夜間瀬で行われる大会に出ることになりました。聞くところによるとこの大会のコースは結構厳しいらしい。旗門数も多いし。ということで軽井沢に練習に行くことにしました。

3月3日(金)
 4時に起きて5時に出るつもりが、30分寝坊したので、出るのも30分遅くなってしまいました。東松山から高速に乗る頃にはもう夜が明けていて、明るくなっていました。途中甘楽でちょっと休憩して、いつもならここで寝るのですが、今日は寝坊したのでやめました。

 でもやはり軽井沢は近いですね。5時半に出て、ついたのが7時40分くらい。今までで一番早くついてしまいました。おかげで駐車場もすいていて、結構近くに停められました。

 受付は9時からなので、ここで少し仮眠。そのあと朝食を食べて、受付をして滑り始めました。雪は昨日は降っていない(降らせていない)ようですが、気温が低く、雪が結構しまってました。パノラマコースを滑ったのですが、朝イチは真っ平らだし、雪はいいし、最高の状態。今すぐポールを張ってくれい!と私は思いました。

 先週の夜間瀬はブーツが合わなかったりで最悪の状態だったので、ここで「前半のとらえ」を意識して練習しました。外向傾を意識してとることで、前半のとらえが少しずつできるようになりました。

 そのあとスラロームコースにも行ったのですが、今日は第一高速リフトが動いてないため連絡が悪いので2本でやめて、またパノラマコースで練習しました。おかげで、かなりいい調子になってきました。

 午後からはポールトレーニングです。今日はなんと岡部哲也さん本人がいました。参加者は4人で、なんと浅間コース貸し切りだぜ。今日は「早く雪面をとらえる」ということをテーマにやりました。セットはかなり細かく、特に急斜面に立っている3旗門目の入り方がとても難しかったです。まず注意されたのが、

1.腰から下の足の付け根、ひざ、足首といった関節の向き、角度に注意する。
個人的に特に前半のとらえる部分で注意したのは
2.とらえるときの外スキーについて、お尻がスキーよりも前にあるようにする
つまり簡単に言うと正対するということですね。これを練習するために、緩斜面でいわゆるレールターンというか、角付けだけで、加重なしで曲がる練習をするといいとのことでした。実際にフリーの時にやってみましたが、必要な条件は2のほかに、
3.骨盤の向きを斜面と平行にする。
4.スキーの前後差をなるべくなくす。
5.足首の緊張を絶やさない。

ちなみにこれは去年のポールトレーニングのレポートにも書いてありました。よほど大事なことなのか、それとも私が進歩していないのか??

 今日課題となったのは腰が折れてしまうことですね。緩斜面ならまだいいのですが、急斜面、特に3旗門目でかなり落とされてしまい、そこで後傾になるので、どうしても腰が折れてしまいます。だんだん掘れてくる(といっても今日はそれほど荒れなかった)のと疲れてくるのとで、うまくいかなかった。なんとか角に乗ってみようとしたり、目線をフォールラインに向けてみたり(これは葛西主任のアドバイス)、してみたんですが。目線をフォールライン(もしくは次のポール)に向けると、確かにいいんですが、どーしてもこれからくぐるポールを見ちゃうんですよね。

 夕食のあと、7時からミーティングがありました。まず岡部さんから今日のテーマである早いとらえとの関連でライン取りについて、ますポールの横でターンを終了して切り替えること、あまり直線的にねらいすぎないことについての説明がありました。必要以上の直線的に行くと、切り替えが間に合わなくなり、結局落とされてタイムロスになります。次にポジションと先行動作、方向付けという3つの要素について説明がありました。ポジションは、この場合腰から下のことで、まずスタンスはナチュラルに、広すぎず狭すぎず、自然に立ったくらいの幅で。あと重要なことは、これが難しいのですが、内足、特に小指をうまく使って、足の傾きを両足一緒にすること。次に先行動作とは、ターン中盤から後半にかけて、ひざの向きをターンの内側に先行していくこと。そして方向付けは、切り替えてからしっかり角付けして、かつ徐々に加重していくことかな?(これは自信ない)

