はうちと文京だけです。なんとしても14日の大森工業に勝ってベスト8を果たしたいと思います。しかし、こう毎週毎週、夜中まで飲んでいるとさすがに体調が悪いです。今週は体調を整えたいと思います。皆さん、誘わないでください。14日にはまた、パーといきたいですね。

 

9月29日(土) ブロック決勝 対 駒場学園戦

 
日   野
駒場学園

×

 ついにやりました。ブロック優勝です。4-0の完勝です。初回いきなり、ノーアウト1,2塁のチャンスに横川が2塁ライナーでダブルプレ−で始まり、ヤーな感じ。しかし青松がなんと、4回までパーフェクトで0点。2回には吉良のヒットと走塁妨害で1点、続いて横川が三遊間ヒットで2点。6回にはなんと7番岸が左中間2点ホームランで4点を取りました。その後は七回のツーアウト1,2塁のピンチを青松が何とか打ち取り0点に抑え、逃げ切りました。日野高始まって以来のブロック優勝です。ココまでやるとは思いませんでしたが、選手はどんどん力をつけて勝ちをもぎ取りました。

 ”普通にやればかてるんだよ。”という監督の言葉どうり、選手は力を出しました。東京都でベスト20、単純に割っても西でベスト10になりました。ココからが本当の戦いになります。10月1日に抽選会があります。どことやっても勝つ!!!こんな感じで勝ちあがっていきたいですね。

 

9月23日(日) ブロック準決勝 対 岩倉戦

 
岩   倉
日   野

×

 やりました。!夏、準優勝の岩倉に勝ちました。初回、青松の立ち上がりを攻められて、やっぱり足を絡ませて2点を取られコリャ、やばいかなと思い、ついでに3回も三振パスボールで1点を取られまずい展開でした。しかし、3回裏、なんと連続安打で7点を奪い(どうやって取ったかもう忘れた)主導権を奪った。

 とにかく、打って打って打ちまくって点を取り流れを引き寄せました。6回にも内野ゴロの間に1点を取られましたが、その裏に取り返し、流れを食い止め、8回裏にはだめ押しの1点を取り何とかコールドには出来そうで出来ませんでしたが勝ちました。

 案の定、横川は徹底的にマークされ、打たせてもらえませんでしたが、青松、武井がいいところで打って点をもぎ取りました。青松は前半こそ悪かったのですが、内、外野の好プレーに助けられ、岩倉打線を抑えきりました。真正面からの勝負に足と打線の戦いに勝利した感じです。今度は駒学とのブロック優勝をかけた1戦ですが、ぜひとも勝って神宮大会に行きたいですね。(またもやガッツポーズをとって監督に怒られましたが、おいしいお酒を飲みました。)

9月16日(日) ブロック2回戦 対 都久留米戦

 
日   野     10
久 留 米 ×

 

 久留米に10−0(7回コールド)で勝って春季大会の出場が決まりました。いや〜、少なくとも8年ぶりだそうです。(奥原部長の話によると)勝てると分かっていても点を取るまでは、終わってみないと安心できませんでした。

 なんといっても初回、四球の1番田中が盗塁失敗でいや〜なムードでしたが、2番3番がつないで、バッター横川。ストレートをフルスイングした打球はバットの根っこに当ったような感じでしたがバックスクリーンにスリーランホームラン。何であそこまで飛ぶの?そのあとも1点とって初回に4点。

 そして2回、ランナー1人をおいて横川。今度はカーブをバットの先っちょに当ったのにレフトのポール際に運んで2打席連続のツーランホームラン。岩倉の選手とギャラリーが見ているなか度肝を抜きました。しかし、2打席ともバットの芯をはずしているのにホームランにするなんて怪物?そのあと芯に当った打球はあっという間にレフトの頭上を越えて2塁打。打球の速さがまったく違う。恐ろしい。

 そのあと、3,4回は点が取れずに5回もあと一点取れば5回コールドでしたが結局10−0で7回コールド。投げては青松が3塁を踏ませず、外野にもほとんど飛ばずに2安打完封でした。守りもエラーが一つもなくファインプレーで投手を助けました。打線も横川以外もほとんどが芯でとらえてヒットをよく打ちました。

 さあ、いよいよ決勝進出をかけて今度は夏に決勝まで行った岩倉とやります。東亜とやれなかった分思い切ってやります。横川は徹底的にマークされるでしょうが、それを乗り越えて打ってほしいものです。そう簡単には勝たせてくれないでしょうがこちらも簡単には負けません。選手が自分自身のプレッシャーに勝てばいけるでしょう。とにかく攻めて攻めて攻めまくりたいですね。期待していてください。

 試合後、おいしいお酒を飲ませていただきました。(年に何回もないんです。)

 

 

2001年 夏

4回戦 対 都町田戦

 
町   田
日   野

 悪夢とはこういうときに使う言葉なのでしょうね。夢ならさめてほしい。寝て起きてもやっぱり負けていた。まさか町田に負けるとは・・・。9回まで7−4で勝っていて逆転されてしまうとは・・・。言葉を失ってしまって体中から力が抜けてしまった。

東亜を見すえて先発は西の首。前回の汚名返上とばかりに気合が入って1,2回は打たれて3点取られたが3,4回は0点に抑えて上々の出来。こっちは1回裏いきなり連打で4点を取った。なおも得点を重ねて8回までに7点を取った。5回からは川村が投げてこちらも前回より上々の出来で町田を抑えたが、なんと七回に3塁ランナーをはさんだのに送球がランナーの頭に当って1点取られた。ツキがない。

