平成14年4月20日
自宅〜瀬戸市内〜自宅(13.5km)
今日は久しぶりの連休となったので、自宅近辺の瀬戸の街を歩いてきた。
朝8時に家を出てまずマンガ喫茶に行ってそれから昼まで歩いてこようと思ったものである。
団地を出てすぐの所に最近新しいマンガ喫茶ができたので、どんな様子なのかと興味を持って
寄ってみた。たいした店ではない。二度と来たくない店である。
そこから南へ豊田方面へしばらく歩き、海上の森入口方向へ向かった。
中年の女性のグループ数人がハイキングのスタイルで歩いてくるのが見えた。
愛知環状鉄道の山口駅から歩いてきたのだと思った。海上の森へ行く人たちであろう。
私は海上の森へ行かずに道なりに坂を上って赤津万徳寺に向かう。途中向こうから三人連れの
女性がやってくるのが見えた。多分海上の森へ行く人が道に迷っているなと思ったら、案の定私に
地図を見せながら話しかけてきた。リュックをしょったハイキングの格好である。「海上の森へ行くの
かね」と言うと「そうだ」という。この下の信号で右へ曲がらずにそのまま道なりに坂を上ってきて、
途中でおかしいと思って引き返してきたものと見える。この辺を歩いていると必ずと言っていいほど
車を運転している人に呼び止められ海上の森へ行く道を聞かれたことがあるが、ハイキングの人に
聞かれたのは久しぶりである。早速道を教えてあげた。
坂道をゆっくり上がり、県有林に挟まれた道を行く。今日は土曜日なのでダンプカーが多い。
ひっきりなしに通り過ぎる。この近所に土砂をとる所があるらしい。
NHKラジオを聞きながら、のんびり歩く。暑くなってウインドーぶれカーも長袖のシャツも脱いで
半袖のTシャツ1枚で丁度いいくらいである。
赤津万徳寺の近くにあったセラミックの会社が名前が大商社の名前が付いた会社に変わっていた。
このあたりではかなりのビジネスをしていた会社のように思っていたが、この不況の影響なのかなと
思った。本社のビルにあった会社の名前を剥がした痕跡が生々しい。
万徳寺を通り過ぎ、赤津方面へ少し行ったところを左へ北へ向かう。
瀬戸東公園に入った。この公園は公園と言うより自然の山、林に最小限の道と広場を造ったという
感じである。私の団地にある公園よりはるかに自然に恵まれた、感じがいい公園である。
公園の中を歩いている人も少ない。公園内の坂道を上がって行く。
公園を端まで歩いて外に出ると、すぐ近くに窯垣の小径という散策道があったのを思い出し、
それを歩くことにした。その小径に面した一軒の家で陶芸家の作品のギャラリーとして
展示会をしていた。何人かの人が入っていた。展示会とはいえ即売を目的にしたものである。
座敷に上がらせてお茶を出し、作品を見せて買ってもらおうというものである。
その近くの「窯垣の小径資料館」にも立ち寄ったが、ここも結構人が入っていた。
資料館を出て瀬戸の市街地に向かって歩いていて、ふと左手の下にトイレを完備した立派な駐車場
が出来ている。これは初めて見た。確かここは瀬戸物の工場があった所だと思う。
駐車場には観光バスまで停まっていた。このあたりの産業振興のために駐車場を造って客を呼んで
いるのだろう。
町の道を歩き、瀬戸駅の方向へ向かった。私にはわざとらしい「窯垣の小径」より、つぶれてしまった
のか廃業した陶磁器工場が残っている道とか、寂れてしまった商店街の方が趣があって好きである。
寂れた商店街と行っては甚だ失礼だが、昔からある商店街を歩く。
日曜日の昼までだが10軒に1軒くらいは廃業したのかシャッターを閉めている。
プラスチックの看板も書き換える元気もないのか、古めかしい。
電器店が「サンヨーカラーテレビ」という看板である。今時カラーでないテレビもないだろう。店の中に
は商品らしきものも少ない。エアコンの取り付けやメンテナンスなどで飯を食っているような感じであ
る。
また「鰹節店」という店もあったが、実際鰹節などは売っていないようで、ビールとかおかきとか
食品雑貨を並べている。旅館の看板の残っている店があったが、勿論廃業している。その旅館の前
にペン画(ボールペンだけでうまく濃淡を表した絵で大きいもので1メートル四方くらいある)が数枚
展示されていた(というより置いてあるだけ)。この旅館の絵もあるし、その他瀬戸の市街など
なつかしい絵である。この作者は有名な人らしくその作品展示を図書館で見たことがあるし、この
旅館の絵の写真は新聞で見たことがある。
この商店街で空き家となったところを使って、陶器の人形作家の展示会をしているところがあった。
仏具屋ではカメヤマローソクという看板を見た。カメヤマローソクというのは、私が旧東海道を
歩いているとき三重県亀山市に工場があり、その前を通ったことがあるので、懐かしく思った。
商店街の中を店をゆっくり見ながら通り過ぎ、瀬戸川に出た。今日は瀬戸の「陶祖祭り」らしい。
川沿いに店が出ている。春の「陶祖祭り」、秋の「せともの祭り」が瀬戸の二大イベントである。
しかい今日は土曜日ということもあるのか、人の出は少ないように思われた。
「せともの祭り」ほど知られていないと言うこともあるのだと思う。
瀬戸のユニーまで来ると時間も昼となり、お腹もすいたので、うどんを食べて家までぶらぶら
歩いて帰った。
2時間半ほどで13.5kmだった。
今日は自宅近辺をぶらぶら歩くつもりだったので、デジカメは持ってこなかったが、こうして
歩いてみると瀬戸の町中といっても写真を撮っておいてもいいところもあるもんだと痛感した。
どんな時でも気軽にデジカメを持っていくものだと思った。残念だった。
以上