平成12年1月22日
足助町散策〜東海自然歩道〜勘八峡〜愛知環状鉄道四郷駅 21.2km

今日は愛知県豊田市の東側の足助までバスで行き、町を歩き、そこから
東海自然歩道を通り、最後は愛知環状鉄道の四郷駅まで歩いてきた。


1月9日に歩いたコースと同じく、愛知環状鉄道を利用して四郷駅で降りる。
そこから東へ2km弱歩いて、名鉄三河線の猿投駅に着く。
そこで西中金行きの電車に乗る。電車に乗ってびっくりした。
いつもガラ空きの電車が高校生で満員である。愛知県下ある私立の高校のラグビー部の
生徒が30人位乗っている。
彼らは次の駅でドカドカと降りてまた、いつもの静かな電車になった。
残った乗客は5名、年配の地元の女性2名、若い男女各1名と私である。
5人はそのまま、終点の西中金まで乗って行った。
私は今までこの電車を乗った時はいつも終点の一つ手前の三河広瀬で降りていたが、
今日は終点まで行った。

そこから足助行きのバスに乗った。乗客は私一人である。
私は15分ほどバスに乗って、終点の一つ手前の足助田町で降りたが、それまで乗降客全くなし。
9時10分歩き出す。
今日は東海自然歩道を歩く前に足助の町を歩くのが楽しみであった。

足助は昔は中馬街道の要所として栄え、その当時の面影が残っているとガイドブックに
出ている。
中馬街道とはどこからどこまで通っていたのかしらないが、要するに愛知県三河部と
山間部(更にその奥の信濃方面)とを結ぶ、そのころの拠点だったのであろう。

国道から一本北へ入った道を西へ歩き出す。この道が昔の街道筋であろう。

しばらく歩き、中馬資料館に着き、中へ入る。


中馬資料館

大正元年竣工の元稲橋銀行足助支店
愛知県文化財指定とある。

中へ入ると、昔の商店の看板などの
展示あり。
奥が金庫室になっている。

掃除をし掛けていた中年の女性職員が
いろいろ説明してくれた。
室内の写真を数枚撮って、表へでて
町並みを歩き出す。


街道筋の町並み

ところどころ、いかにも古い建物が
残っていた。

今日は町のマラソン大会があるので
その準備がジョギングしている人がいるし、
表の国道を避けて近道するつもりか
車の通行も結構多い。


この先に豊田信用金庫の支店があった。外観だけか、昔風の白い壁の建物で営業している。


マンリン小路
マンリン小路の謂れを先ほどの
中馬資料館の女性に聞いたところ
マンは万(よろずやの万)で
リンは万屋の何某林右衛門から
とったとか、言ってました。
その人の家がこの辺にあったのでしょう。

しかし、これだけの路地を観光スポットに
する、できる、しなければならない
というのも、なにか悲しい気がしないでも
ない。


地図か案内書を持って、町を歩いている中年の男性に会う。

私は国道を渡り、南側へうつり、三州足助屋敷へ向かう。
この辺りは紅葉の季節には一日何万人、何十万人の人出が出る紅葉の名所である。
三州足助屋敷というのは、香嵐渓の中心にあって、昔の風俗、産業(機織、紙すき、鍛冶屋、
豆腐作り)などを再現したもので、昔の建物を復興したのか、移築したのか、そういう建物が
何棟かある。
表まで行ったが、入館料が500円要るし、特に興味もないので写真だけ撮って引き返した。

とにかく寒いので、写真どころではない。早く歩いて暖かくなりたいという気持ちだけである。

9時55分、東海自然歩道を歩き出す。
東海自然歩道はバスの走る川沿いの国道の対岸の道である。
しばらくこの道を歩いて、山の中へ入って行く。


薄暗い竹林の中を行く


今日の東海自然歩道は工事中で通行止めがあったり、橋が壊れていて通れないので
迂回路になっていたりした。
また、この迂回路の説明、表示がわかりにくいので困った。
突然、谷川に掛かる橋にロープが張ってあって、この橋は通れませんと書いてある。
確かに、橋は半分壊れかかっている。
この橋に乗れば、今にもそのまま落ちそうである。こまったなあ、迂回路の表示を見落としたか。
戻るのも癪だなと思って、なんとか渡れないかと思って、下流へ10メートルほど行くと
川に石があり、丁度その石伝いに渡れた、斜面を登って簡単に道に出た。

これはこれでよかったが、大島という部落から元山中峠へ向かう途中、また
この先通行止めで迂回路の表示がある、しかも現在位置が表示されていないし、
迂回路の案内標識もない。
こっちの方かと歩き出してしばらく行って、畑の人に聞くと、元山中は私が歩いてきた方向を
指してあっちを上って行くとのこと。
私は峠は通れないと書いてありましたがというと
峠は通れるよ、この前土砂崩れがあったので、そう書いとるが歩くのには差し支えない
とのこと。
そこで今来た道を引き返して、峠を目指した。ここで15分くらいロスした。
ずーと平坦な道を歩いてきたせいか、初めての上り道がきつかった。
峠を越えて、山中町へ出る。


峠を降りてきた所にあった野仏
赤い帽子をかぶしてあった。



山中の部落を通り抜けて、道はまた、山に入って行く。この上りがしんどく感じる。
しばらく上って尾根道を歩く。
いかにも東海自然歩道らしい気持ちのいい道である。
頂上に、日当たりで、風もない休憩所があった。12時10分。
休憩して、バナナ一本、チョコレート一切れを食べ、お茶を飲む。

尾根道を歩いていると突然右側にゴルフ場あり、グリーンがあった。
コースをはずれてグリーンだけある感じだったが、キャディの姿が見えたので
やはりゴルフ場らしい。
南山やすらぎ霊園という所を通る。
わざわざ東海自然歩道の道に「休憩所、洗面所をごご自由にお使いください」という
標識あり。トイレを借りる。
無人ではない、職員が数人いた。

千鳥寺の横を通り、千鳥町の部落に出る。


一般の道に出たところ
雲が面白いと思って写真を撮る。

後は、アスファルトの公道をどんどん
下る。


県道に出る。
右へ行くと2.6kmで、今日電車の降りた西中金の駅という表示があり、一瞬迷ったが
予定通り、勘八牧場から勘八峡を目指す。


勘八牧場
豊田市営の牧場
牛が数匹たむろしている。


どんどん道を下って、勘八峡、鎮平橋に着く。1時半。
勘八峡は愛知十名勝の一つとか、書いてあったが、水が少ないせいか
とくに写真を撮るほどでもない。


ここからどんどん矢作川沿いの国道を南に下る。
ここから愛環の四郷駅までは6キロほどで、確か2時40分くらいに電車があった。
それに乗れるように、早足で歩く。
30分ちょっとで、平戸橋に着き、そこで右折して、西に向かう。
とにかく、どんどん歩いて、四郷駅着、2時35分、21.2km 4時間40分
今日はアスファルト道が多かったせいか、疲れました。

今日の総歩数、35230歩

以上