指揮者日記 millennium

 

4月23日(日) 13:00〜17:00 池袋芸術劇場

 

 ついにやってきた、今年度最初の男声練習。昨年は最初の練習で曲を決めたのですが、今年は「これは」という曲がなかった上に、新社会人として慣れない生活を送っていたため選曲の下準備が出来なかったので選曲は次回へ持ち越すことにしました。
 代わりにこの日は愛唱曲を歌うことにし、私からは「Swing Low , Sweet Chariot」と「卒業(新実徳英作曲)」を用意しました。この2曲を選んだ理由は、前者が「男声合唱の魅力を多分に含み、かつ難しすぎない」から、後者が「日本語の歌で男声合唱の楽しさを体感できる」と思ったです。後者に関しては第3回の演奏会でアンコールとして混声版を演奏したことがあり、これの男声版をやってみたかったという理由もあります。
 さらに団員の方の推薦で、多田武彦作曲の「雨 雨」に挑戦。「多田武彦のマイナー曲を」という観点から選ばれたこの曲、マイナー曲とされるだけに一筋縄ではいかないのですが、この日の男声の挑戦意欲はそれをものともしません。  この日愛唱曲をやってみて思ったこと。

「S.P.P.の男声は、好奇心旺盛ですぐに曲を創りあげてしまう」

 私の見るところ、この好奇心がそのまま歌への意欲につながっているように思われてなりません。歌い手に意欲があるので、指揮者のやることがなかなか見つけられなくて苦労するほどです。でも私の目指す指揮者は「歌い手のパワーを引き出し、歌い手個々人のパワーをまとめあげる人」なので、歌い手にパワーがあるのはむしろ望むところ。これからもぜひこのパワーを持続してもらって、指揮者を困らせて欲しいものです。
 あ、でもあんまりこういうことを言うと変な意味で困らされてしまうかな……。歌い手の方々には、ぜひ音楽面で困らせて欲しいですね。

 最後に選曲についての話し合い。どのような曲を候補としてあげるか、またどのようにして決めるかを話し合い、候補曲の絞り込みと次回練習時にそれぞれの曲から数曲ずつを選んで聴くという方針を決定してこの日の練習は終了したのでした。

 

合唱のページに戻る

トップページに戻る