武蔵野うどん(府中、手打うどん)


武蔵野うどんの店構え  鮮やかな暖簾の色にはバリエーションあり(写真は2008年初旬)

芸調の造りで目立たない店だが、府中のサラリーマンを中心に人気を博している
 店名はやや安直だが、出てくるものはどれも丁寧に作られた逸品。うどんはいかにも武蔵野うどんらしく、褐色を帯びたコシの強いもの。歯を跳ね返すほど固い訳ではないが、コシが深くて包容力のある強い食感だ。温かくしてもヘタらないところが立派な長所である。
 うどんメニューは、0.5玉単位で調整可能で、その都度50円増になる。

肉もりうどん(1.5玉)+かきあげ

ンチタイムには「定食」が人気だが、やはり、武蔵野うどんの定番は肉もりうどん(上写真は1.5玉にかきあげをトッピング)。剛直かつ端正な噛み心地のうどんと、豚バラ肉と青菜の入る肉汁が見事にマッチする。ツユはやや塩辛いが、沢山の具が当たりを和らげてくれる。まさに武蔵野うどんの真髄たる一品だ。
 温かいタネ物では、
かき揚げかけうどんが人気。青菜が乗ったかけうどんに、天ぷらと刻みネギが別皿で付く。天ぷらは、富山産白海老とタマネギのかき揚げ、ゴボウ、カボチャの3品。どれも揚げたてで美味。特にかき揚げは逸品である。
 そして隠れた人気メニューが、
すりかまかけうどん(下写真)。すりかまとは、ニギスという魚を擂ったつみれ団子状のもので、5個ほど入ってくる。絶妙に柔らかなすり身の食感と、それでいて決して存在を曲げない魚の味。そこにあっさり淡白なツユの味が素晴らしく良く合う。素朴かつ純粋な味わいとでも言おうか、インパクト重視の若者の味覚に合うかは知らないが、思わず郷愁を誘われる感動的な逸品である。

逸品!すりかまかけうどん

は一杯飲み屋としても利用されている。
 名物の串おでんのほか、一品メニューや日本酒が置いてある。白海老のかき揚げやすりかまでも分かるとおり、どうも
富山県と縁があるようで、富山直送の魚介類と酒が豊富である。
 サラリーマンや一人暮らしの人間にはありがたい、しみじみと心温まる名店である。

(2011/2/18)



店頭

っかり府中を訪れる機会が減り、2年以上ぶりの訪問となったので、更新ではなく追記する。とはいえ、注文するものは何も変わらない(笑)。
 すりかまがあることを店員さんに確認して、
すりかまかけうどんかき揚げ丼をセットに仕立てて注文。
 にぎす等を擂ったつみれ状のすりかまは、素朴ながら魚の旨味と風味が横溢した逸品。これまたすっきりとダシの効いたツユ、程よく解れたコシのある中太のうどん、合わせられた刻み三つ葉などと良く合っている。全体に塩気が強めだが、それも含めて完成された味わいになっている。
 丼はスタンダードサイズなので、かなりの食べ応えがある。さっくりと揚がった白海老かき揚げと野菜天は、良い具合にタレが染みて御飯に馴染む。実は、以前のランチで出ていた卵とじタイプのかき揚げ丼を期待していたのだが、これはこれでとても美味しい。

すりかまかけセット  肉もりセット

 相方の注文した肉もりうどんは相変わらずだが、食べ比べてみると一目瞭然。締められたうどんの明確なコシとエッジは、かけよりも数段上である。美味しい。
 しかし、あくまで料理全体の統一性の中での問題なので、どちらが良いとは単純に言い切れない。かけの程よい柔らかさもまた良い。
 総じて、久しぶりながらも全く変わらぬ味わいと、幅広い客に愛されていることが確認できて嬉しかった。やはり良い店だ。


「武蔵野うどん」
東京都府中市府中町1-5-5
042-368-6340
11:30-24:30(祝-23:30)、無休
それぞれラストオーダーは30分前。
最終訪問日 2013/9/7