平成11年5月23日

自宅〜雲興寺〜東大演習林〜藤岡町西市野々〜柿野温泉〜土岐市下石町五六橋
バス停まで26.8km

特に目的地を定めず気ままに歩いてみたい。
そんな気持ちから東西南北の適当な方向へある一定時間歩いてみたい。
6時間をメドに25km前後歩くとどこまで行けるか。
そんなこともやってみたい。

しかし、とは云っても帰ってくるのだから、適当な交通機関がないと困るので
自ずからそこに制約がある。
うちから真東は山の中でそんな所へ6時間も歩けば、帰ってこれなくなる。

ということで、今日はその第一段という訳である。
今日は東北方面へ歩くことにした。
JR中央線の土岐駅が一応の終着点である。


朝、7時15分家を出る。
初めて歩くと所なので、5万分の1の地図のコピーを見ながら歩くことにした。


まず歩き馴れた道を通って雲興寺へ向かう。

今日は見当を付けておいた道は車のよく通る道であるので、その点がいつもの
東海自然歩道と違うので注意が必要である。


雲興寺着、8時25分、6.6km

朝、早いせいか人影なし。
いつもは東海自然歩道を歩いた時、
ここがゴールになることが多い。
ずーと山門辺りは工事をしていたが
終わったらしい。
山門で写真を撮ったが、中へは入らず
早々に歩き出す。


雲興寺の前の道(瀬戸設楽線)は国道363に繋がっているので、よく車の通る道である。
取りあえずここから2km程東の東大演習林へ向かう
入口でちょっと戸惑ったが、入り口の道を見つけて入っていく。
歩くのにはいい林道という感じの道である。

東京大学というのは、それなりの権威があるのか、こんな所にも広大な演習林を
もっている。
演習林の間にある道をあるくという感じであるが、別に通行が禁じられている訳では
ない。


こんな道が続く。
峠に向かっての登り道である。
途中、二人の男性に会った。
いずれも中年の男性。

一人はライトバンを反対側から乗り入れてきたそうで
わらび取りだそうで、この辺りはよく知っている様子。
長靴に履き替えて支度中であった。
「わらびはたくさんありますか」と聞くと。
「いや、あんまりないよ。有るところにしかないよ」
とのこと。当たり前のことか。
「自分は有るところは知っている」という感じであった。

そこからもう少し行った所であった男性はなんと
上半身裸である。
別に特に暑い訳でもない。
上半身裸にしても森林浴のつもりなのだろう。ちょっと気持ちが悪いのであまり話を
しなかった。すこし先に車が停まっていた。この人の車なのだろう。


峠を越えると藤岡町である。
舗装道路のいい道になった。
「群民の森」というキャンプ場などの野外施設があった。
そのためのいい道になっているのだろう。
ここからはずーと下り道である。


ちいさな観音像が30体ばかりあった。
その前にある花をみつけて写真を撮る。

花の名前は?


国道に出た所が藤岡町西市野々という部落である。
愛知県の東北部のはずれである。もうすぐ岐阜県である。

その部落のはずれの小公園で老人達がゲートボールに興じていた。
その横に老人達が手入れしているのか花がきれいに咲いていたので
写真をとった。

一つは今日あちことでよく見かけた白い花
マーガレットというのかな。

もうひとつは白とピンクの花


その内に岐阜県土岐市の標識あり。
10時20分、14.8km.
今日はかんかん照りでなく、爽やかな風があり、歩いていて気持ちがいい。
ゆっくりとした登り道である。

横をサイクリングの若者が通っていった。
「どこまで行く?」
「恵那まで行くます」
「どこから来た?」
「名古屋です」
「100キロ位あるな」と云うと
「百何十キロあります」と怒鳴るように
云っていたが、よく聞こえなかった。
帰りはどうするのかと疑問を感じたが
もうずーと向こうへ行ってしまっていた。

写真を撮ったが、真ん中に豆粒のように写っている。


柿野温泉手前の鶴里という町。
道ばたの花の写真を撮る。田圃の土手。

「君の名は?」



柿野温泉着、11時、18.6km
ここで国道363と別れて左(北西)へ
向かう。
柿野温泉のホテルはここから右手の
丘の上にある。
ここに泊まって次の日はゴルフというのが
多かったのではないかと思う。
この辺はゴルフ場がやたら多い所です。


先ほどの交差点から土岐市街へはつづら折りの下り道を歩くだけ。
とにかく歩くだけ、長い長い。


土岐市妻木町へ入って崇禅寺の境内で休憩する。12時10分、24.2km

お茶を飲み、バナナ1本食べる。
チョコレート一切れ食べるが、
チョコレートは暑さでか、型くずれ
している。これからは無理か。



先ほどのお寺からは土岐市駅までまだ9km位あるようだ。

お寺から2キロ半ほど歩いて地図を見るとまだ駅まで6kmくらいある。
ちょっとうんざりしかけてきた所でバス停があった。すぐ多治見駅行きの
バスがくるので、今日はここでウオーキング終了とする。
誰に気兼ねをする必要もない。極めて弾力的に対応できる。
土岐市下石(おろしと読む)町五六橋という所、12時45分着、丁度5時間半、26.8km
これぐらいが丁度いいかと自分で納得。ちょっと残念な気もせんでもないが、まあーいいか。


JR多治見駅

この頃のjRの駅は他の駅と外観が
よく似て作ってあるのか、この前の
恵那駅と同じような感じがする。

中央線は特に多治見からは本数が
多い。

15分程で高蔵寺駅に着いたが、
愛知環状鉄道の乗り継ぎに30分ほど待った。
車両がもう入っていたので、中でゆっくり足を伸ばし、ビールを飲みつつ弁当(おにぎり1個)を
食べながら、今日撮ってきた写真をモニターで見る。時間はすぐ経った。


愛知環状鉄道山口駅

高蔵寺から四つ目の駅。
ここから自宅まで歩いて20分弱。

この鉄道はJR中央線の高蔵寺駅から
東海道本線の岡崎駅を結んで愛知県の
内陸部を走る第三セクターの鉄道。
2005年の万博では中心的な交通手段と
なるもの。



2時半頃、帰宅。今日の総距離29.3km,,39,040歩