平成11年12月26日
自宅〜海上の森〜東海自然歩道〜雲興寺〜岩屋堂〜白岩〜上半田川〜稚児橋
〜愛環・中水野駅 37.8km


今日は今年の歩き納めということで、長距離を歩いてきた。
30kmを超えるような長距離は今年は自分のホームページの記録を見ると
2回しかない。
カメラを持って歩くようになって、長距離は歩くことが減ったこともあるかもしれない。
暑い時はなるべく早く終わりたいということもあるし、とは言っても、朝食や昼食の仕度も
あるし、朝5時や6時に家を出ることもできない。ということもあるかもしれない。
その日の内にホームページのウオーキングのレポートを書いて、ホームページの更新を
しようと思えば、あんまり帰りが遅くなるのも、後が大変である。
まあー、そんなことはともかく、今日は今年の最後ということで長めを歩くことにした。

冬は日が暮れるのが早いので、遠く出掛けると歩き始めが遅くなるので、自宅から
歩くコースにした。
いままで何度も歩いているコースである。

朝、7時20分に家を出る。
今日は快晴で、先週のことを思えば、風は殆どないといっていいくらいである。
30分で海上の森入口に着く。
右へ行けば海上の部落、左へ行けば大正池。その分岐で少し迷ったが、
久しぶりに大正池の堰堤から写真を撮るつもりで、左の道を進む。
10分ほどで池に着いた。
水が一杯である。一度水を抜いて途中までしか水がなかった時のほうが
写真の題材として趣はあったと思った。
堰堤から数枚写真を撮り、池沿いの道を上り下りしながら、池の東側へ向かう。


大正池の東端より


今日はここまで全く人に会わず、朝早いから、写真を撮りに来る人やハイカーもいないので
あろう。

池の東側で数枚写真を撮って、すぐまた歩き出す。
ゆるやかな上りとなっている林道を歩く。
この道は土の道ではあるが、車もよく通るのか、車のわだちができていて
歩くのは歩きにくい。

風はあまりないが、気温が低いのか、結構寒い。

8時45分に猿投山登山口に着く。猿投山から降りてきている東海自然歩道に
合流して、今まで歩いてきた林道が東海自然歩道となる。
道はすこし下って、また登りになるが、そこで中年のハイカーに会い、しばし雑談。
雲興寺からこられたのかと聞くと、瀬戸の記念橋から歩いてきたという。
記念橋からどうしてと聞くと、記念橋から歩いて赤津を通り、雲興寺を経て
猿投神社まで行くという。
瀬戸の方かと聞くと東京からきたとのことで、昨日は多治見からバスで稚児橋まで来て
雲興寺まで歩いて、瀬戸で泊まって、今日は猿投山経由、猿投神社まで歩くという。
猿投神社からはバスの便がよくないですよというと、最悪タクシーで帰るとか
言っておられました。
区切りながら、東海自然歩道を歩いておられるのでしょう。
「じゃ、がんばってください」ということで別れましたが、朝から嬉しい話を聞いて、
私も元気が出てきた思いである。


そこからしばらく歩いて林道の終わりになる。そこまでは車も入れる所である。
休憩所とトイレがある。
そこから、ちょっとした上りである。
だらだらと上って、後は下り一方という辺りで、雲興寺から上ってきたグループに
会う。
その中にオリエンテーリングでよく会う人がいた。
愛知県内のオリエンテーリングクラブの方2組で、一組は夫婦連れである。
犬を連れておられた。しばし雑談。雲興寺まで車で来て、猿投山山頂往復するとの
こと。


階段道を下っている途中で、また顔見知りに会う。
名前は知らないが、私が猿投山に上った時は必ずといっていい程会う人で、名古屋の
名東区の人である。猿投山は猿投神社の方から登るときと雲興寺から登るときが
あるが、猿投山へはしょっちゅう登るという人である。
「今日はこっちですか」と聞くと、はあはあ、しんどそうである。
大分太めで、えらいと思う。「お酒飲むの減らして、もっと体重落とさんといかんでしょう」と
余計なことを言うと、「ほんまや」と笑っておられた。
前話した時は、一回猿投山に登ると、何キロやら体重が減るが、家へ帰ってビールを
飲むと、また元どおりになるとか、おっしゃてました。


雲興寺への途中でまた、10人余りの中高年のグループに会う。
私が猿投山を往復してきての帰りと思われたのか、「お早いお帰りで」と挨拶される
人がいた。「いやー、私は海上の森の方から歩いてきたんですよ」と説明した。

年の瀬の日曜日に、今日はハイカーもいないだろうと思っていたが、結構いるものである。
それもやはり女性が多い。年末や正月の仕度も関係ないのかと思った。
瀬戸側からもこれだけ多いのなら、豊田側からも今日猿投山に登る人は随分多いのでは
と思った。


雲興寺着、9時45分、11.1km


雲興寺でトイレを借り、本堂でお参りしていると、中高年の男女(女性が圧倒的に多いが)の
一群が来て、トイレを借りたり、お参りをしている。
同じようなワッペンを付けているので、その内の一人にどこから来たのか聞く。
豊川からきたそうである。ひょっとして名鉄のハイキング大会ですかと聞くと、そうだと言う。
バス3台できたそうで、これから、あの坂道を登って、海上の森から、最後は
愛知県陶磁資料館までの11kmのコースだとか。
以前にもこのコースのハイキング大会で数百人の参加があったようだが、名鉄も
この年の瀬にまで、こんなことをよくやるよなと、呆れるような、感心したようなものである。
豊川から来るとはよっぽど朝家を早くでたのだろう、ご苦労様のことだ。

