指揮者日記 2001女声

 

8月25日(土) 10:05〜11:55 大石荘

 

 いよいよ2001年度が始まりました。2000年度から演奏会が3月から6月になったので、夏合宿が事実上の練習開始なのです。私は昨年までの男声指揮者から一転して、今年は女声指揮者。女声合唱と言うと、高校時代に記念祭(いわゆる文化祭です)公演で指揮をしたことはありますが、本格的に取り組むのは初めてです。そして何より、女声陣の中にあって男一人、という状況に置かれる自分にいささかの不安を感じてながら迎えた最初の練習でした。

 全体で軽い発声練習をした後、女声男声に分かれて単声練習開始。まずはこれから1年間よろしくお願いします、という挨拶から。何を言ったらどんな反応が返ってくるのかが分からないだけに、人知れずかなり緊張していました。男声陣なら混声単声に関わりなくいつも一緒に練習しますし、何より隣のパートなのでいろいろとよく分かるのでが、女声はその点ちょっと分からないことが多いのです。

 合宿で何をするかは頭を悩ませました。今年度の選曲だけで終わらせるのは実にもったいなく、せっかくなら歌を通じて今年の感じをつかみたいのですが適当な曲を選ぶのに苦労したのです。女声合唱は無伴奏の簡単な楽譜が実に少なくて、合宿のような場で軽く歌うのにちょうど良い曲がなかなか見つかりませんでした。
 最終的に選んだのは、アニメ「スプーンおばさん」の中から「林檎の森の子猫たち」 大学合唱団のアルトパートの持ち歌だったので、同期のアルトパートマスター(パートリーダーの事です)に楽譜をコピーしてもらいました。
 歌の方は、練習場所が大広間だったせいか、久しぶりに歌うので感じを取り戻せなかったのか、はたまた男性の指揮者を迎えて違和感を感じていたのか、はたまた単に眠かっただけなのか、曲が難しかったのか、今一歩乗り切れない感じがしました。でも音を取ってすぐ歌うと、誰しもそうなのかもしれません。私もおそらく音を追うので精一杯でしょうし。そんな中で、ソロをやってくれた方が実に楽しそうに歌ってくれたのが印象的でした。

 最後に今年度の選曲についての話し合い。いろいろな曲が選曲候補に挙がっていたのですが、うち数曲はかなり早い段階で却下され、残りは合宿中に楽譜を見てもらって最終日に話し合いを行ってさらに絞り込むことになりました。
 そして最終日。絞り込むだけのつもりだったので15分くらい話をするつもりが、議論白熱で30分近く話し合いをしていました。その結果2曲まで絞り込まれ、この場で決めてしまおうという熱が高まったので決まで採り、今年度の曲を決めたのでした。

○ 2001年度 女声ステージ曲 ○
「少女追想」
作詞:猪間道明
作曲:吉原幸子

 

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