それでも8回からエースの武井の登場。ぴしゃりと8回を抑えてさあ、あと1回。ところが、先頭打者をファーボールでだし、エンドランをかけられて無死、一,二塁。ショートの後ろにふらふらっと上がった打球がレフトの前にぽとり。ツキがない。それでも武井が頑張って三振を取るが四球で押し出し。セカンドゴロの間に1点取られて二死1,3塁。7−6と1点差に詰め寄られた。

しかし、武井も踏ん張って次打者を2ストライク1ボールに追い込んだ。得意のカーブが決まりゲームセットと思ったら判定はボール。そして空振り三振を取りにいったボールを右中間に打たれて逆転。8−7。うそだろ〜。しかしその裏キャプテンの岸と澤村が四球を選んで1アウト1,2塁。同点、サヨナラのチャンス。ここで梅田の打球はセカンドライナー、ゲッツー。万事休す。ツキがなかった。

それにしても6回に打った横川のホームランはすごかった。追い風にも乗ったが左中間スタンドをはるかに越える場外ホームラン。林の中に消えていった・・・。怖い。なんちゅうやっちゃ。またしてもスタンドがどよめいた。高校生の打球じゃない。それにしても東亜学園は喜んだでしょうね。もちろん町田も。東大和の選手達ごめんなさい。苦いビールになりました。ひとしきり皆が泣きじゃくったあと川村がいきなり”あー野球やって楽しかった〜〜〜”と満足げに叫んだのを聞いて救われました。そんなチームでした。皆さん応援本当にありがとうございました。来年も横川のホームランを見に来てください。

川村

山田

梅田

武井

円陣

応援

 

3回戦 対 都東大和戦

 
日   野
東 大 和

 ベテラン監督同士の見ごたえある、予想通りのいいゲームでした。東大和はたぶんうちが左のエースでくると思い、左を右に変えてオーダーを組みました。うちも東大和は必ずエースでくると思い万全の体制で作戦を練っていたのですが、12番をつけた投手が出てきて、これがまたすごくいい球を投げ、お互い”こんなピッチャー聞いてないよ”という状態でプレイボール。

運があったというかついてるというか、初回先頭の澤村がいきなり1,2塁間を抜くヒット。これがライトの手前でポ−ンとはねて一番深いところへ。俊足澤村が一気にホームイン。1点。これが大きかった。その裏、先発青松が立ち上がりの制球が乱れてピンチだったがこれもラッキーなサード封殺でしのいだ。

そのまま回はどんどん進んで七回まで1−0、ここで山田、川村がヒットでチャンスをつくり2,3塁。田辺のサードゴロで万事休すかと思ったが、サードの悪送球で2点を取った。こういう展開ではエラーが命取りになるがそれが東大和側に出た。続く澤村が左中間を深々と破る3塁打をはなって計3点。東大和もチャンスを作るが、圧巻だったのは東大和の送りバントを強肩横川が二塁封殺。1塁は間一髪セーフ。スタンドのどよめきがベンチにも入ってきた。スゲー!そして8回は4番岩田の一発で1点。

5−0でこのまま逃げ切れるかと思ったが、その裏疲れてきた青松からチャンスを作り一死満塁。ヒットを打たれて1点。ここで川村登場。ライトと投手が交代。ワンアウトをとったがワイルドピッチ2個で2点。計3点とられる。(カッコワルーイ)二死2,3塁。さあ、いよいよわれらがエースが登場!武井の出番だ。投球練習では直球だけをビシビシ7球投げてプレーボール。そして、第一球カーブ、続いてカーブ、も一つカーブで、はいおわり。だましですよね。誰がこんなこと教えたの?

9回表は名誉挽回とばかりに先頭川村が初球をいきなり左中間3塁打。ノーアウト3塁。1点もらったーと思ったら、武井、田辺、澤村があえなくアウト。イヤーな感じ。そしていよいよ9回裏。プレッシャーの中を最後は田辺がうまくさばいてヤッター!ゲームセット。ちなみに東大和のピッチャーがどんなにいいかは15三振取られたので分かります。普通なら完封負けですよ。ほんとに。たくさんの生徒、父兄、OBに来ていただいて応援はベンチに伝わってきました。ノックを見て負けると思った人も多かったようですが、何とか勝つことが出来ました。次も勝ってまたおいしいビールが飲みたいですね。たくさんの応援本当にありがとうございました。

 

2回戦 対 啓明学園戦

 
日   野     13
啓明学園  

 

 じりじりと暑い日ざしが照りつけるなかで始まった初戦。事前の情報でピッチャーがいいと聞き、まさかと思いきやブルペンでビシビシ投げているのを見てヤッベーという感じだったが、ノックが始まりホット一息。自滅してくれそう。ただ、うちも思いっきり緊張しているのがありあり。

案の定、澤村が暴走でいきなり2塁アウト。イヤーな感じ。後続も振りが鈍く0点。守りに入るや、西の首が練習試合でも最近見たこともない乱調。球が上ずってストライクが入らない。何とか3回まで0点に抑えたが監督に怒られシュン。それでも、イヤーなムードを知久君の一振りで解消。

後はエラーと怒涛の攻めで終わってみれば14−3(7回コールド)でした。2塁打5本。ただ、4回から投げた岸(朋)がこれまた乱調。2点取られて5回コールドを逃す。結果的には3年生が全員出れてよかったかな。いいところも悪いところも出て、次は大丈夫でしょう。(下の写真は中神駅近くの焼きとり屋"源兵衛”のおかみさんが撮ってくれました。腕はプロ級。スイカともどもありがとうございました。)

西の首

岸(朋)

澤村

横川

岩田

知久

川村

田辺

父兄(父母会の帽子です)