平成19年3月4日

「今年はこれで勝負だ『英語クロスワードパズル』」第2弾

「IT時代の英語クロスワードパズル」

わたしが、メール仲間やこのホームページで、宣伝させていただいた
安藤雅彦著「クロスワード・パズルで覚える英単語らくらく勉強法」を
「買った」というメールをもらったり、お話を聞きました。
わたしのホームページも、多少は、宣伝効果があったのかと、うれしかったし、
それなりに責任も感じました。

また、さらにフアンが増えることを願って、参考になるようなことを
書いてみました。

1 全部問題を解いてしまったら

次のステップに進めばいいのですが、その前に、もう一度、問題をやり直す手もあります。
書き込んだ答えを、消しゴムで丁寧に消して、もう一度やってみてください。
最初、やったときから1ヶ月以上たっているでしょうから、だいぶ忘れているはずです。
すると、大した違和感もなく、再トライできます。

さらに、ちょっと、高級なテクニックとして、「ダイヤグラムレス」方式で、問題を
やり直しというやり方もあります。
これは、黒マスなしのクロスワード用紙(9×9とか11×11のマス目だけの用紙)を
用意しておき、番号とヒントをたよりに、答えを思い浮かべながら、その白紙に
答えを書き込んでいくものです。各カギの単語の語数はわかりませんから
なかなか難しいです。
だから、ヒントを読んで、答えを比較的早く、見つけられる程度のやさしめの
問題でないとできません。
これも、英語クロスワードパズル(以下、英クロという)に対する興味を深めることが
できます。

2 次へ進む本

福井篤夫「英語クロスワード スーパー110」(00年2月刊 創元社)
  同  「英語クロスワード 108」(99年5月刊  創元社)
は、いい本です。適当に難しく、安藤氏の本を卒業したら、福井氏の本へ進みましょう。
(インターネットで、アマゾンの中古本で買うことができます)

3 単語をメモする

同じような問題が、よく出てきます。一度辞書を引いて、見つけた答えは
一回限りで、済ませてしまうのではなく、かならずまた現ると思って
メモ、単語帳なりに書き込んでおくのがいいと思います。

これをやっていないとと、「しまった、この前やったのに忘れてしまった」ということが
よくあります。

それて、問題のヒントを見て、辞書を引いたときは、そのヒントにある単語の意味を
その場でメモしておかないと、しばらくすると、もう忘れていることもよく起こります。

4 解き方

英クロには、特に決められた解き方はありません。

横のカギを、先にやって、わからないところは、そのまま、最後まで、横のカギばかり
やっていく。それが済んだら、縦のカギをやる。縦のカギで、わかっているところを
書き込むことによって、先ほどはわからなかった横のカギが、埋まることができる。
これによって、また縦のカギの不明の個所も、わかることがある。
要するに、横→縦→横→縦→横→縦と進めることによって、やがて全部が埋められる。

これも、一つの方法ですが、やや効率が悪い。また、一度調べた単語の意味をその間に
忘れてしまうこともある。

そこで、横一方ではなく、横のカギが一つ埋まったら、関連する縦のカギもトライしてみる。
一つの固まり、ブロック単位で、横→縦→横と、つぶしていくやり方が、効率的だと思います。

5 よく出てくる単語

英クロは、英語の単語の構成が、「子音+母音」という形になっており、単語が、縦と横の
カギに絡んでくるので、どうしても、よく使われる単語が現れる。
普段の日常の英語には使われないが、英クロには、しばしば出てくる単語があります。

それを列記してみます。

 2文字の単語

Be動詞、代名詞、化学記号、ドレミなどの音階記号、州の略号、「NO」
「EL(高架鉄道の略号)」など

 3文字の単語

ACE, AGE, ADE, ALE, ADD,
EEL(うなぎ), EAT, ERA,
FOE
KEY
OAR, ODD, OAT, OPT, ORE(鉱石)
NOR
STY(豚小屋),SOS
TOE, TEE ,TEA, TAR, TAN, TON,