 そのあとビデオを見ましたが、私の時だけちょっと変。何が変かというと、ターン前半に雪煙が。つまり、前半部分でかなりずれてます。本人としてはとらえているつもりなのですが、明らかにずれています。岡部さんによると、板がフラットの状態で加重しているから、どんなに加重してもずれてしまうのだということ。まあ確かに基礎の練習でそういうの(スキッディング&カービング)をやったから、そういうふうになったんでしょうね。さらによく見ると、他の人は切り替えてからすぐに角に乗っている(スキーを縦にしている)ので、フラットな距離が少ないですが、私の場合はポールの手前で切り返していてもポールまではフラットのまま(立てているのだが少ない)ので、3旗門目のように急になると落っこちてしまう。明日は「なるべくスキーを縦にすること」を重点的にやることになりました。

 もう22時30分か明日は早いので、もう寝よう。

3月4日(土)

 朝起きて天気予報を見てみると、今日はらしい。この時期に雨というのは考えられないが、軽井沢なら、わからないですね。

 今日は比較的降り幅の少ない、インターバルの大きいセッティングでした。その中で昨日言われた「スキーを縦にすること」を重点的に意識して、やってみることにしました。その際にまず注意されたのは
1.スタンスを広めにとること
 今までのイメージとしては、両足の間にもう1本スキーが入るくらいの幅で滑っていましたが、それでは狭いとのこと。個人差はあるが、だいたい腰幅から肩幅までの間にするとよいとのことでした。あとは前半から早くスキーをとらえて、なるべく早くスキーを縦にすることを心がけましたが、どうしても急斜面ではなかなかできないですね。今日は2旗門目がけっこふってあって、落とされやすい感じでしたが、ここで落とされて以下お尻が落ちてしまうパターンが多かったです。

 7時半からビデオミーティング。ますターン重要なポイントについて。まず前半から角付けをすること。これが私にもっとも足りない部分です。ここで角付けが先か、加重が先かについては微妙なところですが、少なくても私の場合は角付けを優先させた方がいいらしい。そのあと力を解放していくのですが、ここで大事なのは力が上に抜けないようにすること。イメージとしては力を解放するというよりはひざを垂直に戻すだけという感じだとよいようです。そうすることによって自然と腰が浮いて抜重が生まれ、スキーが前に走るとのこと。自分で力を抜いて立ち上がるとスキーが走ったような感じにはなりますが、それは単に体感スピードが上がっただけで、実際は減速しているのです。大事なのは腰を持ち上げるのではなく持ち上がるのだということ。

 あとポールを滑る上で大事なのは、1.ポジション 2.ライン取り 3.タイミング の3つです。ポジションについては岡部さんはあまりやりません(下半身の動きができれば自然とできてくるものだから)が、あえておおざっぱに言うと上体は丸めて、大きなボールを抱える感じ。あと個人的には、後傾気味の時に限って、手を前に出すようにしています。ライン取りについては今回重点的にやりましたが、基本はあまりまっすぐはいりすぎないこと。特に極端に振ってあるところは、なるべく外からはいる方がいいです。タイミングは切り替えのタイミングのことで、これは当然早いほうがいいのですが、理想としてはポールをすぎたらターンを終える。特に振りが激しいところでは、前のポールをすぎたらすぐに切り替える。その他の所でも、遅くても前のポールと次のポールの中間点までに切り替えるのが大事なんだなと思いました。

 最後に左右どちらかのターンが苦手な場合の対処方法について。ちなみに自分の場合左ターン(右足加重)が苦手なのですが、この場合得意な方のターン(右ターン=左足加重)に問題があるとのこと。骨格の違いがあるのである程度はやむを得ないのですが、原因としては苦手なターンに入る際に、腰が山側に回りすぎて、外向が出来過ぎるのがあります。そこでコツとしては、得意なターンにはいるときに外向を少し弱めると、いいとのこと。

 最後に自分のビデオを見た印象ですが、昨日と変わらないですねえ。スキーを縦にしようとはしてみたんですが・・・・とりあえずフリーの緩斜面で練習して、だんだん急斜面でもできるようがんばろう。

