わーなぜなに「アウトラインプロセッサ」の部屋

「アウトラインプロセッサー」でストーリーを錬る!


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▼Contents are▼
日:アウトラインプロセッサーってなんだ?

二日目:試しに使ってみよう

三日目:執筆にはどう役立てる?

最終日:何を基準にしてソフトを選ぶ?




アウトラインプロセッサーってなんだ?

 ウトラインプロセッサー(長いので、以下OPと略)というソフトの特徴をうまく言葉で説明することは、実はかなり難しいことなのである。『プロセッサー』という言葉は、ワープロの本来の名称である『ワードプロセッサー』の「プロセッサー」と同じなので、何となく分かってもらえるだろうが、これは「加工する」という意味がある。
 ではもう一つの『アウトライン』とは何かと言うと、これは何となく字面で見当がつく通りに、『外側の枠組み』、つまり『輪郭・概要』という意味である。二つを合わせると、『概要を加工する』となって、これは……って、ますます分かりにくいな、これ。いかんいかん。

 ういう冗談は抜きにして。OPは、アウトライン(大枠、輪郭部分)から文章を組み立てたり作ったりする(加工する)ために便利な機能を備えたソフトのことである。単純にベタの文章を作るしかできないエディターと、実に様々な機能を備えたワープロの、ある意味では真ん中辺りに位置するソフトである。
 ではどんな風にして、そういう『外側から文章を組み立てる』ということが出来るのかと言えば、……と、これを知ってもらうには、何はともあれ画面を見てもらうのが一番手っ取り早いのである。百聞は一見にしかずというわけだ。ということで、下の画像を見て欲しい。これはあるOPソフトで、小説の構成を作ってみている例である。もっと大きい画像で見たい人は、画像をクリックすると大きい画像にジャンプする。その際はブラウザの戻るボタンで戻ってきていただきたい。

アウトラインプロセッサの画面例

 Windows95以降を使っている人なら、なんとなく、エクスプローラというファイル操作アプリケーションの見た目とよく似ているな、と思ったのではないだろうか。その直感は正しい。左側に、トーナメント表の出来損ないみたいな図があって、右側には何か文章が書かれている。右側の文章は、左側の表のどこを選択しているかによって内容が変わる。これはWindowsで、フォルダを分割してそれぞれにファイルを保存するやり方と同じものである。左側の表の方を《ツリー表示部》と呼び(樹木の枝分かれする様に似ているからそう呼ばれるのだろう)、右側は《エディット部》と呼ばれる(しかし右側の部分に統一された呼称は実はないのだ。一応、ここではエディット部と呼ぶことにする)。《ツリー》という言葉は今後のために知っておいた方がよろしい。このように階層構造で何かを管理することを《ツリー構造》なんぞと呼ぶのである。OPではこのツリー構造を利用し、文章全体を多層構造のものとして捉えることによって、全体像の把握や構造理解を容易にしてくれるのである。……という言い方が難しい、と思われる方は、とりあえず気にせずに、次のコンテンツまでジャンプしてください。別にこんな概念的なことを知っていなくても、OPは使えます。

 覚が分かりにくい人には別の説明もしておこう。ネットサーフィンの途中で、左側にメニュー、右側にコンテンツと、表示が分かれたホームページに出会ったことはないだろうか。メニューでコンテンツをクリックすると、右側の部分だけ表示が変わって、メニューはどこに移動しても表示されっぱなしで変わらない、というアレである。OPも、見た目と動作に関してはこれと同じことである。左側に文章を選ぶメニュー(ツリー部)が表示され、そこで選んだ(クリックした)項目に当てはまる文章が右の部分(エディット部)に表示される、というわけだ。

りあえず、OPの概要と見た目と動作だけ、それも至って簡単なものだが、ざっと説明してみた。どうだろうか。どうだろうかって、そんなこと言われてもきっとあなたは困ってしまうだろう。その困惑を拭うために、次からの解説を読んでみて欲しい。そこからは、OPを実際に使うための解説が書かれている。この場合、困惑するのはそれが未知であるからであって、解説を読んでそれを既知のものとしてしまえば、あなたの困惑は雲散霧消することだろう。してくれなきゃ今度はこちらが困ってしまうのだが。



