いにしへの日常 00年10月〜12月

 

2000/12/31(日)
 この日が来ることをいつ頃から意識したのでしょう。
 20世紀最後の日。21世紀の前日。
 これまで生きてきた22年間と半年強を振り返ると、21世紀ははるかな夢の時代でありいつまでたっても到達できないような気がしていました。恐らくは1999年になって初めて西暦の4桁目が2に変わるということを意識し、2000年になって初めて21世紀は夢物語ではなく実際にやってくるものだと実感したのでしょう。それほど直前にならないと現実のことと捉えられなかったのです。
 古き良き時代と言うにはまだ年が足りないとは思いますが、大変なことも多かったものの今からするととても輝いていた時代だったのではないかと感じています。
 21世紀になったからといってすぐに何かが変わるわけではありません。けれど、歩みつづける限り必ず何かは変わるでしょう。

 過ぎ行く世紀よ、ありがとう。
 さまざまな出来事があった世紀。後世からは暗黒の時代と言われるかもしれません。
 けれどそこには確かに生命が育まれ、闇の中で小さく瞬いていました。
 生きているものにとってはその時、その瞬間こそが現実。
 21世紀になるから、ではなく、今ここに生きているからこそ前へ、未来へ歩みつづけたい。
 そう、思います。

 さようなら、去り行く時代。
 来るべき時代よ、これからよろしくお願いします。

 

2000/12/30(土)
 昼まで惰眠をむさぼってから起きた今日は、20世紀最後の日の前の日です。
 年賀状を作成し始めたものの、いきなりプリンターの機嫌を損ねて挫折。もう夜になっていたので買いにも行けませんでした。印刷できたのはわずかに18枚。とりあえず最重要人物の分を仕上げて満足することに決定。
 ちっとも年末らしくない日を過ごしたのでした。

 

2000/12/26(火)
 いよいよ今年も残り1週間!

 いいかげん冬の壁紙に変えようと素材を求めてネットを徘徊していたのですが、なかなか良いものにめぐり合えませんでした。それでも何とか気に入るのを見つけて更新したのですが、皆様のお気に召しますでしょうか。

 しかし、年賀状も作らずに素材を探すなんて間違っているなぁ……。

 

2000/12/25(月)
 気がつくと年内の仕事はもう今週でおしまいです。世の中なんでもそうだと思うのですが、振り返ってみると時の流れは本当に早いですね。その時その瞬間は永遠にも思える長さが、終わってみると遠い昔のことになってしまっているのです。
 近いうちに今年1年を振り返ってみようと思うのですが、本当にさまざまなことがあり、そして全体的に低迷の1年であったような気がします。

 学生の方はすでに学校も終わり、1月の9日までお休みなのでしょうか。しかも2月半ばから4月頭にかけてはきっと春休みなのでしょうね。
 私はと言うと、年内の仕事納めは29日。30日、31日、1日、2日と4日間休んで、3日、4日、5日、6日と怒涛の出勤。そして7日、8日、9日と休みがまたあります。正直言ってあまり正月休と言う気がしませんが、それでも約10日の半分以上が休みかと思うとほっとします。いつからくらく仕事ができる日が来るのでしょうか。

 

2000/12/23(土)
 先日テレビで「子供の聞く力が低下している」という話題を取り上げていました。その対策として、授業で黒板を使わない時間を作ったりするなどということが挙げられていたのですが、私が思うにそれは対処療法でしかないと思います。
 そもそもなぜ聞く力が低下したのかを考えるに、テレビの影響はどうしてもはずせないと思います。しかしここで短絡的に「テレビを見るのは良くない」と考えるのは良くないでしょう。テレビはテレビなりの良い部分があり、それは排除されるにふさわしくないものでしょう。問題とすべきは「テロップ」だと思うのです。
 ここ数年でテロップの使用率は驚異的に上がりました。特に、バラエティー番組での乱用が目立ちます。普通に聞き取れるにもかかわらず、個性的な文字で画面狭しとテロップが出ます。私はバラエティー番組自体があまり好きではないので昔から「なんだかなー」と思っていたのですが、ここまで画面にテロップが出て音を聞き取る必要がなくなれば、それは確かに聞く力も落ちるというものです。
 現在のバラエティーは「見せる」ことに重点をおいているようですが、そろそろ根本の「楽しませる」という内容面に目を戻しても良いのではないでしょうか。

 そういえば今日、不思議なメールを受け取りました。
 差出人に心当たりはないにもかかわらず、メールでは「お久しぶりです。探していた例の物が見つかりました」という趣旨の内容とともにアダルトサイトのアドレスを紹介してきたのです。アダルトサイトを紹介するメールはごくまれに届きますが、「お久しぶりです」と言われたのは初めてだったので正直戸惑いました。まぁ、添付ファイルがついていたわけでもなく、これと言った害はなかったので別に良いのですが。
 とりあえず、メールは抹殺しました。

 

2000/12/21(木)
 早いもので、後1週間もすると20世紀が終わってしまうのですね。私の感覚では20世紀はいつまでも続きそうな気がします。思えば「昭和」という時代もずっと続くような気がしていました。そしていつの日か「21世紀も終わるんだね」と語られるのでしょうか。

 姉の子供続報。
 姉が子供につける名前について語っていました。男の子が生まれた場合の名前は比較的まっとうな名前だったのですが、驚いたのは女の子の場合。
 姉は平然と言ったのです。

