2014年3月16日 瀬戸市たんぽぽを抜く女性


自宅近くを歩いているとき、道ばたで野草を採っている女性がいた。
春の七草を摘んでいるのかと思って話しかけた。


何を採っているのですかと聞くと
タンポポを採っているとのこと。

花を摘むより、根を抜いている。
抜いた茎、根を見せてくれた。

黒くて長い根である。

これをどうするのですかと聞くと、
この根を煎じて飲むのだそうである。

言葉に訛りがある。
どうも南米系の、まだ若い女性である。



「たのびょうにきく」という。
聞き返しても、「たのびょう」というばかり。
ははん、糖尿病のことらしい。
「糖尿病ですか」と聞くと、そうですと言う。

どうやら、ご主人が糖尿病患者なので、タンポポの根を煎じて飲ませるらしい。

葉っぱも食べられるそうである。

南米から出稼ぎにきて、病気になっては、治療、薬代が大変だろう。
タンポポで効果があれば、結構なことだ。

この健気な若い女性に感心した。

「夫病むと タンポポを抜く 外国(くに)訛り」

以上