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試しに使ってみよう

 はともあれ、まず使ってみることが、パソコンソフトと上手につきあうための最上の方法である。どうせ説明書なんか読んでも内容は分からないのだ。それは市販品もオンラインソフトも変わりない。ソフトの開発者はプログラムの達者ではあるが、文章の達者ではないからだ。
 下の図を見て欲しい。これは、先に挙げたOPの例とは違うソフトだが、なんにせよOPの起動画面である。おそらくはもっともシンプルな形のOLだと思うので例に使ってみた。
 ソフトそのものの紹介は『アウトラインプロセッサーの部屋』に譲るとして、ここでは、画像を使ってOPを使ってみる様子を、段階を追って紹介しようと思う。そうすれば、擬似的に自分が使っているような感覚を捉えられるだろうと思う。
 まず下の図は、OPソフトを起動したばかりの状態である。タイトルバー(一番上の青いラインの部分)やツリー部、その右側丈夫にある一行しかないウインドウには『無題』と書かれてある。これは、今現在開いているファイルは新規作成されたものであり中身には何もない、ということを示している。

アウトラインプロセッサ起動画面

 れからどういう風に、何を書き込んで行けばいいのかというと、まずツリー構造を作っていくことが先決だ。ソフトごとに操作は異なるので特に解説しないが、とにかく、ツリー部に項目を増やして行く。

ツリーの作成

 りあえず、ここではアイデアを蓄積させたり、考えたことを書き連ねていくメモ帳みたいな使い方をすると想定して、小説のジャンルごとにツリー構造を作ってみた。ツリーの『ファンタジー』のところだけ色が違うのは、そこが選択されている、という意味だ。それなのにエディット部に何も表示されていないのは、まだそこには何も書き込んでいないから、というだけだ。
 何かを書かねば意味がないし、この原稿も先に進むことが出来ない。というわけでともかく何か書いてみた。下の画像がその画面である。ツリーの『ファンタジー』の項目の下に『その魅力は?』という項目を作り、タイトル通りにファンタジーの魅力と思えることをささっと書いてみたものである。ちなみに書かれた内容に関してはものの数分で考えて書いたものだから責任は負えない。あくまでも例であることを忘れないように。

内容を書く


さらに内容を書く

 のようにして、他のツリーの項目にも内容を書き込んでいってやると、ツリー部で文書全体の構成を把握しつつ、エディット部で個々の内容を閲覧することが出来るようになる。画面例で言えば、各ジャンルの『魅力』について書いた部分を交互に閲覧すれば、そこに各ジャンルごとの魅力の差違(あるいは共通点)を発見することが出来るようになるだろう。

 の例で示したように、OPでは自分が書きたい「項目」を、自由に作ってしまうことが出来る。そして、それに対して自分で好きなことを書き込んでいくわけである。一番最初の画面例にあるような、『第一章』『第二章』といった章分けをツリーで作って、エディット部にそれぞれの章の内容を書くことで、全体のあらすじを作ることも出来るのだ。もちろん、これ以外の使い方をしてもいっこうに構わない。使い方はあなた次第である。
 逆を言うと、OPとは『先に使い方を決めないと、実際には使えない』ソフトなのである。ただエディット部にだらだらと文章を書いていくのではエディターと使い方が変わらないし、それならエディターの方が専門ソフトである分、使いやすい。OPを使うことなんかないのである。
 つまりOPの真骨頂は、『どんな使い方をするか』という点にあるのだが、それをいきなり考えろ、と言われたって出来るはずはない。次の節では、使い方に迷わないように、代表的かつ便利な三つの使い方を紹介してみることにする。



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執筆にはどう役立てる? 三つの便利な使い方

 ウトラインプロセッサーを使うと、文章を書いていく上でいろいろと便利なことが多い。まず、上にも書いたように、ツリーで文章全体の構成を見ながら、個々の文章を書くことが出来るので、前後のつながりや全体像を把握しやすい。これはつじつまの合った文章を書くためには大変有効だ。また、『あれ、あそこのところではどんな風に書いたかな』と、以前書いた部分を見返したくなった時、エディターで書いた文章ではそこまで戻るのは大変だが、OPならツリー部をクリックするだけで項目を移動できるので、手間が大幅に軽減できる。これも、前後のつながりを考えて書く場合には、地味ながら便利な点だろう。
 この、前後のつながりを把握しやすい、という特性を生かすと、次のような使い方が出来る。

物語の構成を練る

 面例は、これから書こうとしている小説の構成をOPで作っているところだ。こうしてツリーに章構成を作って、各章の項目内容として、その章のあらすじを書いて行けば、本編を書き始める前に立派な下書きが書き上がる。構成が常にツリーで示されているから、物語の全体像を掴みやすく、どこに盛り上がりが足りないのか、あるいは過剰なのかが簡単に分かる。覚え書きみたいなことも新たなツリー項目にして書き留めておけるから、邪魔にならず、しかも忘れてしまうことはない。これがエディターなんかだと、文面によけいなメモが加わることになって読みづらくなってしまうところだ。
 この、OPでの下書きの段階で何度か読み返し、不備を補っていけば、物語はより面白さを増すことだろう。
 構成を練り、下書きを作る。これがOPの便利な使い方の1である。書き始めたはいいが、いつも途中で話が進まなくなる、という人は、一度こうしたやり方で物語の全体像を作ってから書き始めてみてはどうだろうか。