 女の子だったら花音(かのん)にする。

 いやいや、オーケストラで知り合った夫婦らしい発想ですが、はたして世間的にはどのように受け止められることやら。
 でも、意外と人気の名前のようです。
 ちなみに姉は「華音」という字にも惹かれているようでした。

 自分の中でその子のあだ名はパッヘルベルに決定。

 

2000/12/19(火)
 泊まり終了。帰り着いたらもう21時近かったのはいったいどういうことでしょう。泊まり明けの日はうまくするとお昼には帰りつくというのに。でもおかげでこの先が少し楽になったような気がします。年末にあまりあくせくしたくはないですからね。

 泊まりの夜、私は姉に携帯メールを送りました。その返事を見て私は愕然としてしまいました。なぜなら、来年の8月には私は叔父さんになるというのです。姉ってつい最近、10月に結婚したばかりのはずなんですが。
 あれこれ考えてみるに、その子が小学校に入るころには私はだいたい30歳。世間的にはまだまだ若い部類に入ると思うのですが、やはり「叔父さん」と呼ばれてしまうのでしょう。せめて「お兄さん」と呼んでくれないかなぁ、とまるで小説の主人公ような心配をしてしまうひこでした。

 

2000/12/17(日)
 早くも日曜日。明日はお仕事。そして泊まりなのです。ぐったり。

 昨日から今朝にかけて、フォイエルの納会に行ってきました。S.P.P.の練習を終えてからの参加という強行軍でしたが、久しぶりに同期に会えたり後輩に会えたりして楽しかったです。体力的にはかなり消耗しましたが。今日は早く寝ることにします。

 いよいよ12月も半分をすぎました。年末まで後わずかですね。年賀状の準備は万全でしょうか。私はまだまだです。

 

2000/12/13(水)
 お久しぶりでございます。
 今のパソコンのハードディスク(4ギガ)の調子がどうにも思わしくなくていつクラッシュしてしまうかわからない状況だったので、新しいハードディスク(30ギガ)を購入してきて増設しました。
 いろいろと設定に悪戦苦闘しながらも、何とか増設に成功。フォーマットした後、増設したハードディスクをメインに使うように変更しました。まだ環境が整っていないのですが、何とかホームページを更新できるようになりました。
 年末でお忙しいとは思いますが、当ホームページもよろしくお願いします。

 

2000/12/ 8(金)
 1941年の今日、日本軍が真珠湾を攻撃して太平洋戦争が勃発しました。それからもう半世紀以上の年月が流れ、戦争は遠い存在になっています。テレビの中で、あるいはゲームとしてしか戦争に触れる機会がないというのは平和の象徴であり実に幸せなことだと思いますが、感覚が麻痺することによって「戦争って面白そう」等と考える人が出てくるのではないかと心配です。

 今日はそんなことを考えつつ出社し、全体朝礼に臨みました。
 なぜ全体朝礼があるかというと(普段はないんです)、今日がボーナス支給の日だからです。夏のボーナスはまだ研修期間中ということもあって金一封だったのですが、今回は普通にボーナスが支給されました。とは言っても、本来ならば査定によって支給額に幅が出るところ新人は固定の査定のため、来年以降も今年と同じかそれ以上の額をもらえる保証はないんですけどね。
 期待していた以上にもらえたので、何に使おうかをわくわくしながら考えています。とは言え、自由な時間があまりないので貯金をするかぱっと使ってぱっとなくなるかのどちらかだと思います。ちなみに今のところの最有力案はパソコンの購入です。

 来週の月曜日は入社後初の振り替え休暇。夏休み以外で休むのは初めてです。

 

2000/12/ 5(火)
 ついに、と言うべきなのでしょうか。
 食欲不振の自覚症状が現れました。寝起きで食べる朝食(ぎりぎりまで寝ているもので)に対する食欲は以前からあまりなかったのですが、昼食、夕食に関しても以前ほど食べられなくなったことを実感しています。運動しないといけないのでしょうね。

 運動不足と言えば、睡眠と運動不足の関係についても思い悩んでいるところです。体を動かさない仕事なので、体は5〜6時間程度の睡眠で充分。1回ここで目が覚めます。ところが脳は8時間程度の睡眠時間を欲しているようで、とても起きる気にはなりません。時刻もまだ4時だったり5時だったりするので再び床につきます。7時前、目覚ましで目を覚ますと体が妙に疲れている。おそらくは体にとっては寝過ぎのために逆に疲れているのではないかと推察します。要するに運動すれば良いんでしょうけれど、なかなか……。

 今日の朝日新聞に森内閣(第1次)の閣僚通信簿なるものが載っていたのですが、その中で扇建設大臣がかなり高い点を付けられていたのには正直納得できませんでした。記者会見と言えば甲高い声を張り上げ、国民に対してどうも一段高いところからものを言っているように私は感じます。政治家全体に言えることですが、どうして国民の考えをもう少し分からないのかなと不思議でなりません。

