指揮者日記 millennium
5月14日(日) 18:00〜22:00 池袋芸術劇場
いよいよ今年度の選曲を行う日。とは言いつつも、今年は非常に悩んでいました。前回ある程度には絞り込んだものの、どれもこれもがそれぞれに魅力的でなかなか優先順位がつけられないのです。かといって、決めないわけにはいきません。前回同様新社会人の忙しさにかまけてなかなか男声ステージのことを考える暇がない状態で、この日を迎えたのでした。
当日は危惧するほど出席率も悪くなく、時折ちょっとしたコメントも交えながら候補曲を聴きました。前回の段階では「全曲ではなく、それぞれの組曲・曲集に対して2,3曲」ということでしたが、聞き手の熱意がすばらしかったので結局ほぼ全てを聴いての判断。
活発な意見交換と2回の投票で絞られたのは、「シーシャンティー」と「黒人霊歌」の2曲でした。しかしこの2曲、議論をしても決を採っても甲乙つけがたく、中には「演奏会時にお客様の反応で決める」という案も飛び出すほどでした。
結局、6月に2回ある男声練習で「シーシャンティー」と「黒人霊歌」から早めの曲と遅めの曲をそれぞれ1曲ずつ選び、それを練習してみて7月に決めることに。多かった意見として、「ひこがどんな練習を展開するのかが分からないので決めがたい」というものがありました。つまり、私が実際に練習するのを見て判断材料にしてもらおうということです。これは理にかなった意見であると同時に、どちらがよいかという判断材料として見られるという初体験をするわけですからとても緊張します。最近めっきり楽譜を見る時間が減ったのが気がかりです。
最近は混声指揮者の意向で混声練習を指揮することも多くなり、更なる飛躍をしなければ自分の練習は行き詰まることを実感してる今日この頃です。なかなか音楽のことを考える時間がとれない反面、幸いなことに親切な諸先輩方が親身に意見して下さっているので、その期待に応えられるように今年度1間年も精一杯の努力をしていきたいと思います。
余談:この日、練習場には曲を聴くための小さなスピーカーが3組もありました。