平成19年10月14日

静岡県掛川市・資生堂アートはウス、掛川市街

9月になくなった日本画の高山辰雄画伯の作品展が、静岡県掛川市にある
資生堂アートハウスで、開催されているということを聞いたので、行ってきた。
あわせて掛川の街の写真を撮ってくるのが、その目的である。

名古屋発8時20分の浜松行き快速に乗り、浜松から掛川行き普通に乗り継いだ。

掛川着が10時10分ごろだった。

掛川駅は、北側(お城など旧市街方面)は古い駅舎のままだが、南側は新しい駅である。
ここで、観光案内地図をもらって、資生堂アートハウスへ向かって歩き出す。

途中電車の窓から、外を注意してみていたら、資生堂の建物があった。
そこらしい。そこから電車がしばらく走っていたから、駅からはそこそこの距離になる。

アートはウスのホームページでは、徒歩25分と書いてあったから、2キロくらいあるのか。

人に道を聞きながら、アートはウスに着いた。

わたしは、一般の広い道を歩いてきたが、やや遠回りになった。
もし、ここへ行かれる方がおられたら、掛川駅の南口を出て、新幹線の線路づたいに
どんどん西へ(名古屋方面へ)歩けばよい。アートはウスのすぐ横へ出る。
それが一番近道である。

わたしが、歩くのを急いだのには理由がある。
この資生堂アートハウスの入館料は無料である。
今日は日曜日だし、この高名な日本画家の作品展に、たくさんの人が詰めかけていて、
入場するのに並ぶのではないかと思ったからである。

ところが行ってみて、ちょっとびっくりした。
並ぶどころか、人影はまばらである。
これならゆっくり見られる。

じっくり見させてもらった。

絵にあまり関心、知識のないわたしには、この画家の作品の芸術性はわからない。

ただ、作品一つずつに、作家自身の長めの解説が付いているのには、感心した。

作品からは、この画家の人、動物、ものに対する暖かな目を感じることができた。
それは、この画家の人柄でもあるのだろう。

その程度のことしか、わたしにはわからないというのが、正直なところである。

以下、写真を紹介する。


資生堂アートはウス全景

左側が入口

アートはウスは、1978年(昭和53年)開設
2002年(平成14年)のリニューアルを機に
美術館としての機能を高め、
一般公開する文化施設として活動している。




美術館入口の表示



美術館の中はもちろん、撮影禁止なので、写真を撮っていない。



美術館の前庭にあるオブジェ

これは、複雑に回転しているので、
いろいろな形に見える。

その何枚かの写真の中の1枚

こうして見ると、固定しているように見えるが
回転している。

向こうに資生堂の表示のある建物が見える。
工場ではないと思う。
たぶん研究所ではないか。



このアートはウスの隣りに、資生堂企業資料館がある。
こちらには、資生堂の企業文化のあゆみとなるいろいろなものが、展示されているようである。
こちらは、金曜日のみ開館となっている。


1時間ほどいて見終わったので、掛川市街に戻ることにした。
新幹線の線路に沿って、駅の方へ向かって歩く。

ちょうど、昼になったので、途中見かけたカレーショップで、昼食にした。
名古屋でもよく行ったカレーショップのチェーン店である。

そこそこ、客は入っている。


ロースカツカレー 一辛 670円




カレーを食べてから、掛川の街の中心部へ向かった。

掛川は、ご存じ「功名が辻」の山内一豊の居城だった掛川城が、平成のはじめに再建され
それが観光の中心になっている城下町である。
それと同時に、旧東海道の宿場町である。

街を歩いてみると、古い町並み、古い建物は、全然と言っていいほど見あたらない。
歩いていた地元のおばさんに聞いても、昔の面影を残すものはありませんとのこと。
「掛川の街はは、戦争で焼けたのですか」と聞くと、そんなことはありませんとのこと。

町の発展のため、古いものは取り壊し、整理してしまったということである。

そういう意味では、新興都市とかわらない。

駅前からお城の方に通じている駅前通りを歩いても、商店はシャッター通り化しているわけでもなく、
面白みのない街である。

しばらく歩いて、南北に延びている駅前通りと東西に走っている旧東海道との交差点にきた。

「ああ、思いだした」以前旧東海道を歩いたときのことを思いだした。

そうだ、このあたりの旧東海道は、広い通りになっていて、中心商店街、昔の目抜き通りになっていた。
その中心商店街が、わたしの期待どおり?、シャッター通り化しつつあるのだ。

中心商店街の交差点にある清水銀行掛川支店

旧東海道に合わせてか
掛川城に合わせてか
昔の店舗の姿にしてあるようである。

正面に見えるのが、
山内一豊と妻千代である。
一豊が千代の工面したお金で買ったという
いわれの馬に乗り、千代が手綱をひいている。



半分、シャッター通りになりつつある
商店街

これが、旧東海道である。
旧東海道の面影が全くないのは
かっての道を3倍くらいに拡張したため
街道筋の店などは、全部新しく立て直した
ためである。




同じく中町商店街

半分くらいの店は閉まっているようである。




同じく中町商店街

上の写真と道の反対側の店





ちょっとレトロな感じの喫茶店

どう見ても営業中とは見えないが
営業中という札はかかっているし
電気もついている。

この中で営業しているのかな





商店街を向こうの方まで歩いて、ひきかえしてきた。
まあいいかと思って、駅へ向かった。


JR掛川駅

これは北口である。
昔からある駅舎

南口(新幹線側)はきれいな新しい駅になっている。

この駅舎は珍しい木造の駅である。

新幹線が止まる駅で、唯一木造の駅舎ということが
売りだそうである。



1時30分の浜松行きに乗った。

事前に調べておいた予定電車では、一番早い電車で帰ることになった。
それだけ、ここには、あまり収穫がなかったということであろう。

以上