 政治家のまずさで思い出しました。大学時代「自治体」という学生の自治組織がやたらと大学当局に対して鋭い語調で戦いを繰り広げていたものです。この「自治体」という組織も一般学生といささか剥離した感覚を持っており、「自分たちが正しいと思うことを主張すれば学生は必ずついてくるはず。もしついてこない場合は、学生の方に問題がある」とでも言いだしそうな雰囲気を醸し出していました。同じ事を主張するにしても、もっと上手いやり方があると思うのですが、どうにも不器用一直線のやり方しかしないために学生はそっぽを向いています。

 もっとこう、組織のまとめ方やリーダーシップとは何かを考えた方が良いという意味では、学生の自治組織も政治家も大差ないように思いました。

 注:だからといって、大学当局の肩を全面的に持つというわけではありません。大学の価値は一流企業(って何? と私は思いますが)にどれだけの人数を送り込んだかにある、と思っている大学当局の考え方には首をひねるばかりです。

 

2000/12/ 3(日)
 体調の悪さがどうにも精神的な辛さにつながっているようで、なかなか辛い状況です。何とか気持ちをもり立てていかなければ。

 半年以上前に知り合いから指摘された自分の欠点について、今頃納得するという現実にがっかり。はっきり言って遅すぎです。その時気付けなかったことと、今更気づいたことにかなり衝撃を受けました。気づかないよりは良いのでしょうが、しばらくは落ち込む日々が続きそうな気がします。

 とにかく部屋が汚いので本を大量に処分する事に決定。すでに段ボール3箱分の古本を売りに出されるのを待っているのですが、さらに1箱分の本を処理することにしました。よく考えてみると、これだけの本がこれまでは部屋に収まっていたのかと思うと不思議で仕方ありません。これで少しは部屋がすっきりするかなぁ。
 いろいろと本を読んできたのですが、今回「どうしようかな」と思いつつ処分することにした本はだいたいこんなところ。

小説
・イノセントサイズ(1〜4・完)  著者:荘山ゆたか  イラスト:高口里純  株式会社ムービック(EASY BOOKS)
・前田朝日の冒険(1〜3・完)  著者:野梨原花南  イラスト:JUN  株式会社ムービック(EASY BOOKS)
・空みて歩こう(1〜3・完)  著者:冴木忍  イラスト:伊藤真美  角川スニーカー文庫
・勝手に☆守護霊!  著者:柴田明美  イラスト:青紀やまと  集英社スーパーファンタジー文庫
・守護霊はお熱いのがお好き  著者:柴田明美  イラスト:青紀やまと  集英社スーパーファンタジー文庫
・RPG用誤辞典  著者:RPG用誤辞典編纂委員会  富士見ドラゴンブック

マンガ
・マーマレードボーイ(1〜8・完)  作:吉住渉  集英社(RIBON MASCOT COMICS)
・RADICAL GUARDIAN(1〜3・完)  作:奥田ひとし  FUJIMI FANTASIA COMICS
・魔法騎士レイアース(1〜3・完) 作:CLAMP  講談社
・魔法騎士レイアース2(1〜3・完) 作:CLAMP  講談社
・銀河英雄伝説(1〜10)  原作:田中芳樹  作画:道原かつみ

 およそまとまりのない作品群ですね。でも傾向は似ているのかな。どちらかというとマイナーどころばかり私は読むようなのですが、これらの作品って(特に小説は)やっぱりマイナーなんでしょうか。

 風呂上がりにふと思い立って体重計に乗ってみる。
 58kg
 私の身長は172cmなんですが……。
 体重が落ちると感覚的にはとぎすまされるような印象を受けるのですが、実際には体はついてこないし集中力や記憶力も鈍ります。ちゃんと3食取っているので、運動をもっとした方が良いのでしょうね。面倒くさいのですが。

 

2000/12/ 1(金)
 気が付いたらもう12月! 時の経つのは本当に早いですね。いよいよ「20世紀最後の」月が始まり、世の中が「20世紀最後づくし」になるのも時間の問題でしょう。年末に限らず番組改編期などのお祭り騒ぎのような特番の嵐は私の好みではないのでうれしくもありませんが、この1年、あるいは20世紀を振り返るような番組には期待をしています。昔からドキュメンタリーが大好きでして。マスコミに就職すれば良かったかな。

 ところで私はと言うと、どうにも体調が悪くて仕方ありません。今日はお昼過ぎから頭痛がして、ディスプレイを正視するのが大変でした。光を見ると眼がちかちかして頭痛を助長するのです。体力が落ちているとちょっとしたことで体調を崩しやすいということを痛感しました。私の場合は睡眠時間の多少が体調のほぼ90%を決めているようなので、夜のインターネットはそこそこにして早く寝るようにしたいと思います。

 ところで、皆さんの体調を左右する要因って何ですか? 私の場合は上記の通り睡眠時間なのですが、人によっては食事だったり運動だったりするのでしょうか。

 

2000/11/27(月)
 この週末は体調不良に悩まされました。どうにも気だるいのに加えて、喉が痛かったのです。土曜日はS.P.P.の練習があったのですが、幸いと言うべきか男声練だったので喉はさほど使わなくてもすみました。その後飲みに行ったのがあるいは良くなかったのかもしれませんが。
 日曜日は家でだらだら過ごし、夜は友人と会食。とても楽しかったのですが、やや寒気がするのに外出したのはやはり良くなかったような気がします。
 今日は一日咳が止まらなくて苦労しましたが、とりあえず体調は上向いてきているようなので早く全快させたいと思います。

