指揮者日記 millennium

 

7月16日(日) 17:45〜22:00 池袋芸術劇場

 

 いよいよ夏休み前最後の練習。この練習が終わると、次の練習は夏の合宿になります。その前に曲を決めておかねばなりません。

 まずは簡単に復習をしてもらって、「Deep River」の練習を行いました。福永陽一郎という人の編曲で、他の編曲の「Deep River」に比べて難易度が高かったのですが、前回以上に良くまとまっていたと思います。全体が一つに調和していたので、指揮をしていてとても気持ちが良かったです。今回は4曲を練習する必要性があったのであまりやりこめませんでしたが、もっともっと歌い込んでみたいと感じました。
 次に行ったのは「Whup Jamboree」で、この日に初めて歌う人は歌詞にとにかく苦労していたようです。わりと単調なメロディーが繰り返されるだけと言ってしまってはそれまでなのですが、4回繰り返される中に構成の移り変わりがあってそれをいかに表現するかというところに重点を置いて練習。歌い手が「全体の流れ」を考えてくれたようでなかなかの出来だったのではないでしょうか。
 3曲目は「Good-bye,Fare Ye Well」を練習し、これまた歌詞に苦労する人が多かったようです。混声指揮者の方は相変わらずギターに苦労されていたようで、頑張って弾いて下さる姿に思わず目頭が熱くなりそうでした。練習自体は、ややまとまりを欠いたように感じました。他の曲に比べてイメージがつかみにくかったのか、各パートがバラバラに歌っているという印象が強かったです。演奏メディアを持ってきて聞いてもらえば良かったかもしれません。
 最後は「Dry Bones」でしたが、これは今の段階ではとにかくノリが命。指揮も相当悪のりさせてもらいました。早口についてこられない人がやっぱりいたのが残念でしたが、曲の楽しさは分かってもらえたのではないかと思います。編曲がいまいちのため、トップテナーの人がセカンドテナーの人よりも音が低く、いまいちつまらなそうだったのがずっと気にかかっていたところ、最後に「もっと高い調で歌おう」ということになり、3度上げて歌いました。すると、トップの人の楽しそうなことこの上なし。歌いやすくなったからとかそういうことではなく、今まで楽そうに主旋律を歌っていたセカンドテナーの人が苦しむ様を見て喜んでいたようです。

 そんなこんなで、わきあいあいとした雰囲気で練習は終了しました。もう少し音楽面を追求しても良かったかなとも思いますが、この楽しくてみんなで作って行くぞという雰囲気を今後も持続させることが出来れば良いなと思いました。
 選曲は30分ほどいろいろと意見を出し合った後に決を採り、結局「黒人霊歌」に決まりました。「シーシャンティー」に比べて「黒人霊歌」は曲を作っていく楽しみがあるということなので、今後の練習でどれだけのことが出来るかこうご期待。何はともあれ、たくさんの人が出席したくなるような練習が展開できるように頑張りたいと思います。

 

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