平成12年2月19日

清酒メーカー「千代菊」(岐阜県羽島市竹鼻町)工場見学

今日は私が加入している経理実務者の異業種交流会のメンバーの一員である千代菊という
清酒メーカーの工場見学をさせてもらった。

朝、6時45分に家をでて、尾張瀬戸駅まで急ぎ足で歩く。
名鉄瀬戸線、名古屋市地下鉄、名鉄名古屋本線を乗り継ぎ、笠松駅で竹鼻線に乗る。
予定通り9時少し前に竹鼻駅に着いた。


名鉄竹鼻線竹鼻駅
一面雪が残っている。

仲間がもう揃っていた。
千代菊さんの経理部長さんの案内で
足元に注意しながら10分ほど歩く。



工場に着いてから、食堂を借りて、まずいつも勉強会ということで、今月の当番講師の
公認会計士の先生から1時間講義を受ける。
10時から製造責任者の方から、酒作りの工程などの説明を受ける。

この千代菊さんは創業元文3年(1738年)で262年というからすごい。現社長は16代目という
ことである。
260年前に他所から移ってきたらしいが、この地の水の良さがその要因らしい。
今でも250メートルの井戸から水を取っているそうである。
この辺は木曽川と長良川の水が出るそうであるが、木曽川系は浅く硬水で、この工場は
深い方の長良川系の水(軟水)を取っているそうである。
軟水系の酒は女酒と呼ばれ、柔らかで、まどやかだそうだ。

いろいろな精米の状態のお米を見せてもらったが、大吟醸という最も高価な酒に使う
お米は35%まで精米するとか、この点はきまりがあるそうである。
1時間弱説明を受け、工場見学する。

酒作りには寒さが重要で暖かいと困るとか、工場内は寒い。各工程は徹底的に温度管理
されている。


麹室
中へも入れてもらったが、中は
三つの部屋に分かれていた。
ここだけが温度は三十数度に管理されて
いる。
暖かいのはここだけである。



仕込みタンク
仕込みタンクが沢山並んでいる。
それぞれ発酵中だが段階がまちまち
である。
ここで出来かけのお酒の利き酒をさせて
もらった。独特の風味があり、うまいもの
である。



仕込みタンクの中の発酵中のお酒を
覗かせてもらった。
発酵に入って2週間くらいだそうで
炭酸ガスが出て、酸素が追い出される
ので、無酸素状態だとか。


製品貯蔵タンク
一升瓶に換算すれば、数千本分が
一つのタンクに入っているとか。


寒い工場から食堂に入って一息つく。後、16代目の社長さん(40代前半か)から
いろいろまた話を伺った。
自分でお米の栽培、刈り取りから始めて、それを使って自分のお酒を造るイベントを
毎年しているとかで、それがなかなか好評とか。
年数回、この辺のお祭りの時など、お酒の量り売りをするそうで、これも人気で
すぐ売り切れるとかの話でした。
県別の酒の売上の内、その県内で造られたお酒の割合の統計があるそうで、
新潟県が一番高く9割以上、地場の酒でそうで、岐阜県50%、愛知県30%くらいだとか。


正午ごろ、お土産に清酒生酒500ML、酒粕1kgを頂いて、工場見学会を解散。

私はこの後、名古屋地下鉄の中村公園まで27km、名鉄津島線木田駅まで19km、
JR尾張一宮駅まで10kmのどれかを歩くつもりだったが、このお土産が重くて、これを
理由にしてウオーキングを断念して、竹鼻駅近くの食堂で仲間と一緒に昼食とした。
ビールを飲んで歓談す。

名古屋へ着いてから、地下鉄に乗らず2駅歩き、瀬戸へ着いてからすこし遠回りして
4kmほど歩く。
今日の歩数、17,900歩

以上