 気がつくともう12月がすぐそこまでやってきています。12月と言えばボーナス。はたしていくらくらいもらえるのか、期待と不安でいっぱいですね。意外と物惜しみをする私のことですから、特にこれという買い物もせずに貯金してしまうと思います。私みたいな人がいっぱいいるから日本の景気はなかなか回復しないのかな……。

 

2000/11/23(木)
 皆様お久しぶりです。実に2週間以上もの間更新が行われなくて申し訳ありませんでした。

 あれは確か11月11日(日)の事でした。昼間S.P.P.の練習に行っていた私は、帰りにLANボードとLANケーブルを購入して帰宅しました。以前LANボードを1枚だけもらっていたので、買い足して家庭内LANを構築する予定だったのです。意気揚々とLANボードを接続して電源ON。
 立ち上がりかけたものの途中で起動停止。仕方がないのでリセット。

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 電源こそ入っているものの、それ以降何も起こりません。何度も電源のON、OFFを繰り返したのですが同じ。その日はやるせない思いと共に床に入ったのでした。

 その後いろいろあったのですが、結局のところはグラフィックボードとメモリー、それにCPUを挿し直すことによって解決を見ました。いささか釈然としないものもあるのですが、それでとりあえず動くようになったので良しとすることにします。
 でも今日になって起動時になにやらエラーが検出され、不良クラスタが20以上も検出されてしまいました。そろそろハードディスクが寿命なのかなぁ。

 素朴な疑問なのですが、野中幹事長ってどうして演説するときにあんなに甲高い声を出すんでしょうね。政治家ならもっとどっしりと構えて話せてもよいと思うのですが。何となく説得力に欠けているように感じました。

 

2000/11/ 6(月)
 また新たな一週間が始まりました。しかし先週、今週と泊まりを経験した私には、時がどう流れているのかがよく分かりません。まだ11月3、4日のような気がする反面、もう11月も半ばのような気もします。太陽をよく見て、もっと時の流れを感じないと体内時計がおかしくなってしまいそうです。

 11月4日は國學院大學フォイエル・コール混声合唱団の第39回定期演奏会でした。初めて外部からフォイエルの演奏を聴いたのですが、やはり中にいるのと外にいるのでは大きく感じ方が異なるなぁと実感しました。自分がフォイエルの練習をしていればもっと違った方向に引っ張っていけたのに等と思うことしきりです。
 けれど、第2ステージで「時には昔の話を」という宮崎駿監督の映画「紅の豚」で歌われている歌をしみじみと聴いていて、もうフォイエルは自分の手を離れて一人で歩いていっているのだということを遅まきながら感じました。「時には昔の話を」は作詞・作曲が加藤 登紀子、編曲が菅野 よう子で、しっとりとしたとても良い曲で、聴いていると感傷的な気分になってこれまで歩んで来た道をふと振り返りたくなる、そんな曲です。フォイエルの歌ではなかなかそこまで到達し切れていなかったのですが、それでもやはり自分がフォイエルの中で過ごした4年間をふと思い出したのでした。

 11月5日は休日出勤の上に泊まり。しかも6日は昼過ぎまで作業があって帰れないというなかなか辛い状況でしたが、何とか乗り越えることが出来ました。帰りに体力を振り絞って古本屋に寄ったのですが、そこで長年探し求めていたCDを発見することが出来ました。それは大林宣彦監督作品、久石譲が音楽を担当した「ふたり」という映画のサウンドトラックです。はるか昔にテレビでやっていたのを見て以来心に引っかかっていたのですが、一度も見かけることなく今日を迎えていました。正直言って、CDを発見した瞬間は自分の目を疑いました。もうあきらめていたので、偶然にしても発見して購入することが出来たので本当に良かったです。最近はこういう小さなことが本当に幸せに思えます。

 

2000/11/ 1(水)
 早くも11月。社会人になってから、過ぎ去った時に想いを馳せることが多くなりました。学生時代は「後○ヶ月(あるいは○週間、○日など)で夏休み(あるいは冬休み、春休み、試験、演奏会など)」というように、いつも先を見ていました。先を見て、手が届きそうで届かないもどかしさに苦しみながらも、でもそこに確固たるものとして一つの目標があったように思います。

 社会人になって痛感したのが、目標の立てにくさです。距離感がつかみにくいと言うか、今自分が何処をどのように歩いているのかすら分からなくなりそうなのです。至極普通に行けば後40年近くサラリーマンとして生活するわけで、一体自分は何を目指していけば良いのか。目印も何もない大平原を方位磁石も持たずに自分の目指す方向へ歩いていこうとする困難に似ていると思うのは私だけでしょうか。
 社会人になってみると、世の中のお父さん達は一体どういうものを心の支えにして頑張っているのかが不思議で仕方ありません。この年にしてようやく社会人の偉大さを知り、そして同時に世間という荒波の中では自分は帆も錨もなくただ翻弄されるだけの小さな存在であることに気づいたのでした。

 今日は泊まり明けだったので、13時半頃には家に帰り着きました。翌日が辛いと困るので本格的に寝るのはやめようと考えてはいたのですが、結局一睡もしなかったのには我ながらびっくりです。
 では何をしていたかというと、パソコンに向かって何となくゲームをしたりしながらビデオを見ていました。ここのところビデオなんて全く見ていなかったのでのんびりと過ごす時間が心地よく、また物語が目前で展開される様子に胸の奥が揺さぶられました。
 見たのは2本。「魔女の宅急便」と「耳をすませば」です。

