平成20年7月5日

名古屋市美術館から大須商店街など

名古屋市白川公園の名古屋市美術館へ写真展を見に行ってきた。
新聞で、大正から昭和初期にかけて
名古屋市その他の各地の風景を撮った
「名古屋の風景写真家たち」という写真展が
開始中と知ったので、見に行った。
昭和初期の各地の街の風景が写っているのかと
楽しみにいったが、その内容にがっかり、書くべきこともなし。

ついでに見た常設展では、北川民次の絵に引かれた。
そのうちの「作文を書く少女」(1939年)「焼け跡」(1945年)などが
印象に残った。
特に「作文を書く少女」に描かれている子どもが、
わたしの孫娘に雰囲気がそっくりなのが、面白いと思った。

わたしが、この絵の前で、手帳にメモを書いていると、
監視員の女性が近づいて、
「会場ではボールペンが使えませんので、これを使ってください」と言って、
鉛筆を差し出した。ここでは、ボールペンは禁止になっているらしい。

その理由を聞きのも、ばかばかしいので、素直に鉛筆を受け取けとり、
出口で返却した。


名古屋市美術館内部




同じく

この黒いシルエットが、ちょっと面白いと思ったが。



美術館を出た後、以前わたしが勤めていた昭和区の会社の近くにある
ラーメン屋へ行って、昼食にすることにした。
日曜日は休みだが、土曜日、祝日は営業と聞いていたので、思いだして
行くことにした。

美術館を出て、近くの大須の商店街を通り抜けた。
途中、アメ横ビルへ何十年ぶりかで入った。
ここでいぜんよくパソコンとか関連機器などを買った
パソコンショップは、撤退していた。
出店している店も、すっかり変わっているようだった。



アメ横の中


特にわたしがよく電卓を買った電卓専門店はどうしたか、
気になっていたが、もちろんその後影もない。
随分以前に店じまいしたはず。
電卓や電子手帳だけで飯が食える時代はとっくの昔に終わっている。

そのころは、まだ電子辞書もまだ出ていなかったような気がする。
あの店にいたひげの兄ちゃんはどうしただろう。
懐かしさだけを感じて、アメ横を出た。




アメ横前の通り

結構賑わっているようには見えるが。





萬松寺





大須商店街

ここは、昔ながらの人通りがある。
さすがである。

道の真ん中に自転車を並べているのが
気になる。




上前津交差点のすぐ近くに
春日神社というお宮があった。

今まで気がつかなかった。



三井住友銀行上前津支店

昭和初期の建物と思う。

登録有形文化財になるだけの価値は
ある建物である。

中も昔の銀行を思わせるゆったりした
造りになっている。

一度営業時間中に行って
内部の写真を撮らせてもらいたい。
銀行なので、ちょっと写真は撮らせてくれないか。




上前津から東別院の方に向かう。表通りを歩いてもしかたがないので、
一本裏通りを歩く。



裏通りに、タバコ屋が開いていたので、店の人に断って、
店の写真を撮らせてもらった。
昔の看板娘らしい女性が、店に座っていたので、しばし雑談する。

タバコ屋には、自動販売機が置かれるようになってからは、
あまり店番の人が座っているのを見かけることは少なくなった。

「タバコは自動販売機でお願いします」という張り紙をしてある店もある。

今日は土曜日で、この裏通りでは、人も通らない。


このおばさんの話では、
自動販売機でタバコを買えるカードを持っている人でも、
店頭に人がいれば、自動販売機ではなく、
店の人から買うのとのことだった。



どこのコンビニでもタバコを売っているので、タバコを買う人は、
面倒な自販機で買わなくても、コンビニで買う人が増えたらしい。

そこで、タバコ小売店は、このままでは、ますます売り上げが減ってくるという
危機感を相当持っているように思われた。

今までなら店出ることもなかった土曜日にも、店に誰かすわるようになったのではないかと感じた。

ここから数百メートル先のタバコ屋にも、こちらかなり年のおじさんが座っていた。

そばやに12寺半ごろ着いた。
日曜日は休みだが、土曜日、祭日は店をやっているということを聞いていたので、
大丈夫と思いつつ、ひょっとしてと心配もしたが、オープンにしていた。

平日の昼ほどではないが、そこそこ客も入っている。



ここの店のラーメン

店の主人と女将さんと雑談しながら、そばを食べた。
ここ独特の味である。



何年か前、冗談半分に「今度くるまでつぶれんようにがんばってや」と
つい余計なことを言ったので、それを覚えていて、
主人はわたしがお金を払って店を出るときは、いつも
「店、つぶさんよう、がんばっとるからね」とあいさつされる。

今は半年に1回くらいしか行かないが、いつまでも心やすい店である。

この後、JR鶴舞駅まで歩いた。

以上