 4文字の単語
ARIA, ASIA, AMEN, ATOM, EDEN,, EDGE, ERIE,(5大湖の一つ)、
ETON, ODOR, , ORAL,OPAL

などである。

これは、英クロ独特の縦横のからみがあるので、単語の中に母音を二つ持ったものが
重用される結果でしょう。


6 インターネットの活用

英クロでは、いろいろな雑学の知識が要求されます。
特にアメリカ製の英クロには
アメリカ映画、テレビ、アメリカの歌、ディズニー漫画、童話、などの登場人物、俳優、
歌手の名前、歌や映画などのタイトル、歌の歌詞などが、問題の中に現れます。

これらは、まったく手がつけられません。

そこで、インターネットの「Google」で検索します。
「Google」に、関連キーワードを入れて、検索するのですが、ズバリ解答が得られるとは
限りません。関連記事の中から、求める答えの文字数から、判断して、これではないかと
推測します。それがあたっているものとして、もう一度、「Google」で、その推定値や
他のキーワードを入れて、再検索します。それで、矛盾なく、当てはまれば、それが解答です。

要するに、「Google」では、ズバリの解答が、すべての場合、求められるわけではないが、
確認手段としては、100%近く有効だと思います。

また、「Wikipedia」というフリーの「Encyclopedia」があります。
場合によっては、こちらを使う方が、答えが求めやすいこともあります。

英クロ(特にアメリカ製の)を解くには、インターネットの活用が、必要不可欠になっていると
思います。

ほんとうにありがたいことだと思います。


7 電子辞書の活用

正直申しあげて、電子辞書を英クロを解くのに使うのは、諸刃の剣という面があって、
あまり書きたくはないのですが、「IT時代」においては、これを避けて通ることができません。
そこで、活用法を書きますが、あくまでも電子辞書を使うのは、最後の手段と割り切って
注意して、使っていただきたいと思います。

わたしは、2年ほど前の、セイコーインスルメンツ(現セイコーインスツル)の電子辞書を
買いました。
図書館など外出先で、英語の週刊誌を読むのに、本の英和辞典は、重くて持って行けないから
英和辞典の代わりの手段として、英単語をひくために、持っていきました。
要するに、単語の意味を調べるだけに使っていたのです。
今でも、図書館へ行くと、高校生や中学生は、全員が全員、電子辞書を持って、テーブルの上に
置いています。あまり使っているとも見えませんが、使っているのは、英単語の意味を調べるだけです。

これでは、電子辞書を使っていることにはなりません。電子の意味がないのです。

電子辞書は、紙の英和辞典とはまったく違うものです。
電子辞書のポイントは、強力な検索機能、ジャンプ機能です。
わたしも英クロをするまでは、これらの機能を使ったことがありませんでした。
電子辞書のマニュアルも読んだことがありませんでした。英単語の意味を調べるくらいだけなら
マニュアルを読む必要もありません。

英クロをやり出して、この検索機能とジャンプ機能を使うようになりました。
これを使い出すと、今までの英単語の意味だけ調べるという使い方は、あほうのように
見えます。

「電子辞書 おそるべし」という思いがします。
「目からうろこ」です。

わたしのお勧めの本、安藤雅彦著「クロスワード・パズルで覚える英単語らくらく勉強法」には
「辞書の使用について」述べているところで、「電子辞書は強力な助っ人になる」と書いてあります。

「電子辞書には、英和辞典もあるし、和英辞典、英英辞典も入っているから、こんなこと当たり前
じゃないか」と思いました。
「強力な助っ人になる」という意味がわからなかったのです。

著者に、本の感想をメールで送ったら、すぐ返事をいただきました。
その中で英クロの問題を
「解くにはもっぱら電子辞書で、?や*を使ってます」という一文がありました。