 実は私、煮詰まったらこの2本を見ることにしています。しています、と言うほど厳密に心に決めているわけではないのですが、無意識のうちにこの2本を「見たい」と生理的に求めるのです。自分の中で忘れかけている何か。その何かを思い出させてくれるからだと思います。

 「魔女の宅急便」は、何度見てもウルスラの小屋にキキが訪ねて行くシーンが印象的です。詳しくはこちらをご覧下さい。それに加えて、最後のシーンに衝撃を受けました。飛べなくなったキキは、トンボを助けたいという一心で「飛べると良いな」という希望ではなく、「飛ばなければ」という義務感でもなく、「飛びたい」という純粋な想いだけで再び空を舞ったのだと思います。そこには「飛べなかったらどうしよう」という疑問が入り込む余地はなく、あるのは純粋な気持ちだけ。言うのは簡単ですが、実際にはどうしてもよけいなことを考えてしまいがちではないでしょうか。私ももう少し自分の気持ちと真摯に向き合う必要があるのではないかなぁと感じました。

 「耳をすませば」は、雫がどのようにして小説と向かい合うようになるのかが自分の中学校時代と重なり合います。私が小説を書き始めたのは中学の頃。単なる表現の手段の1つとしてしか見ていなかったのに、いつの間にか本気で取り組むようになっていました。「なぜ?」と聞かれると今となっては答えに窮するのですが、「それが自分を一番表現できるものだったから」というのが一番大きいと思います。
 さて、「耳をすませば」で印象に残ったのは雫のお父さんの言葉でした。勉強よりももっと大切なものがあると言ってひたすら小説を書く雫に理解を示しつつ、次のような言葉を投げかけるのです。

 人と違う道は、それなりにしんどいぞ。何があっても誰のせいにも出来ないからな。

 人と同じ道であれば、人の真似をすればそれなりに何でも出来てしまうかもしれません。相談もできるでしょうし、助けてもらえるかもしれません。けれど人と違う道は、基本的に全て自分一人で歩まなければなりません。成功も失敗も自分次第。それだけに人並み以上の精神力が必要だと私は思います。残念ながら私は今のところ精神力が弱いようで……。

 なんだか思うままに長々と書き記してしまいました。まだ20時ですがそろそろ眠くなってきたので、寝る準備をしたいと思います。
 昨日チャットに来て下さって泊まりの私を励まして下さった方々、本当にありがとうございました。

 

2000/10/30(月)
 明日は泊まり!
 朝から仕事に行こうかとも考えたのですが、どうにも体力が続かないような気がしたのと、とりあえず今は仕事が一段落している時期であるのでお昼から出社することにしました。よって、明日は仕事に行くのにゆっくり眠っていられるのでうれしいです。もっとも、明日は「仮眠を取る」というレベルでしか眠れないのですが。
 会社のパソコンではICQもIRCもないので、明日はこのHPのチャットに入っていようと思います。お暇な方がいらっしゃればぜひおいで下さい。あまり遊びほうけてもいられないのでどれくらいいられるか分かりませんが、結構いられるのではないかなぁと期待しつつ。

 

2000/10/29(日)
 気がつくともう10月も終わりにさしかかっています。時の経つのは本当に早いですね。でも過ぎ去りし時をかえりみるに、どうも「これをした」という実感がないんですよね。仕事をしているか、あるいはぼんやりしているかのどちらかであったような気がします。今から考えるともったいないの一言に尽きます。
 なんて言いながら、今日も実にもったいない過ごし方をしてしまったのですが……。

 今日、昼に何気なく箱根駅伝の予選会の様子をテレビで見ていました。予選会自体は21日に行われたらしく、放映されていたのはちょっとしたドキュメンタリー仕立てになっていました。

 あれ、國學院大學が予選会を突破している。

 予選会6位までが箱根駅伝に出場できるのですが、國學院大学は3位で通過していました。在学中はそんな片鱗はなかったのに、気がついたら箱根に出場するのですからびっくりです。はたして強豪シード校相手にどれだけの事が出来るのでしょうか。とりあえず悔いの残らないように頑張って欲しいです。

 

2000/10/24(火)
 なんと!

 何に驚いたかというと、今日は定時に帰れたのです。先週から、早くても21時前くらいにしか会社を出られなかったので、定時に帰るということが本当にすばらしいことのように思えます。以前は毎日定時に帰っていたのになぁ……。
 あまりにうれしかったので、本屋に寄ってLANの本を購入してしまいました。LANとはLocal Area Networkの略で、要するにパソコンとパソコンをケーブルなどで結んで活用することです。うちにはすでに2台のパソコンがあり、さらにノートパソコンもあるのでそれぞれの間でのデータのやりとりが面倒なんですよね。LANを構築すればその面倒くささをなくすことが出来るのではないかと考えて、とりあえず勉強するために買ってみました。いつ読むことやら、と思いますし、いつやることやら、と思うのですがまぁ興味のあることなのでいつかはきっと読むでしょうしいつかはきっとやることでしょう。

