平成11年12月11日
愛知環状鉄道中水野駅〜殿様街道〜東海自然歩道〜白岩〜岩巣山〜岩屋堂〜
赤津バス停まで 27.ikm

今日は久しぶりに東海自然歩道の定光寺〜雲興寺コースをを歩いてきた。

朝、ゆっくり目で8時頃家を出て、1km半程の愛知環状鉄道の山口駅へ向かう。
ぎりぎりに8時18分発の高蔵寺行きに間に合った。
今日は土曜日なのでいつもの日曜日と違う感じである。
通学の高校生や通勤客らしき乗客がいて、電車もそこそこ混んでいる。

3つ目の中水野駅で降りる。
仕度をして8時30分歩き出す。

いつもとおり東へ1kmほど歩いて殿様街道を北へ登り道をたどる。

民家が途切れるころより、地道の登りになる。


この写真を撮ったあたりで左の道から私くらいの年輩の
男性が突然現れた。
どこから来られたのかと聞くと、名古屋市守山から
名鉄瀬戸線できて新瀬戸で愛環に乗り換えて、
中水野から歩いてきたとのこと。
私と同じ電車だったのだが、私が歩いてきた道と
違う、多分近道を歩いてきた模様。

しばらく歩きながら雑談。
なかなか早足である。

この先のアーチェリー場へ行くとのこと。
アーチェリーの選手ではなく、そこの管理人をして
いるらしい。
今時分、お客があるのかと聞くと、冬場はすくないとのこと。
アーチェリー場の簡単な修理などを含めた管理を
しているようで、アーチェリー場の場所は国の所有だそうで

そこを国から借りてアーチェリー場が出来ているそうで、この人はアーチェリーをやっていたわけでは
ないが、(多分公務員を)退職後、頼まれて管理人になった様子。冬場はお客が少ないので
私の日当がなんとか出るくらいとか行っていました。
用事があるとのことで失礼して、私が先に歩き出した。
登り道を上がった所で広い道に出る。自動車の通る道である。
すぐアーチェリー場の入り口があった。
12月の開場日は日曜日と祭日のみと書いてあった。
入口に柵がしてあり、鍵がかかっているから先ほどの管理人がその鍵ももっているのだろう。

公道もゆっくりした登りになっている。


近くの山を写す。


しばらく歩いて東海自然歩道(定光寺駅から登ってきている)に合流する。
全く人影なし。
労働者研修センターでトイレを借りて、また歩き出す。
労働者研修センターも創設20年と書いてあった。


いかにも東海自然歩道という感じの別世界を
歩く。



ゆるやかアップダウンを繰り返しながら東海自然歩道を歩く。

黄葉の下を歩く。


それまで人に全く会わなかったが、写真を撮っているとランニングの人が追いついてきて
私が写真を撮っているのをみて、停まって写真が済むまで待っていてくれた。
私が終わってお礼を言うと、また駆け下りていってすぐ見えなくなった。

歩き出して丁度2時間経った所で初めて休憩したお茶を飲む。

11時丁度、稚児橋着、10.5km
ここから岩屋堂まで9.3km 3時間45分と書いてある。3時間45分はいかにもオーバーだが
2時間では無理だろう、2時間半くらいでは歩きたいと思った。一応岩屋堂着を1時半とする。
稚児橋からまた登り道で、しかも岩と石ころだらけのごつごつした登りにくい道である。

その登り道を登りきったところが急に開けた所で茶畑が一面に広がっている。

茶畑

国道248に掛かる橋を渡り、見らはしのいい平野部をしばらく歩き、上半田川の部落に着く。
部落を通り過ぎ、また林の中に入っていく。
ここから白岩の間が一番ひと気のない所で、さびしい感じのする所である。

白岩のJRバス停着、12時15分、16.2km
婚礼があるのか、マイクロバスに礼服姿の男女が乗り込んでいた。
白岩の里からバス停のある国道は坂道を登ってくるので、年輩の女性が「えらい、えらい」と
口々に言っていたのが聞こえたが、これ位の坂を苦になるようでは、この頃の田舎の人も
運動不足ということだろうと思った。

