箱根湯本駅〜旧東海道〜小田原宿〜大磯宿〜平塚宿〜JR東海道本線平塚駅（25.9km）
今日は昨日の続きである。
小田原のビジネスホテルを8時半頃出て、小田原駅から箱根登山鉄道で箱根湯本駅に着き、
9時15分、また小田原に向って歩き出す。
今日はやや天気は曇っているが、風もなく歩くのには丁度いい気候である。
湯本温泉
湯本駅前は大変賑やかである。
川沿いに道をゆっくり歩く。500mほど歩いて三枚橋という橋に着いた。
ここで旧東海道に合流した。更に500mほど歩くと、国道と別れて旧道に入る。
一転して静かな道になる。ところどころに旧東海道の名残が感じられる道である。
古い建物も散見される。
旧東海道筋に残る古い家並み
１ｋｍほど歩いて、箱根登山鉄道の踏切を越えると、さらに旧東海道の情緒の感じら
れる道となった。
ここから小田原市街地までの２ｋｍ余りが、
今日歩いた中で一番感じのいい道であった。
正直言って後は殆どの道が、単に国道を歩いたにすぎないといっても過言ではない。
長興山紹太寺というお寺の入口にさしかかった。このお寺は旧東海道から数百メートル山へ入るが、
今は子院が残るのみであるが、元は徳川家光の乳母として権勢をほしいままにした春日局とその一
族のお寺で幕末までは巨大な伽藍と大庭園を誇った大寺院だったということである。
安政年間の火災で焼失した後は再建されることもなかったとのことだが、今でもみかん山の中に
点在する伽藍の跡がかっての隆盛を想像されるということがガイドブックに書いてある。
東海道線、新幹線のガードをくぐると、いよいよ小田原の市街地である。広い国道一号線が
旧東海道である。
道路沿いに時たま古い建物を見かける。
小田原市内の古い建物
その内の一軒の薬屋。
よく新聞にも紹介されているので、ご存知方も
多いと思う。
多分かなり昔からここで薬屋を営業しているので
あろう。
ガイドブックによれば、本陣の跡が書いてあるが、それらしい案内、標識は見当たらなかった。
一軒だけ、元の脇本陣跡が今でも旅館を営業していたが、その建物は昔の面影もなく写真を撮る
ほどのこともなかった。
旧東海道は国道一号線と別れるが、同じような広い一本道を東北へ進む。
この辺りは道沿いに蒲鉾屋が並んでいるところである。観光客目当てに立派な駐車場を
用意しているところもある。
また、国道一号線の合流した。ここからは今日のゴールの平塚までの道は大半(90%以上)が
旧東海道は国道一号線である。そういう意味ではやや面白みの欠けるウオーキングである。
国府津に着いた。この付近はすこし古い建物が残っている。大正時代のものらしい建物をいくつか
見かけた。
国府津駅を通り過ぎる。
国府津というとここから御殿場線が分岐している。東海道本線ができた当時はここから今の御殿場
線経由で沼津まで迂回していた。丹那トンネルができて、御殿場を経由する必要がなくなったので、
随分短縮したのが、東海道線の古い歴史の一こまだと思う。私のような戦前生れの者には国府津、
丹那トンネルというと、何か懐かしさが感じられる。丹那トンネルは清水トンネルに次いで2番目に
長いトンネルだったが、戦後はいくらでも長いトンネルができているから、今では何番目のトンネル
になるのか。
国府津の商店街は、どことも同じようにシャッターを下ろしている店も多かった。
丁度12時になったとき、国道一号線の標識、東京日本橋から７７ｋｍを見た。昨日沼島の松並木で
１１７ｋｍをみたからそれから４０ｋｍ歩いたということか。
二宮町で、旧東海道が一号線と分かれれて裏道に入るところがあり、そちらへ入ると、丁度お祭りを
していて、子供とかご婦人の踊りのパレードがあり、屋台の店が沢山出ており、見物の人で道が
溢れ返っている。私はしまった、えらいところへきたと思いつつ、文字通り人を掻き分け進んだ。
１時丁度に大磯町に入る。そこから大磯の中心まではだいぶある。
大磯町内で見かけた松並木
随分立派な松並木だが、大分年代ものなのだろう。
今日は、歩くだけなので、ラジオを聞きつつ、大股で、手を振って早足で歩く。
午後2時丁度、旧大磯宿の小島本陣跡の標識を見た。
ほかには、旧大磯宿を髣髴させるものはまったくない。
大磯宿と平塚宿は近い、３ｋｍもないくらいである。
平塚に入り、国道1号線と分かれて、それでも広い一本道を真東に向う。
本陣跡、高札場跡などの案内を見る。
JR東海道本線平塚駅着、午後２時50分、5時間25分 25.9km。
東海道本線で小田原へ出たが、新幹線の連絡が悪くここで40分ほど待った。
こだまに乗り、三島でひかりに乗り換え、名古屋で中央線、名鉄経由で
自宅には７時過ぎに帰宅した。
二日間の総経費23，129円、歩いた歩数88､890歩だった。
以上