 久しぶりにNHKのプロジェクトXを見たのですが、今日はコシヒカリ誕生秘話でした。その話自体は良かったのですが、ライバルとも言うべきササニシキがなんだか悪者みたいに扱われていたのがちょっと気になりました。打倒ササニシキはもちろんコシヒカリ生産者にとっては本当のことなのでしょうが、見ているとコシヒカリの方が優れていてササニシキは劣っているかのように受け取られかねない扱われ方でした。NHKはドキュメンタリーなどでは民放を大きく引き離していると思うので、もう少し客観性を大切にした作りを心がけて欲しいと感じました。

 テレビを見て、指揮者日記の残りを書いて、日常のきれはしを書いてもまだ23時半。いつもなら何もしなくてもこれくらいの時間になってしまうので、早く帰れることの喜びを実感します。仕事がとりあえず一段落したようなので、これからは早めに帰れると良いな。

 

2000/10/23(月)
 今日は仕事でちょっとした事をするために多大な時間を費やし、かなり落ち込んだ日でした。でも先輩が「ま、最初はそんなものでしょう」と言ってくれたのが本当にうれしかったです。もっともその思いは表にはあまり出しませんでしたが。

 そして帰宅した私を待っていたのは衝撃の事実。

高田三郎死す!

 合唱をしている人で知らない人はいないであろう高田三郎さんがお亡くなりになられました。今S.P.P.でも練習している「水のいのち」は合唱界で最も有名な合唱組曲と言っても過言ではなく、この歌があったからこそ私はここまで合唱が好きになったのだと思います。「水のいのち」は、私が初めて指揮を振った合唱組曲であり、私が初めて曲の世界に没頭した作品であり、今でも私が一番好きな曲です。
 高田三郎さんの曲は「水のいのち」だけでなく数多くありますし、何も合唱曲に限った話でもありません。私は良く知りませんでしたが、日本語歌詞による典礼聖歌の作曲者としても知られていたようです。

 高田三郎さんに敬意を表すると同時に、ご冥福をお祈り申し上げます。

余談:
 実は「水のいのち」を初めて聴いたときは「この曲あんまり好きじゃないなぁ」と思ったのは内緒。
 同様に、「高田三郎さんってまだ生きていたんだ」と思ったのも内緒です。でも、あまりに偉大すぎる人は存在が遠すぎて現実味がない、と感じるのは私だけでしょうか。
 ちなみに訃報は新聞の朝刊に載っていたので、本当なら朝驚くべきだったんですよね。朝は寝起きが悪いためにぎりぎりまで起き出さず、従って新聞を読むような暇が無いんです。

 

2000/10/22(日)
 今日は正午にのこのこと起き出して、ふにゃふにゃしながら新聞を読んでそのままのんびり。食事をしてからゲームなどをしてつらつらと過ごし、指揮者日記をしばらく更新していなかったので手をつけました。
 そこへ先日結婚した姉夫婦が到着。姉夫婦と母親との会話を小耳に挟みつつ更新作業を進めるつもりだったのですが、母と姉とがしきりに会話をして義兄がちょっとかわいそうだったので、そちらと話をしているうちに更新作業はどこかへ行ってしまいました。
 更新を心待ちにしている人には本当に申し訳ないのですが、私としては義兄と実は結構気が合うのではないかということが分かって良かったです。

 姉が部屋からいろいろと持ち出したので、姉夫婦を見送ってから部屋の片づけを開始しました。当初の意図は姉の部屋の空いたスペースに自分のものを置くというもので、手始めに売りに行く予定の古本を置くことにして作業開始。郵送で売ることを考慮に入れつつ段ボールに詰めたのですが、ここに誤算がありました。
 私の感覚は、100冊くらいで段ボールに1箱になるかなぁという程度。ところが詰めてみてびっくり、みかん箱大の段ボールに3箱もあったばかりか、なおも10冊ほど本が入りきらずにあふれているのです。これにはちなみに友人へ贈呈するための30冊強の本は含まれていません。しっかりと数えて這いませんが、おそらく300冊くらいになるのではないかと思います。これは持って行くのも一苦労ですので、やっぱり郵送で売ろうと思います。義兄が「今後僕が車を運転するから売りに行こうよ」と言ってくれたのですが、ちょっと遠いところに住んでいるのでわざわざそのために来てもらうのも悪いですから。

 片づけながらついつい本を読んでしまったりしたので、結局今日は本を箱に詰めて姉の部屋へ移動しただけで終了。次の片づけは次週末かな。

 その前にHPを更新しないといけませんね。

 

2000/10/20(金)
 ようやく一週間が終了しました。今週は長かったなぁ。
 何しろ最も早く会社を出たのが20時40分頃。木曜日が最も遅くて23時前。帰ってきて食事をしてお風呂に入ったらネットの確認もそこそこに寝ないといけないというこの現状はなかなか辛いものがあります。世の中のサラリーマンは一体何処でどのように自分の時間を確保して、そして満足しているのでしょう。

 何はともあれ週末になりました。ゆっくりと休みたいと思います。11月3日〜5日の3連休は、3日と5日が仕事ですので今のうちにゆっくりと。しかも5日は泊まりだと思うとなおのことゆっくりしたいです。

 

