平成20年10月18日

明治村 その4 (宇治山田郵便局、呉服座、聖ザビエル天主堂)



宇治山田郵便局 (重要文化財)

旧所在地 三重県伊勢市豊川町 建設年代 明治42年(1909)


伊勢の宇治山田にも明治5年わずか4坪(13.2u)の小さな郵便局が開業した。
郵便事業が近代国家の一翼を担って発展し、電信電話事業をも行うようになると、
事業の拡大につれて、宇治山田郵便局は移転につぐ移転を重ね、
明治42年(1909)伊勢外宮前の角地にこの建物を新築した。

木造平家建銅板葺で、中央には円錐ドームの屋根を頂き、
両翼屋には寄棟の屋根をふせており、正面の左右には
小ドームの載る角塔を立てている。
外装はハーフティンバー様式で、漆喰塗と下見板張の壁が使いわけられ、
欄間部分には漆喰塗のレリーフが施されている。
窓には3段或いは4段の回転窓が付けられているが、
これは他に余り例をみない形式である。




外観は、なかなかしゃれた建物になっている。
郵便局とは、おもえないほどである。

左は、その内部の一部




内部の丸天井を撮す。



内部の一部

一般客向けの業務の受付窓口





呉服座 (重要文化財)

旧所在地 大阪府池田市西本町 建設年代 明治25年(1892)

江戸時代以来の伝統建築の名残を留めるこの芝居小屋は、
明治初年大阪府池田市の戎神社の近くに建てられ、戎座と呼ばれていた。
明治25年(1892)に同じ池田市の西本町猪名川の川岸に移され、
名称も呉服座と改められた。
ここでは地方巡業の歌舞伎をはじめ、
壮士芝居、新派、落語、浪曲、講談、漫才等様々なものが演じられたが、
特に興味を引くのは、尾崎行雄や幸徳秋水らが
立憲政治や社会主義の演説会に使っていることで、
当時の芝居小屋が大衆の遊び場、社交場であると同時に、
マスコミの重要な役割も果たしていたことがうかがえる。



同上の内部




聖ザビエル天主堂

旧所在地 京都市中京区河原町三條 建設年代 明治23年(1890)

この白亜の教会堂は、近世初頭日本に渡来しキリスト教の伝道に
努めた聖フランシスコ・ザビエルを記念して、明治23年(1890)
かつてザビエルがいたことのある京都の地に献堂されたカトリックの教会堂で、
フランス人神父の監督の下に、本国から取寄せた設計原案に基づき、
日本人の手で造られたものである。

 基本構造はレンガ造と木造との併用で、外周の壁をレンガ造で築き、
丸い高窓の並ぶクリアストーリーの壁を木骨竹小舞の大壁構造にし、
内部の柱や小屋組等を木造で組み上げており、内外の壁は漆喰を塗って
仕上げている。
正面入口の上には直径3.6mを超える大きな薔薇窓が付けられ、
切妻の頂点には十字架が掲げられている。

この明治村には、重要文化財がたくさんがあるが、
この大聖堂が、重文の指定を受けていないのが
不思議なくらいである。




天主堂の内部

思わず身をたださずにはおられないような感じがする。



同じく天主堂内部

手前にランプがあったので、それを写真にいれた。




聖ザビエル天主堂

今日の写真は、この1枚か

この1枚だけ、大きい写真にした。

この建物は、外観より
内部がすばらしいと思った。

キリスト教の信仰と無縁のものでも
身が引き締まる思いがする。





以上

明治村 その4 終わり

明治村は、まだ全体の3分の1くらいしか、見ていないので、何回かにわけて行くつもり。
また写真を撮ってきて、ホームページに掲載する予定です。

次回は、紅葉のころ、行きたいと思っている。