平成13年12月29日
伊勢市河崎地区、伊勢神宮、松阪市

(このページは写真が多いので、ロードに時間が掛るかも知れませんが
今回に限り特にお許しあれ)

今年も押し迫った最後の土曜日に古い町並み探訪に伊勢市と松阪市を訪れた。

ついでと云っては罰が当るが、今まで行ったことのない伊勢神宮外宮にお参りしてきた。

特に伊勢市河崎地区は、古い町並み探訪の先輩のホームページによれば
「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されていないのが不思議なくらい充実した
町並みであるとのことであり楽しみであった。松阪は伊勢市一箇所は勿体無いので
帰りに寄ることにしたものである。

近鉄特急で名古屋を9時25分発の賢島行きで1時間余りで宇治山田に着いた。
宇治山田は伊勢神宮の門前町である。

地図を見ながら北へ向かって歩き出す。
10分ほどで河崎地区に着いた。
勢田川沿いに北へ向かって、古い町並みが伸びている。

懐かしい町の風景に出会った。
何十年前には誰でも見た風景だと思う。自分の子供時代にタイムスリップする思いだ。
数十年前は日本はどこでもこんなんだったんだと、その懐かしさに不覚にも涙がこぼれた。

以下、特に書くべき記事もないので、写真を中心に紹介する。


河崎地区入口近くの商店
今も営業中である。



洋服屋さん
中でおじいさんが作業をしているので
ガラス戸を開け中へ入って
写真を撮らせてもらう。(次の写真)


おじいさんが作業台の上の服を
一生懸命作業しておられる。
表側に年代物のミシンが1台。
昭和の初めか大正時代と言っても
通用するような風景ではないか。


何屋さんか、中は覗かなかったが、こんな店って
どこにでもあったよな。



古い家並みが続く
正月の準備が済んで
しめ飾りが並んでいる。



上の電線がなければ、そうとう古い
時代でも通用する。


古い土蔵を改装した喫茶店
普段、町並み探訪では店へ
入らないが今日は特別だ。思わず
中へ入ってしまった。コーヒーを
ブラックで飲む。
マスターは髭をはやし、言葉は
標準語だが奥さんらしき女性は
柔らかな伊勢弁である。
音楽はジャズが流れている。

近所の常連客はカウンターに座って
コーヒーを飲みながら世間話を楽しむ。



正月用品の買い物か
奥さん連中が賑やかな話し声が
聞こえる。



土蔵と店が並ぶ町並み
多分、江戸時代、明治、大正では
伊勢神宮の門前町の集散地として
賑わったのであろう。



勢田川沿いに並ぶ土蔵
当時は沢山こういう土蔵が
並んでいたのであろう。




河崎地区の端まで行ってまた、ゆっくり引き返す。
なにか後ろ髪引かれる思いがする。
こういう町並みがいつまで残るのであろうか。
時代の流れの中で消えていくのであろうか。
そんな思いをしつつ、駅へ引き返した。

その後、駅の反対側にある伊勢神宮外宮へ行ってきた。
特に感慨もなし。

一つ手前、名古屋よりの伊勢市駅に戻り、松阪へ向かう。

松阪では魚町というところが古い町並みがすこし残っている。


旧小津邸
今は松阪市の管理で
「松阪商人の館」になっている。
今日は年末の休館である。



上記の小津邸からすこし歩いたところに「三井家発祥の地」がある。大きい屋敷があるが
未公開である。

ここから一本西の通りが魚町である。


魚町の通り

もうすこし先に本居宣長の旧邸跡が
ある。



松阪城址

正面が「本居宣長記念館」
本居宣長の旧宅鈴屋ならびに
自筆資料など重要文化財を
展示しているとのことだが、今日は
休館である。



御城番屋敷
右側の端の一軒だけを市が買い取り
御城番屋敷として公開している。
昔の軽輩の侍が住んでいた長屋。
今でも他の家は住んでいる人がいる。
今では随分狭い家で不便じゃないかと
思うが。





この後、松阪駅まで戻り、松阪に住む知人に会い、喫茶店で2時間ばかり歓談してきた。

年末に充実した一日を過ごし、午後9時ごろ帰宅。

以上