2000/10/17(火)
 このところ帰宅すると22時を回ることが多いので、家であまり何も出来ません。食事をして風呂に入って新聞を読むと、もう23時を回ってしまいHPを更新するかしないかの瀬戸際に立たされてしまいます。更新にはやはり最低でも20分程度の時間がかかるため、それだけ寝る時間が遅くなってしまうのです。今日のようにそれでも更新したいな、と思う日もあれば今日はいつも行くHPを巡回したらもう寝よう、と思うこともあります。後者の比率が高まりつつあるのが自分でもどうかな、と思うのですが……。

 高校時代の後半からずっとドライアイの私。昨日の朝日新聞にドライアイの記事があったこともあって、今日はしきりに瞬きをしてみました。
 まず最初に思ったのが、瞬きって意外に疲れるということ。いつもはそんなに瞬きをしない(だから眼が乾く)ので、一生懸命瞬きをしていると眼の周りが疲れてきてしまいます。出社するときの電車では疲れた目を休めるために目をつむっていました。
 次に思ったのが、瞬きをすると頭の回転が良くなるのかな、ということです。どうも大学時代から頭がぼんやりしているような印象を終始持ち続け、朝起きてから夜寝るまで日がな一日眠いという状況だったのですが、瞬きをたくさんしているとわりと頭がはっきりしているような気がしました。これについてはどちらかというと気のせいのような気がするのですが、あるいは瞬きをたくさんして眼が乾かないようにするといつもはぼやけて見えるものがいつもよりはっきり見えるせいなのかもしれません。

 話は変わりますが、うちの会社は25日が給料日です。今日が17日ですので、後一週間で給料日がやってきます。今度の給料は残業代たっぷりのはずなので、今から楽しみです。
 そんなことを考えていてふと思ったことがあります。
 前回の給料日からこれまで、私は一体何にお金を使ったのだろう。
 家へ入れるお金、昼食(および飲み物)代、週末にちょっと出かけるための(含S.P.P.)電車賃。およそこれくらいしか思いつかないのです。それでいてたくさんの給料が入ってきて、そしてそれもおそらくは次回の給料日までほとんど使わないであろう事は想像に難くありません。よく考えてみると、冬のボーナスもわりとすぐそこです。もちろん新入社員ですからさほどは期待できないでしょうが。
 さほど浪費癖もないので無理して使うこともないのですが、ここらでパソコンでも買おうかなぁとふと思いました。現在は居間にパソコンがあり、パソコンをしながらMDの編集をする等ということは出来ません。そこで自分の部屋にパソコンをおいて、今メインで使っているパソコンとサブで使っているパソコンと、さらにはノートパソコンをLANで繋ごうかと考えました。私の部屋は非常にものが多くて狭いので、ディスプレイはもちろん液晶です。
 と、ここまで考えてみてふと思いました。それらを全て現実にするには、ちょっと支出が多すぎるかなぁ。そして支出されないままにあと半年くらいは過ぎ去りそうです。将来の一人暮らしのための資金と考えておくのが無難かな。

 

2000/10/15(日)
 今日は情報処理技術者試験の日。本当ならば私はここで「情報処理技術者二種」の試験を受けているはずでした。会社の同期の目標も「みんなで情報処理技術者の資格を取ろう」というものだったのですが、私はこの試験を受けなかったのです。

 なぜならば、今日は姉の結婚式でした。たった一人の姉弟の結婚式に行かないわけにはいきません。物心ついてから初めての結婚式参加ということもあって、実に興味深く観察をさせてもらいましたのでぜひ自分の時に活かしたいと思います。

 姉の結婚式を見ていて思ったのは、自分も結婚したいなぁということ。元来結婚願望が強いので、恋愛はそのまま結婚に結びつけてしまうんですね。とは言っても、恋愛を通り越して結婚を希望するあたりが実に自分らしくて笑ってしまいます。
 親族の中で次に結婚しそうなのは私かも、という情勢なのですが、はたしてどうなることやら……。

 最近の若い人は結婚願望が希薄なのではないかと叔父伯母達から聞かれたのですが、はたしてどうなのでしょうね。少なくとも私は結婚願望が強いのですが、確かに周囲は恋愛願望があっても結婚願望にはつながっていない人が多いような気もします。

 

2000/10/12(木)
 更新が滞りがちな日々。そういえば指揮者日記は2回分ためているし、TRPGのレポートは長らく放りっぱなしだし、それ以外にやろうかなと思っていることが全然行えていない。それでいて週末はなぜか毎週のように忙しいからやる暇もない。くすん。
 でも「出来ない」と思っていては何事も出来ないので、少しずつでも暇を見つけて手を加えていきたいと思っています。どうぞ気長にお待ち下さいませ。

 最近は早く寝るので仕事が若干楽に感じます。ところが23時前に寝てしまうと、友人達とネットで話をすることもできないので淋しいですね。コミュニケーションが不足しているのを感じます。人間の体って不思議なもので、足りないものがあると切実にそれを望むのですね。野菜の足りないときは野菜が欲しいと思いますし、お肉が足りないときはお肉、そしてコミュニケーションが不足しているときにはコミュニケーションを欲するようです。単に話して楽しい、というだけでは満足できないようにも思うので、一体自分が何を求めているのかをもう少しじっくりと見極めてみようと思います。

 