この文を読んで、わたしの頭の中で、「ピカッ」と光るものを感じました。

「そうか、電子辞書はワイルドカード検索が使えるのか!」

この発見は、わたしの人生を変えたともいえます(なんとオーバーな!)。
それくらいの衝撃がありました。

そこで具体的に説明します。


セイコーインスツルの電子辞書の
キー配列

英語クロスワードを解く上で
一番重要なのが右下のキー
「?*&」である。

まさにこのキーの活用が
英クロを解くキーである。


ワイルドカードというのは、スペルがわからないときに、わからない部分に、「?」や「*」を入れて
検索すると、該当する候補が表示されるものです。まさに、英クロ向けのテクニックです。
わからない文字数がわかっているときは、わからない文字の代わりに、「?」を入れます。
文字数がわからない場合は、「*」を入れて検索します。
調べている単語の文字数が、初めからわかっている英クロでは、基本的に「*」を使う余地はありません。
右下の「?*&」を、1回押すと、「?」が入ります。2回押すと「*」が入ります。
2文字連続してわからない文字があるときは、1回押して、「?」を入れ、その下にある「次ページ」を
押して「?*&」を押すと、続いて、「?」が入ります。
たとえば、「幸福な」という日本語の意味の英単語を探しているとします。からんでいる横や縦の文字から
ha○pyまではわかったとします。真ん中の文字が、どうしてもわからないので、ワイルドカード検索で
探します。
そこで、ha?pyと入力します。すぐ、該当の単語が表示されます。
この辞書では、happyとharpyの二つがヒットしました。意味から判断して、happyが正解です。
もし不明な文字が、語末だと、happ?で、語の頭なら、?appyで検索すれば、すぐ正解の候補が現れます。
3文字目と4文字目がわからなけば、ha??yで検索します。
非常に便利です。
一つの単語を調べるのに、「?」と「*」ができますし、「?」や「*」を入れる位置の制約もありません。
一つの単語で「?」は何回でも使えますが、「*」は1回だけです。
制限は、「*」は複数使えないというだけです。

以上は、セイコーインスツルの電子辞書の話です。
(わたしが、電気量販店の店頭にあった機種でテストした限りでは、キャノンの電子辞書もOKのようです)

ところが、電子辞書のシェアで1位と2位をしめ、圧倒的に売れているカシオとシャープの電子辞書には
重大な制限があります。
「?」は、語頭では使えず、「*」は語末では使えず、「?」と「*」は同時には使えません。
単語の字数が初めからわかっている英クロでは、基本的に「*」は使わないから、「*」のことは
別にして、1文字検索の「?」が、単語の一番前の文字がわからないときに使えないというのは
英語クロスワードをする上には、重大な欠陥です。英クロをしていると、よくわかりますが、語頭に文字が
わからないということはよくあります。発生する確率は、どの位置も同じでしょう。
一番前の文字がわからないときは、「?」の代わりに「*」を使う手もありますが、そのときは、文字数に
関係なく該当する単語が全部表示されるので、たくさん出てくる可能性があります。

英語クロスワードに限っていえば、カシオ、シャープの電子辞書は、使い物にならないといえると思います。
なぜ、単語の先頭には、「?」が使えないのでしょうか。

それから、「?*&」のうち、「&」は、成句(熟語)の検索に使います。

たとえば、
kill two birds with one ○○○○○
という問題があったとします。

こんなときは、電子辞書の英和辞典の「成句検索」で
kill&bird
と入れると、すぐ、kill two birds with one stone
表示されます。
日本語でいう「一石二鳥」のことです。
こんな具合に、「&」を使います。
(成句検索にして、「?*&」を押すと、自動的に「&」が入ります)

この成句検索も、英クロでは、重要な手段になります。

以上、電子辞書の使い方を説明しました。

英クロは、あくまでも、自分の頭で考え、英和辞典、「Crossword Puzzle Dictionary」を
ひきまくり、どうしても、わからないときだけ、電子辞書の助けを借りるという姿勢を貫かないと
英クロの面白みを損なうと思います。

英クロフアンが、増えることを願って、上記の長文を書きました。

みなさんの参加をお待ちします。

以上