2013年12月26日

団地内散歩から

わたしの住んでいる団地は、3つの大ブロックからなる大団地である。
今から50年くらい前から、県有林だった丘陵地帯を開発、造成されたものである。
順番に大ブロックができあがっていった。
わたしが住んでいるのは、2番目にできたところである。
一番早くできたブロックは、年数もたち、普段は、わたしも通らないところなので、
たまにそこを歩くと、いろいろ発見もある。

今日は、そのブロックを歩いてみて、目に付いたものの写真を撮ってきた。

3つのブロックとも、持ち家の低層住宅と賃貸の高層県営住宅からできあがっている。
古い県営住宅は、耐震性の問題などから、順次建て替えが始まっている。
どこの団地もそうだが、この団地も住民数も減少し、高齢化している。
県営住宅も高令者の一人住まいも増えているということである。

フェンスが赤く錆びている県営住宅が目に付いたので、立ち寄ってみた。



ロープは張ってあり立ち入り禁止のようだが、
ロープをくぐって近づいてみた。

取り壊して、立て直す予定のようである。
居住者を全員、新しくできた高層県営住宅へ移転させたものらしい。




もと階段があったところにドアーを取り付け、施錠してある。
中へ入らさないようにしてある。

居住者が退去して、どれくらいの年数になるのか。

いずれにしても、このあたり人の気配はない。



このアパートの写真を撮っていると、わたしの気配を感じたのか、黒い猫が1匹どこからか現れた。
これはいい、写真を撮ってやろうと近づくと、猫は逃げ出した。



あわててシャッターを押した。

見れば、椿らしい花も咲いている。
手入れをする人いない。
色もくすんだ感じがしてわびしい。

このあたり、ほかの人たちからは見放された、見捨てられた
別世界のような感じがする。

「黒猫と 無人アパートに 寒椿」



以上