2000/10/ 9(月)
 華厳の滝を流れ落ちる水のように過ぎ去った3連休。金曜日には「いよいよ」と思っていたのに、満喫するような余裕もなく月曜日の夜を迎えてしまいました。
 金曜日は朝6時に起きて7時半過ぎには会社に着き、会社を出たのは22時過ぎ。寝たのは1時。にも関わらず朝6時に起きて友人とネットゲームに興じ、フットサルの練習に行き、友人との飲み会に行き、友人宅で床についたのが4時。連続22時間稼働という強行軍でした。しかも8時には起きて自宅に帰宅し、ちょっと横になって寝たりしつつも14時には家を出てアマチュアライターズクラブのオフへ。帰宅したらもう日付が変わろうとしていました。そして今日、やはり6時に起きてネットゲームに興じ、昼からはS.P.P.の練習へ。飲みに行こうかとも思っていたのですが、この3日間があまりに強行軍だったので帰って来ました。

 忙しいというのは休む暇が無くて何かと大変なのですが、フットサルで体を動かしてみたり、アマチュアライターズクラブのオフで小説について語り合ったり、S.P.P.の練習で音楽に触れてみたりと、忙しいなりに実りも多いのがうれしいです。とは言え、やっぱりゆっくりと休みたい気持ちも強いんですけどね。

 今週は4日しか仕事をしなくてすむので、ほっとすることしきり。今日は早く寝てこの一週間に備えようと思います。

 

2000/10/ 5(木)
 気が付いたらもう木曜日。今週はなんだか時が経つのが早いです。

 これまで単発の仕事を幾つかこなしてきた私ですが、7月末からは単発の仕事をしつつも大きなシステムの一部を手直ししていました。その結果がいよいよ明日出ます。テストを繰り返し、これでもう大丈夫と思いつつも心の底では「駄目なのではないか」という不安が消えません。明日は早起きをして8時にはチェックを始めるのですが、何事もなく動いてくれることを今はただ期待するだけです。人事を尽くして天命を待つという言葉がありますが、待つという行為は自分ではいかんともしがたいのでとても辛いですね。

 

2000/10/ 3(水)
 久しぶりに21時半という早い時間に帰ってきました。やっぱり寝るまでの間にある程度の余裕があるといいですね。心にも余裕が出来るので、落ち着いた気持ちで床につけるのではないかと思うとなんだかうれしいですね。

 今日は懐かしい人から電話がありました。大学の同期で、フォイエルで私が指揮者をしていたときにBassのパートマスターだった人です。とりとめもない近況報告に始まり、社会人としてお互いに厳しい状況であることを知って慰め合い、来月の定期演奏会で会おうと約しました。たったそれだけ、15分程度の電話だったのですが、大学時代のただひたすらに一所懸命だった頃を思い出して少しだけ感傷的な気分になりました。今となっては過ぎ去りし日々ですが、前に進むためにもこれまでの過程を大切にしたいと思います。

 

2000/10/ 1(日)
 いよいよ10月になりました。私が社会人になってから早くも半年が過ぎ、実務に入ってから考えても3ヶ月という月日が経ったわけです。この半年、そして3ヶ月間は本当に苦しいものでした。研修期間の3ヶ月は未来にさしたる不安を感じるわけでもなく、社会人として何とかやっていけるのではないかという淡い期待を抱いて日々を過ごしていました。
 しかし実務に入るとその期待はもろくも崩れ去り、不安や恐怖が後から後から押し寄せてきます。仕事をしているときは仕事がこなせないことで苦しみ、仕事をしていないときは無為に時間を浪費しているのではないかという不安にさいなまれる日々が続きました。
 自分でも杞憂であるということは分かっています。まだ新人なのですからある程度の失敗は仕方ない事だと思いますし、世の中の新人が皆仕事を完璧にこなしている訳ではありません。大多数は不安を抱き、現実として3年が経つ間に新人のわりと多くが入社した会社を去っています。けれど、そうは思ってみても自分の進路が明確に見えてくるわけでもなく、自信が持てるわけでもありません。

 この週末は特に上記のような思いが強く、今日は体調を崩してS.P.P.の練習もお休みしてしまいました。とは言っても何処がどう悪いと指摘できるようなものではなく、ただ漠然とした不安で胸が苦しくて気持ち悪かった、というものです。確実に寿命が減っているのではないかというそこはかとない不安も感じます。

 自分が何をそこまで不安に感じているのか。それは、自分が中学時代から作家を夢みていた事と切り離すことは出来ないと考えています。
 夢は捨てたくない。
 けれど夢を追っている余裕はない。
 夢を追いたいのに、夢を追えないという現実に対する絶望。そして、多少なりとも夢を追えるかもしれない時間を、つい無為に浪費してしまう自分への絶望。これまで歩んできた人生で、夢を真剣に追わなかった事へ後悔。その他様々な思いが渾然一体となって自分に押し寄せ、それに耐えてあるいは攻勢に出るという事が出来るだけの強さがないために苦しむ自分。

 今の世の中は弱者に優しくない、そんな風に感じる今日この頃。けれど弱さは決して悪いことではないと思います。自分は弱者であると声高に主張するつもりはないのですが、弱いということをまっすぐに見つめてこれからも歩み続けていきたいです。

 田中芳樹著「銀河英雄伝説」から見つけた、心に響いた言葉。
「世の中を甘く見ること!」
 物事を上手くやり遂げるコツだそうです。

 この書き込み、後できっと弱さをさらけ出してしまったことに後悔するんだろうな……。

 

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