 て、次なる便利な使い方は、下の画面例の通りである。


アイデアメモを書き留める

 イデア帳、という例は上の方でも出したが、まあ、その通りである。思いついたアイデアをこうしてジャンルごと、あるいは他の区分けを使って項目として書き留めておくのだ。エディターなどを使ってずらずらとアイデアを書き留めたっていいのだが、そうすると、『あ、このアイデアをさっきのあれとくっつければ……』なんて閃いた時に、『さっきのあれ』を探し出すのが面倒くさい。それに、ファンタジーにふさわしいアイデアを歴史小説のアイデアを書いた後ろにくっつけて書かねばならなかったりして、ちょっと整理しづらく、後から見返した時、どこに何を書いたのか思い出せなかったりする。その点、OPならツリー項目をうまく使えば、書くだけでアイデアはきちんと整理されることになるので楽なのだ。
 こうしてアイデアを一カ所に書きためておく利点は、一覧性の高さにつきると思う。一覧性というのは、つまり一目で全体像が知れる、ということである。まあ全体像とは大げさで、実際に一目で見えるのはツリー部の構造だけ、つまり画面例で言えばアイデアの見出し部分くらいのものだろう。しかし、自分で考え出し、見出しも内容も書いたものであれば、見出しだけでどんなアイデアだったかはだいたい分かるはずである。見出しからアイデアの内容を連想することはたやすいはずだ。見出しを見て内容を連想し、それを他の見出しから連想されるアイデアとくっつけたり、はがしたり、ひっくり返してみたりと刺激してやるうちに、さらに面白そうなアイデアが閃いたり、それらアイデアの有効な使い方が見えてきたりすることがあるのではなかろうか。アイデアを一覧にしておく利点は、そうした新たな「刺激を得る」ことに他ならない。SFのアイデアを眺めているうちにホラーで使えるアイデアを閃いたりすることだってあるだろう。それも、一覧性が高く、立体的に文章を構成できるOPなればこそ起きることなのである。文章が平べったくなるエディターやワープロではなかなかこうはいかない。
 そして、この使い方には応用が利く。思いついたことを書き連ねて行くだけではなく、「調べたこと」を書き留めておいてもいいわけなのだ。例えばあるアイデアを小説にするために、その舞台となる土地のことを調べたとする。その地の気候、風土、歴史などを、アイデアメモのような形で別にOPで書き留めておくのである。こうするとOPは、簡単なデータベースとしての機能も持つことになる。あるいは、自分独自のファンタジー世界を舞台にして小説を書こうとしているのなら、その世界の特徴をOPで書いて行けばいい。やがては立派な設定資料集が出来上がることだろう。
 筆者の実際の使い方を一つ紹介すると、小説のジャンル、作者別にツリー項目を作って、読書リストのようなものを作っている。《ミステリ》→《竹本健治》→『匣の中の失楽』といった具合のツリー構造になる。最後の作品名のところに、簡単な感想なんかを書き込んでおくと、しばらく後になって読み返して「初読の時にはこんなことを考えていたのか」と感慨に耽ること必死である。これは過去と現在の自分の小説観の違い、読解力の差などを実感できてなかなか面白い。

 なみに、上の画像からジャンプした先の画像では、一部の文字が妙な具合に塗りつぶされている。これは、書かれているアイデアが筆者が自分で出したものなので、そのまんま公表してはちと具合がまずかろうと判断して一部を隠したものである。まあモザイクがかかっているのだと思ってくれればいいだろう。隠すほど上等なアイデアでは、我ながらないと思うのだが念のため。
 話を戻すと、OPの二つ目の便利な使い方は、こうしたアイデア蓄積メモとして、あるいは応用としてのデータベースとして活用する、ということなのである。

 なる三つ目、そして最後になる便利な使い方もまた、まずは画面例でお見せするとしよう。

小説を執筆する

 れはもう見たそのまんま、OPで小説を執筆してしまうのである。このことにどんな利点があるのかと訝られる方も多かろうが、実は、エディターやワープロでは出来ない(か、出来ても実に面倒くさい)ことが、OPでの執筆ならば可能なのだ。
 それは、章構成の変更である。例えば第五章と第六章を入れ替えるとか、各章に散在していたモノローグをすべて切り取って来て、独立した一つの章として中途に追加するとか、そういった全体的な構成の変更が、OPでの執筆だとかなり容易に行えるのだ。一つの章を二つに分けたりということだって簡単である。エディターだとあっちへスクロール、こっちへスクロールと忙しいが、OPならツリーを切り張りするだけでほとんど済むのだから。

