平成23年4月10日
大阪市東成区新深江〜今里商店街
高校クラス会までの時間を利用して、新深江付近の商店街の写真を撮りに行った。
JR鶴橋に出て、地下鉄千日前線に乗って、新深江で降りた。
その近くにシャッター通り化しつつある商店街があると聞いていた。
新深江駅出口で、駅員さんに商店街の場所を聞いた。
駅員さんは、一枚のこの駅周辺の簡単な地図を示して、商店街を教えてくれた。
その地図をもらって、さっそく地下を出て北へ向かって歩きだした。
商店街に出たところで、西へ今里筋方面へ向かって、商店街を歩く。
歩きだしてしばらくして面白いことに気づいた。
東西に延びる長い商店街が南北に走っている道路にクロスするごとに商店街の名
称が変わってくるのである。
商店街の名称が変わるごとにアーケードがあったりなかったり、商店街の雰囲気
も変わる。
そこそこ人が出ていて活発な商店街もあれば、ほとんどの店が廃業しているところもある
わたしの高校時代のクラスメートがやっている店も、東端の新深江商店会にあるそうである。
後で電話で聞いた話では、ほとんどの店が店じまいして、営業しているのは
ほんの数軒とか。商店会も機能しなくなったので、解散したとのことだった。
そこで、地図を見直してみる。
1.5kmはあろうかという長い長い商店街が、南北の道に交差するごとに、東か
ら、
新深江商店会→神路東商店会→神路本通り商店街→神路商店街→神路一番街→神
路しんみち→神路銀座→今里1番街→今里新道商店街と変わってくる。
わたしが歩きだしたところが、神路東商店会だった。
もうすこし早く地図をよく見ておれば、東端の新深江商店会まで行って、商店街
の端から端まで歩いたのに、ちょっと残念な気がした。
短いところでは100メートルくらい、長ければ300メートルくらいで、商店
街の名前が違ってくる。
アーケードがある商店街もあるし、ないところもある。
1500メートルくらいの長さの商店街が、その間に9もの商店街から
なっているわけである。
なかなか面白い現象だと思った。いかにも大阪らしい感じもした。
地下鉄の駅から北へ歩いて、初めて出たところ、
「神路東商店会」の通り。
大半の店がもう店じまいしている感じがする。
南北に走る道を交差すると、次の「神路本通り商店街」になる。
アーケードもあり、かってはかなり賑やかだった通りだったはずである。
上記の「神路本通り商店街」にある理容店
手書きの値下げ告知も、なにやらわびしい思いがする。
しかし、1900円なら安いのでは?
わたしがいつも行く店は、2880円である。
(元は2700円+消費税課税になった分180円)
もっとも、会社勤務をリタイアしてからは
間隔は少し長くなった。
同上「神路本通り商店街」にある洋品店
あまり人も歩いていないようである。
同じく「神路本通り商店街」の家具屋
とっくの昔に廃業した感じ。
かっての華やかな婚礼道具を出荷するときの
威勢のいいかけ声が途絶えて長そう。
川(平野川分水路)にかかる新道橋を渡ると、次の「神路商店会」の通りになる。
この「神路商店会」という商店街は、これらの商店街の中でも一番短い、100メートルもないくらいである。
「神路商店会」の通り。
この商店街は短いせいもあるのか
まだ営業している店があるのかなというほどの
寂れようである。
このタバコ屋さんの「TOBACCO」という看板と
その下のシャッターは、まだ新しそうなのに
タバコの自動販売機もない。
自販機くらいおいてもいいだろうと思うが
もう完全に廃業したのか。
同じく「神路商店会」にある元家具屋
南北に通じる道一本越すと、「神路一番街」になる。
この商店街は、アーケードもあり、やや人の流れは
よさそうである。
「神路一番街」にあるお好み焼き屋
店の表にお好み焼きの道具を出し、
100円お好み焼きを売っている。
店の中でやっているだけでは、なかなか商売にならないのか。
同じく「神路一番街」にある串カツ屋
神路一番街の次は、「神路しんみち」である。
「神路しんみち」の商店街
ここは、また寂しい商店街である。
ほぼ完全にシャッター通り化しているようである。
歩いている人もまれである。
ここは、「神路本通り商店街」の次に長い商店街であるが
その衰退ぶりは、ちょっとひどい感じがする。
その次の商店街の「神路銀座」
さきほどの「神路しんみち」に比べると、まだ活気がある。
通路にまで店の商品を並べているのが、
それなりの商売になっているからであろう。
余り長くない「神路銀座」を通り抜けると、今里になる。
その最初が「今里1番街」である。
「今里1番街」の商店街
そこそこの人が出ているようである。
「今里新道商店街」
長い長い商店街の一番西に端になる「今里新道商店街」
1500メートルはあろうかという長い商店街を通り抜けると、今里筋、昔トロリーバスが 走っていた大通りである。
その通りに出たところで面白いものを見た。
「暗(くらがりとうげ)越奈良街道」「ならみち」とある。
あの長い長いまっすぐな商店街は、昔からの奈良街道だったのかと
ここで気がついた。
そういえば、途中で「街道焼」という鯛焼きか回転焼きのような
ものを売っていたことを思いだした。
昔からの街道だったから、あの商店街の長い通りが、ものの見事なまっすぐな道が
ずっと続いているのだと思われる。
以上