指揮者日記'99
7月11日(日) 18:00〜22:00 新宿文化センター
今日は初めてピアニストをつけての練習。ピアニストは高校時代もコンビを組んでいた芸大の人で、この合唱団の団員でもあります。ピアニストとの事前の合わせ練習は行いませんでしたが、その辺は高校時代にコンビを組んでいたので不安には思いませんでした。
最初は少し人数が少な目だったので開始を15分遅らせ、それから30分間発声練習を行いました。大学のサークルは自分が一番音楽知識があったので自分の思ったことをそのまま言えば納得してもらえましたが、S.P.P.では逆に自分が一番の年少者で知識も全然足りません。それでも曲の練習を始めれば自分らしさを出せるのですが、発声だけはだめですね。いつもいつもどきどきしながらやっています。「これでいいのかなぁ」という不安があって、どきどきしっぱなしの30分でした。
そしてパート練習とアンサンブル。これはまぁまぁうまくいったのではないかと思います。最初に考えた練習メニューは以下の通り。
18:15〜18:45 発声
18:50〜19:10 森のゴリラ・パート練習
19:10〜19:30 森のゴリラ・アンサンブル
19:40〜20:00 ぼろぼろな駝鳥・パート練習
20:00〜20:30 ぼろぼろな駝鳥・アンサンブル
20:40〜21:10 マント狒狒・パート練習
21:10〜21:30 マント狒狒・アンサンブル
このうち、「森のゴリラ」と「ぼろぼろな駝鳥」は前回やっているので音の確認。もちろん今回が初めての人は音取りですが。「ぼろぼろな駝鳥」はリズムが難しいのでやや手こずるかと思いきや、前回やっていたからかピアノが入ったからか、あっさり出来てしまいました。そこで20:30まで予定していたアンサンブルを20:15で切り上げて、20:25からマント狒狒のパート練習を開始。これも以外と簡単だったようで、30分のパート練習でほぼ出来てしまい、最後は21:110分過ぎから3曲を通して終わりにしました。
今までは譜面台を叩いてリズムを取っていましたが、今回は初めて指揮を振りました。大学のサークルとは違って、この時期から指揮をきちんと見てくれる人がいるのは非常にうれしいことです。また、指揮の内容を比較的再現してくれるので、いちいち言う手間が省けて非常に助かりました。中にはすでに暗譜を始めようかという人もいたりして、感動ものです。肝心の指揮はと言うと、曲が激しいのと半年のブランクもあって腕が痛くなってしまいました。これは腕の力任せに振っている現れなので、もう少し改善したいものです。
全体的に、いい印象を持てる練習でした。8月の合宿で「傷をなめる獅子」の音を取ったら、早くも『猛獣篇』全曲の音取りが完成してしまいます。もっとも、この曲は音を取って歌うことよりも、そこからどのようにどのようなものを築き上げていくかが非常に難しい曲だと思うので、指揮者としてこれからさらなる精進が必要ですね。
7月26日〜28日に芸大の公開講座(もちろん指揮法)を受講しに行きます。ここで何かつかめるといいな。