白岩の里を通り越し、また、岩巣山への登りになる。
公道から入っていって、小さな谷川沿いの道を登って行く。


この谷川の左から右へ、また左へと、この川を
4〜5回、石伝いの超える。
夏ここを歩くときは、必ずここで顔を洗い、
口をゆすぐ所である。


12時50分ころ、このあたりで何組かのハイカーにすれ違う。
話を聞けば、赤津のバス停から歩いてきて、名古屋学院大まで歩くとのこと。
名古屋学院の学生のような感じもしたが、そこまで行くと瀬戸駅へ出るJRバスが
あるので、そこまで行くのかもしれない。
後のグループも同じことを言っていた。
赤津までバスで来て、歩き出すと丁度今時分の時間になるのかもしれない。

登り道を登りつめた所の休憩所がある。そこからは下るばかりであるので、いつも
そこで休憩するが、今日は曇ってきて風も出てきて寒いくらいなので休憩する気も
しなかった。
ちょうど夫婦連れが一組食事中であった。コンロでラーメンを作っていた。
しばし雑談。寒いからラーメンがちょうどてごろという感じ。
下(岩屋堂)から上がってきたとのこと。

ここから下り一方であるが、岩屋堂までは意外にある。近いようで結構時間がかかる。

展望所に着く。
3人連れの男女のグループである。
ここでも寒いからか、携帯コンロでラーメンを作っていた様子。

展望所から下の山を写す。


展望所からは今まで何度も書いたように、岩の中を通り抜ける感じで、岩の階段道を
えんえんと下りて行く。うんざりするほどの階段である。


階段道が終わって岩屋堂にもうすぐという所に竹やぶがあり、綺麗に紅葉していたので
写真を撮る。

紅葉も今週くらいで終わりかなという感じがする。



1時50分、岩屋堂着、意外と時間が掛かった。
時期が遅いのか、観光客、家族連れなどの人影全くなし。

休憩もせず、雲興寺に向かう。

しばらく川沿いに歩き、またかなりきつい登り道を登る。
坂を上り詰めた所に休憩所がある。このコースを歩いた時はここで昼食を取ることが多いが
休憩せず、そのまま歩く。
そこからまた山に入っていく。
尾根道を歩いていると向こうからきた年輩の男性に会う。
しばし雑談。
どこから来たのかと聞くと、三河広瀬から東海自然歩道を歩いてきたという。
私も2回かこのコースは歩いたことがあるからその距離は分かる。
これは本物だと思って、話に熱が入る。
それで岩屋堂から品野へ出てバスで帰るのかと聞くと、定光寺まで行くとのこと。
この時間から定光寺まではちょっと無理ではというと、いや今日は岩屋堂で泊まって
明日定光寺まで歩くとのこと。
それなら話は分かる。
家はどこかと聞くと横浜とのこと。
東海自然歩道をずーと歩く人のようである。大阪まで歩くのかと聞くとそのつもりだと言う。
一度にずーと歩くのではなく、三日間で60kmくらい歩くのを何回かに分けて続けている
らしい。
このあたりはいい、泊まるところがあるから。それでも一人だと旅館の方が嫌がって
なかなか泊めてくれない。昨夜は三河広瀬の駅前の旅館でしぶしぶ泊めてもらった。
きょうも一軒は一人だというと頭から断られた。今日は権兵衛という旅館で泊めた貰うという
ことだった。
泊まる所がないところはテントと寝袋で野宿するのだそうで、それも夏だと虫が多いので
今時分にするとか言ってました。
昔、山登りをやっていたので、テントで寝るのは苦にならないとのこと。
今までの東海自然歩道では丹沢が一番きつかった。愛知県で鳳来寺山の奥の方が
きついとか本に書いてあったが、丹沢に比べると物の数ではないということ。
東海自然歩道の情報はインターネットのホームページに沢山、体験記が出ているから
助かるという。
やや大きめのリュックを担ぎ、カメラを首にぶら下げていた。
今日の様子から見ても、今日のコースでは泊まるところがはっきりしていたので、
テントは持っていなかったのだと思う。
水が心配なので、2Lのペットボトルを2本持ってくるとか。
65才は超えていると見かけたが、元気な方である。
いつまでも話も聞きたいが、先方の急いでいる様子で
それではということでお別れした。別れる際ここから岩屋堂までどれくらい掛かるかと聞かれたので
20分あまりでしょうと言うと、「へー、それでは早く着きすぎて、また旅館で文句を言われるな」と
おっしゃてました。

私はそれからどんどん山を下って、川に出たところで、雲興寺へ出ないで赤津バス停は
直行した。

赤津バス停着、2時55分 6時間25分、27.1km

以上