美味しいお店 きくや 廻田本店(東村山、手打うどん)
東村山は、知る人ぞ知るうどん地帯である。その中でも代表的な店として、つとに人気の高い店が「きくや」である。
廻田町に本店、諏訪町に支店がある。どちらも開店直後から混み合うが、駐車場が分かりやすい分だけ、本店の方に客が多いような気がする。すっかり有名になっただけに、遠来の客も多い。しかし、生麺を買いに来る近所の客も多く、地域で重宝され愛されている様子がうかがえる。
開店前に店に着くと、トントンとうどんを切る音が聞こえる。店の2階を見上げると、何人かのおばさんがうどんを踏んでいる姿が見える。こういうのが嬉しいのだ。

うどんの注文は、麺の玉数でL、LL、3L、4L、5Lからのセレクトとなる。私の耳にする限り、初めての客から適量を聞かれると「男の人は3Lから4Lぐらい、女の人はLからLLぐらいが多いかねぇ」と答えているようだ。
そして、ツユも2種類からのセレクト。冷たい冷汁と、温かくて豚バラ肉細切れの入った肉汁からの選択だ。さらに、トッピングの天ぷら(かき揚げ)の追加により、天付となる。
私がよく食べるのは天付肉汁で、玉数は3Lから5Lの間。いずれにせよ、注文するとあっという間に出てくる。薄クリーム色をしたうどんは、粉気があって食べ応えがある。とはいえ、コシはあるがそれほどゴツイわけでなく、思いの外ソフトな口当たり・喉越し。
竹を輪切りにした椀で出てくる温かいツユには、豚バラ肉が浮いており、薬味の卸生姜・卸わさび・ネギ・青菜が別皿で付いてくる。ツユの味としては、それほど癖が立ってなくて私の好みであった。武蔵野うどんは、麺の強さに比べてツユが細身で尖っている例が多くて、時にツライ場合もあるのだ。ここのツユは、やや腰高ではあるが穏やかでタイトな味わいで、うどんとの相性は良い。
以前から思っていたのだが、東村山近辺のうどん屋は、近所のおばさん方が寄り集まって働いているような雰囲気の店が多い。ここもおばさん軍団(失礼)であった。応対も威勢がよく、キビキビしている。本当に素晴らしいことだと思う。
しかし、あと20年もして、今現役のおばさん方(失礼)が引退してしまったら、こういう店は無くなってしまうのだろうか。とはいえ、若い後継者がプロデュース臭プンプンで「事業」として受け継いでもイヤな感じがするしなぁ・・・。とまあ、客の方はいたって勝手なことを言うものだ。
いずれにせよ、いつまでも続いてほしい地域の「うどん屋」さんである。
「きくや
廻田本店」
東京都東村山市廻田町2-12-13
042-394-9141
11:00-14:00(売り切れ御免)、無休
駐車場は、店の裏側に5台分
最終訪問日 2004/4/17