指揮者日記 millennium
5月 6日(日)13:00-17:00 新宿文化センター
いよいよ演奏会まで残り2ヶ月を切り、歌い手の間に緊張感と焦燥感とが混然とした雰囲気が見え隠れするようになりました。男声練習は歌い込みが若干不足しているため、特にその傾向が強いようです。
前回同様、練習開始時間にいたのは4人。相も変わらず集まりが悪いのはお昼という時間のせいだったのでしょうか。けれど前回と違うのはそこからどんどん人が増えたこと。最終的には2桁人数が集まり、やはり大人数で歌うと迫力が違うなぁと感じました。もっともS.P.P.に所属している男声の人数から考えると、2桁に達したからといって決して多い人数ではないのですが。
前回の練習で5曲中2曲しか練習できなかったので、今回は残りの3曲に挑戦。
「Deep River」は楽譜にしてわずか2ページ、8段しかない曲なのですが、微妙に複雑な和音が皆を苦しめていました。どのパートにもしっかりと音を再確認してもらった上で再度合わせてみるとさすがにS.P.P.の男声。きっちりと仕上げてきます。けれどまだまだ一人一人がそれぞれにがんばっている状態だったので、しっかりと他のパートを聞くことに集中してもらいました。まだ100%の状態まで達していませんが、今回の練習のことを忘れなければ定期演奏会には十分間に合う手応えを感じました。
「Swing Low Sweet Chariot」はゆったりとした中に深みを感じさせてくれる曲です。音に対する不安はほとんどないようなのですが、「Deep River」と同様に他パートを聞くという点が欠けていたように感じました。今後歌い込んでいく中で和音をもっと感じていただければと思います。
「Ride the Chariot」は夏合宿で披露して以来男声の十八番と言っても過言ではない曲になりました。ところが今回は久しぶりなせいかどうにも安定しません。あるいは歌い手の中に「この曲は大丈夫」という慢心があったのかもしれませんし、慣れで歌ってしまっていたのかもしれません。いずれにせよこれから演奏会までの間にもっと数多く歌い込む必要性を感じました。
演奏会まで残り少ない練習ををどのようにこなしていくかを考えていたのですが、今回の練習を見てとにかく歌い込みだと感じました。力のいる曲が多いのでそうそう通すばかりの練習にはできませんが、他パートに注意を払う余裕ができてくることを期待したいと思います。