雲興寺で小休憩して、また歩き出す。
雲興寺の裏山に上る感じで急な階段を上り、後しばらくだらだらと登って行く。
登りきった所から今度はうんざりするほどの下りの階段道である。
降りた所がキャンプ場で川沿いにしばらく上って行ってから、また山に入っていく。
谷川沿いに緩やかな上りがかなり続く。
向こうから、サングラスをかけて若い女性が走ってきた。
背が高いので、一瞬外人かと思ったが、「今日は」と日本語で返事が返ってきた。
日本人なので、安心して話かける。
「どこからきたの」と聞くと、定光寺からきたという。「えっ」と思って時計を見ると
10時35分である。定光寺から来てこの時間とは容易ではない。
確かに走ってきたのだろう。雲興寺まで行くのかと思いつつ、「どこまで行くの」と聞くと
猿投山から猿投神社まで行くという。これを聞いてまたびっくり。
「猿投神社からはどうするの」と聞いた時
その女性の連れらしい二人組みがきた。中年の女性と若い女性である。
中年の女性に見覚えがある。
猿投山へ登った時、2回ばかり会ったことのある定光寺から名古屋の藤が丘まで
走るというあのスーパレディの一人である。若い女性もそのグループらしい。
これで納得。
「藤か丘まで走るのかね」と年輩の方の女性に聞く。
やはりそうだという。
「定光寺から藤が丘だと50kmくらいあるかな。9時間くらいかかるでしょう」
その若い女性は、今日初めてなのか、「えっ9時間もかかるの」と言っていたが
年輩の方はそれくらいはかかるとか言ってました。
この女傑達の写真を撮りたかったが、カメラは雲興寺で休憩した時、当分いらんと
思ってリュックに仕舞ってたので、残念ながら写真は撮れなかった。
「じゃあ、がんばってな」といって別れました。

沢を登りきり、尾根道を歩き、林道に出て、岩屋堂へ下り始めた所で、また
中年女性二人組に会う。向こうからはかなりきつい登りになるので、この二人は
歩いてきた。
顔に見覚えがある感じで、どうやら先ほどの仲間らしい。
「定光寺から藤が丘まで走っているの」と聞くとそうだという。
「さっき3人いったでしょう」と聞くので「会ったよ」と答えると
先行組の時間が気になるのか、どれ位前か聞くので、時計を見て15分くらい前と
いうと納得していた様子。

それから10分くらい歩いた所で、また同じような服装の二人組に会う。
やはり先ほどのグループらしい。また時間を聞かれた。
今日は7人でやってきたらしい。

それにしても、すごい女性がいるものですな。
また、どうしてこういう仲間が揃うのかも不思議である。何かの雑誌などで同好者を募集でも
するのかな。

私も定光寺から猿投神社までは歩けないこともないように思う。
今日歩くコースに後4、5キロ追加するくらいの距離でしょう。しかし猿投神社から藤が丘が
とても歩けない。
それをこのスーパレディ達は走るというのだからすごい。

そんなことを考えているうちに岩屋堂に着く。


左が今下りてきた道。

右が今から行く、川沿いの道




公園にも全く人影なし。
岩屋堂の本尊の所には親子連れが一組いた。
その横の道を岩巣山の方へ進む。
岩と石の階段道がえんえんと続く。
岩と岩の間をくぐりぬけた所が展望所である。


展望所より

先々週もここで写真を撮ったが、
2週間で山の色は全く変わった。
秋から冬ということか。


ここから岩巣山の頂上までは相当の距離と登りになる。
しかし、いかにも東海自然歩道らしい道である。

登りきった所で、ここから下り一方という所に休憩所がある。
ここで休憩するつもりだったが、山の上ということもあるのか、風が強く、冷たく、ゆっくり
休む気にもならず、お茶を飲み、お菓子を少し食べて、すぐまた歩き出す。
どんどん下って行く。

白岩の里を通り抜け、JRのバス停着、12時50分
また、山に入っていくが、しばらく行った所にある休憩所でいつもより早いが昼食にする、1時丁度。

林の中を通り過ぎ、上半田川の部落に着く。
この中での唯一の店の酒屋の前の自販機で暖かいコーヒーを買い、歩きながら飲む。


上半田川の部落を出て、
広い平地の端にある道を歩く。
吹きさらしで寒い道である。
早足でどんどん歩くのみ。


国道248号の陸橋を渡り、茶畑を通り過ぎ、稚児橋に2時10分に着いた。

ここからまた、尾根道へ出るが、最後のしんどい上りで
ある。
この上りを登り切るとやれやれと思う。
今日のウオーキングも終わりに近づいたと実感する。


それからさらに小さなアップダウンを繰り返して東海自然歩道を進み、労働者研修センターを
過ぎた辺りから、東海自然歩道と分かれてアスファルト道を進み、
愛知環状鉄道の中水野駅に到着、4時10分、8時間50分、37.8km

電車が5分ほど前に出たところで、そこで30分あまり待つ間、近くに喫茶店がないか、
その辺りを歩いた。喫茶店はあったが、そこから駅まで引き返す時間を考えたら
あまりゆっくりもしておれないので、喫茶店はあきらめ、駅へ引き返す。

5時過ぎ帰宅。
今日の歩数、53,040歩。

以上