 ビデオのあと、すぐに夜間瀬に向かいました。昼間からの雨がまだ降っていて、しかも交通量が少ないせいか、浅間さんラインは霧が出ていました。なんとか小諸から高速に乗って、夜間瀬に着いたのが10時過ぎ。11時に寝ました。

 明日はがんばるのだ。

3月5日(日)

 今日はいよいよ大会。8時15分からインスペクションなので、朝食後あわてて着替えてリフトに乗りました。ポールは一番上から張るのかと思いましたが、結局先週と同じ、クワッドリフトを降りて右側がスタートとのこと。ところが行ってみると、クワッドリフトの中腹より上はかなり視界が悪く、そのためスタート地点が下がってビッグベアーコースの3分の2くらいを使って行うことになりました。

 実際行ってみてみると、スタートして中斜面を滑ったあと少し落ち込んでいて、そのあとは長い緩斜面でした。ポールは3旗門目くらいと落ち込みのところが振ってあって、あと緩斜面は全体的に振り気味なので、クロウチングするところはないなと言う感じでした。

 私のスタート順は200人中の190番。大会が始まったあと、しばらく見ながら前半の部分の切り替えのタイミングを見ていましたが、あまりにも時間があるのでメインゲレンデを足慣らしに滑っていました。当初天気は曇りというか雨で、視界も悪かったのですが、大会が始まるころは晴れてきて、気温も上がってきました。これだと掘れてしまうのが心配です。

 しばらくして戻ってみると、ちょうど100人くらい滑ったあとでしたが、案の定掘れていました。この段階で気温が結構高かったので、コース整備してもどんどん掘れていきます。

 いよいよ私のスタート。昨日までの練習の課題であった「スキーを縦にする」ことだけを考えてスタートしました。急斜面は無難に行けましたが、緩斜面が予想以上に掘れていて、2段、3段と掘れていたので思うようにいかず、安全に降りるだけになってしまいました。タイムは55秒37。トップからは120%くらいですね。後半足がきつくなってきたので、かなり後傾で滑っていたんでしょうね。

 気を取り直して午後の2本目。午後は硫安をまくということなので、それほど掘れないかも。といっても190番目だからなあ。とりあえずインスペクション。1回目は急斜面ばかりインスペクションして、おかげで緩斜面がかなり遅くなってしまったので、今回は急斜面はそれほどきつくないし、緩斜面を重点的に見ることにしました。緩斜面は真ん中へんに1カ所振ってあるから、そこを注意することに。あと1回目があまりにも安全運転だったので、今度は死ぬ気で行くことにしました。

 また少し足慣らししてからスタートに戻りましたが、掘れ方は先ほどよりはましみたい。硫安の効果ですね。1回目はかなり鋭い掘れ方をしていましたが、今回は丸く掘れていたので、これなら行けそうだと思いました。ただかなり掘れているところもあってそこでお尻が落とされるので、それは気をつけました。

 2回目のスタート。4旗門目までは結構まあまあ。6旗門目で落とされて、そのあとの急斜面の入り口がきつくなってしまいました。そのあと緩斜面はスピードを殺さないように気をつけましたが、インスペクスションの時に気をつけていたところで、まっすぐ入ってしまい、危うく途中棄権をするところでした。それ以外はよかったんだけどなー。ということでタイムは53秒くらい。2回のミスで1,2秒はロスしているので、これが悔しい。

 そのあとすぐ帰りましたが、今日も結構渋滞していたので、東部湯の丸で降りて浅間サンラインを通って軽井沢から乗りましたが、藤岡周辺で混んでいるので富岡で降りました。そのあと本庄児玉で乗ろうと思ったら花園が混んでいたので、結局17号で帰りました。先週もそうだけど、今週も5時間かかってしまった。でも富岡で降りたので、群馬(ガソリンがかなり安い)で給油できたので、とってもラッキー。

 今回はタイムはかなり下の方だったけど、ある程度練習の成果は出せたし、得るものも多かったので、とてもよかった。ポールもやっててとても楽しかったですしね。

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