ヒデキチの 15 20万円回収計画
第13回 99年7月18日(日)

テーマ 出目理論は通用するのか?

 今回は今までと少し趣向を変えてみます。馬券の買い方にはいろいろあります。パドックで馬を見て、新聞を検討して買う正当派な人の他に、走破タイムだけを見て買う人、展開を重視する人から、生年月日が2月8日だから2−8を買う人、今日の占いでラッキーカラーがブルーだからって4枠から総流しする人まで様々です。

 要は当たったもん勝ちですから、どんな方法でもいいのではないかと思うのですが、一つだけ気に入らないというか、納得行かない方法があります。それが今回のテーマである「出目理論」です。オヤジな人に多いのですが、「今日は3枠が死に目だ」とか、「今日は5枠が強い」とか行ってる人がいますね。G1などでも、「人気の○○は何番に入りましたが、この馬番は1回も連対してません。だから来ません。」とかいう人がいます。これは一見合理的のようですが、そうではありません。なぜなら、競馬のレースというのは確率統計でいう「独立試行」型のものだからです。それぞれの試行は互いに独立しているので影響されないのです。たとえばコイントスで、前回何が出ようと表の出る確率、裏の出る確率は2分の1です。これは10回続けて表が出たとしても変わらないし、100回続けて裏が出ても同じです。

 ところが競馬の世界では5回続けて6枠がくると6回目も6枠がくることになってしまうんですね。これは冷静に考えるとおかしい。もちろん競馬の場合枠順の有利不利はあります。東京2000Mは外枠は圧倒的に不利なのは有名なところです。しかしそれは確率とは関係のない話です。

 では下の表を見てください。

最近の枠順別成績

1 2 3 4 5 6 7 8
2回函館2 2 3 5 4 0 4 3 2
1回福島8 2 2 2 4 2 2 6 4
3回阪神8 2 2 2 0 4 5 7 2
小計 6 7 9 8 6 11 16 8
確率 8.5% 9.9% 12.7% 11.3% 8.5% 15.5% 22.5% 11.3%
2回函館3 4 2 1 4 2 2 3 3
2回新潟1 1 1 3 6 3 6 3 1
1回小倉1 1 2 2 4 2 2 3 6
小計 6 5 6 14 7 10 9 10
確率 9.0% 7.5% 9.0% 20.9% 10.4% 14.9% 13.4% 14.9%
合計 12 12 15 22 13 21 25 18
確率 8.7% 8.7% 10.9% 15.9% 9.4% 15.2% 18.1% 13.0%

 これは7月11日と17日の出走頭数が8頭以下のレースを除いた全レースの1着、2着馬の枠順が何回出たかを集計したものです。平均的に出たとするとどの枠も12.5%になります。それより高いのは4,6,7,8枠です。6,7,8枠が高いのは簡単です。9頭以上の時は8枠から2頭づつ割り当てるので外の枠は出走頭数が内枠に比べて多いからです。4枠が多いのはたまたまでしょう。まあレースがしやすいというのもありますが、隣の5枠が極端に少ないのでそれはどうかな。これがいわゆる「4枠が強い」というやつでしょうが、阪神じゃ1回も出てないから、結果としてそうなったというだけだと思います。

 そこで今回は出目理論を検証するため函館、新潟、小倉の3場36レースの枠連4−8だけを買います。4枠を選んだ理由は、もし出目が存在するなら、今回の集計結果は他でも通用すると思ったから。8枠を選んだ理由は8枠の馬が一番多いからです。しかしこんなことに3,600円も使っていいのか?給料日前なのに・・・・

 ちょっと長くなりそうなので、次のページへ行きます。

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