平成19年3月10日
豊田市足助町訪問
目的 古い町並み、古い建物の写真を撮る。
ちょうど、おひなまつりをしているので、併せて
その写真を撮る。
午前10時ごろ、足助町に着く。駐車料金 500円
早速歩き出す。
最初に入ったのが、金田屋さんという店である。
おばあさんが、店先におられたので、すこし
お聞きした。
明治時代までは、旅籠をしていた。
明治以降は、塩、みそなどの販売店だった。
昔は、塩も専売制で、その免許がないと
売れなかった。
などの話を聞いた。
建物全体が改修されてはいるが、
昔の旅籠の感じは残っている。
昔の名残の「商人衆御定宿」「塩」「味噌」
古い柱時計など
店頭に飾れているおひなさん
2組飾られている。
写真撮影ご遠慮くださいと書いてあった。
写真はダメなのかと聞くと、フラッシュが
困ると言われたので、フラッシュがないと
いいのかと聞くと、結構ですと言われたので
写真を撮る。
こんなときは、わたしのコンパクト型デジタルカメラの
出番である。
なにしろ、フラッシュ発光禁止にしておいても
十分写る。明るいレンズのおかげである。
カメラは、一眼レフデジタルカメラも持って行っていたが、結局リュックから一度も出さなかった。
全部、オリンパスの3040で、撮った。
足助の街道に面しているほとんどの商家、もう廃業している元商家などが、自分の家の
おひなさんを店頭に飾っている。以下、いちいち、おひなさんの紹介はしませんが
それぞれ、りっぱなおひなさんでした。瀬戸の商店街のおひなさんなどは、足下にも
及びません。大した伝統だと思いました。
ここのおひなさんは、5段ひなで、大きな市松人形がセットになっているのが特徴です。
足助町の「中馬のおひなさん」は今年は、2月10日から3月11日までです。
わたしが行った日は、最終1日前で、天気もよかったので、かなりの人出が出ていました。
古い町並みは、特に言うべきものは、ありません。
ところどころ、古い建物が、残っているという程度です。
足助は、海側(名古屋など)と山側(飯田など)との交易の中継地として栄えたところです。
海側からは、塩など、山側からはタバコなどの交易の中継だったということです。
ここで、最も有名な元旅籠「玉田屋」さん
今は、昼食が食べられます。
玉田屋さんの玄関
昔の旅籠の雰囲気がある。
右側に、おひなさんが並んでいる。
玉田屋
今日のお昼の食事メニュー
1000円、6品
「塩の道づれ家」
土蔵付きのりっぱな家です。
この家は、元旅籠ではなく、お医者さんだったとのこと。
昭和年代までは、開業していたそうです。
その後、他の地へ転居された後を、町が借りているか
買い取ったかで、一つのイベント会場として使っている。
「塩の道づれ家」の内部
正面が、「箱階段」
階段が、物入れを兼ねている。
奥の土蔵
中は、ファッション関係の店になっていた。
道の分岐を示す道しるべ
左 善光寺街道
右 遠州街道
「風外虎餅」という名物の店
わたしも中へ入って、一つ
食べました。特にどうこうというものでもない。
そのわりには、値段は高い方だと思いました。
風外というのは、このあたりに関係する僧侶の
ことらしい。
上記の店に飾れれていた享保ひな
マリリン小路
足助というと、必ずこの小路が話題になる。
どうということもないと思いますが。
古い商家 田口家
平入り型の商家建物
元旅籠?「加東家」
表でぜんざいを売ってました。
上記の加東家の中をちょっと
のぞかせてもらいました。
りっぱな金庫があります。
「足助中馬館」
元は、明治36年開設の「稲橋銀行足助支店」の
建物。
その後の銀行合併で、東海銀行となった。
昭和40年東海銀行の閉鎖の後は、農協として
使われていた。
昭和57年足助中馬館となる。
愛知県文化財指定
足助中馬館内部
今日は、おひなさんを飾ってありますが
普段は、昔の商家、銀行などで使われていた
道具、帳面などが展示されている。
この足助中馬館横の路地に、40代後半のカメラマンがおられた。
カメラを見ると、キャノンである。
早速話しかける。名古屋から来られたそうである。
持っているカメラは、キャノン・デジタルXだそうである。
「キャノンのデジタルは、30Dというのが、人気あるようですね」と聞くと
「30もいいカメラです。わたしも持っています」とのこと。
キャノンのカメラ歴は、かなりのものらしい。
「今までのフイルムカメラのレンズも、そのままつけるのがいい。
今つけているレンズは28〜55。
もう少し上のところ、望遠側250まで撮れるものをよく使う。
今は、モノクロの写真を主に撮っている。」
などなど、雑談してきた。
カメラ好きの人って、誰もかれもが、話好きで、人柄もいい人が
多いですね。
今までも、ウオーキングの途中やこういう所で、話しかけて
嫌な思いをした記憶がない。
この町の通りを歩いていると
廃業した店も目につきます。
これから閉店する店も
出てくる。
その1軒
この店のおばあさんが、隣りの店の主人と
なにか、お話中
隣人は、影で写っている。
上記のおばあさんの店
この店の店頭に飾られているおひなさん
お菓子の製造免許が、上に張ってあるので
元お菓子屋さんらしい。
今は、やっていないようだった。
左側の壁に貼ってある紙の文句
「老人よ 大志を抱け
梅の老木を見よ
毎年すばらしい花を
咲かせるではないか」
と書いてある。
上の腰の曲がったおばあさんのために
書いたのでしょうかね。
右側、閉店になった寿司屋
古い店のようである。
この元寿司屋の
表の隅に「電話二十番」と書かれた札が
張られている。
この町で、20番目に電話を引いた家
だった?
昔は、旅籠だったのかもしれない。
廃業した和洋食の店
右側が和食
左側が洋食
これも、廃業したらしい店
元は何の店だったか不明
上記の店の出窓に飾れている招き猫
この猫も、だいぶ年期がたっている。
一般の民家(といっても、昔は商家だった?)でも
街道筋に面した家でも、おひなさんを飾っていた。
そこの市松人形がよかったので写真を撮った。
この人形は、なかなかいい顔をしていると思いました。
ガラス越しではなく、細かいメッシュの網状のものを
通した写真です。
町の風景
このあたりは、中心地よりちょっと、はずれているのか
、人通りはすくない。
数十軒の店が、おひなさんを飾っているので、いちいち紹介できません。
2時間半ほど、あちこち歩いてきました。
こうしてみると、おひなさんの写真が少ないですが、
わたしなりの観点で写真を選びました。
足助町の「おひなさん」は、どこよりも立派ということは
だけは書いておきたいと思います。
来年は、ご自分で、ここまで足を伸ばすことをお勧めしたいと思います。
以上