 かにOPでは原稿用紙換算枚数が計算できないとか、縦書きが出来ないとかの問題はあるのだが、構成をうまく作れずに書いてしまい、いつも後から文章をあっちこっちと入れ替えたりする人であれば、一度試してみるだけの価値がある使い方ではなかろうか。OPの執筆で文章構成をいじり、そこで構成をうまく作る感覚みたいなものを磨いて行き、構成をいじらなくても良いだけの文章を最初から書けるようになってからエディターなりワープロなりに移行していっても、別段遅くはないだろう。
 ただし、「どうせ後で入れ替えれば済むんだから」という甘えを持って書いてはよろしくない。それでは上達は望めないし、構成以前にそもそもの文章自体に緊張感が薄れてしまう。こうした甘えは排除しつつ、OPの特性を生かして上達するんだ、という意気込みでいて欲しいものである。


 あ、これでOPの便利な使い方については紹介を終わる。文章ばっかりでもう飽きたかも知れないが、そこは勘弁して欲しい。まだ先はあるのだから。次なる節では、数あるアウトラインプロセッサーの中から、何を基準にしてソフトを選んでいけばいいのか、その考え方について解説して行こう。



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何を基準にしてソフトを選ぶ?

 ディターの項目でもそうだったのだが、こうした『選択の基準』というのを示すのはとても大変なことだ。なんとなれば複数の選択肢の中から『何を選ぶか』は、『何が好きか』という言葉に化粧を施したに過ぎないからだ。気取った表現をしてしまって面はゆい限りだが、要するに『選択』とは突き詰めれば個人の好みの問題に過ぎないから難しい、ということが言いたいのである。
 その難しいことを、そうと知りつつ何故やらねばならないのかは、これまた難しい問題なのだが、つまり『初めての選択には好みが入る余地がない』からなのである。例えばそれまで行ったことのない国に旅行に行ってレストランに入り、知らない言葉で書かれたメニューを見て、あなたは自分が好きな料理を間違いなく選べるだろうか? 選べたら、あなたはもはや常人ではなく千里眼の超能力者である。
 そんなわけで、最初の選択のお手伝いくらいはここでしておかないと、今までOPというものを知らずにいた人は、選ぶ基準さえ分からずに途方に暮れるに違いない、そう思ってのこの解説である。その辺りを、ご理解いただきたい。筆者は別に、こうして選べ、と押しつけているわけでは決してないのである。

 うして事前のエクスキューズも済んだところで、実際に選ぶ際の基準について解説していきたいと思う。一応、エディターのページでの同じ項目で解説したことも基準にはなるので参考にしていただきたい。
 ただ、実際に説明する前にどうしても一つだけ、あなたに決めていただかなくてはならないことがある。それは、先に解説した三つの「便利な使い方」の内、あなたはどの使い方をメインにしてみたいか、という希望である。
 なぜそれを決めて欲しいかと言えば、OPを選ぶ基準として、三つの使い方のどれにふさわしいOPなのか、という点で攻めていこうと考えているからである。逆を言えば、OPはそういう論法でしか選択基準を提示できないのである。これはOPが、最初からある目的性を持っていなければ使えないソフトだからだ。この辺りの面倒くさそうな理屈はデータベースの解説に譲ることにして、今はとりあえず、どの使い方をしたいかを心の中で決めて欲しい。心を決めたら、次の表を見ていっていただきたい。


☆構成作りに☆  構成作りにOPを使う場合、重要なのは、ツリー構造の変更、修正をいかに迅速に行えるか、という点である。これは、そのOPのメニュー体系がきちんとわかりやすく整理されているかどうか、およびツールバーが使いやすいかどうか、という辺りを見ると分かるだろう。
 また、一覧性が高い方が良いから、ぱっと見、画面が見やすく、ツリー構造が判別しやすいことも重要である。ツリーがどういう構造になっているのか見ただけだと分からないようでは意味がないわけだ。出来れば色つきの記号か何かがツリーに付加されると良い。色があれば、それだけ判別がつけやすいからだ。

☆アイデアメモに☆  アイデアメモに使うのなら、一番重要なのは、書きたい時にすぐ書けるかどうかだ。ぱっと閃いたアイデアは、現れた時と同様にぱっと消えてしまうもの。経験のある人なら、消えてしまったアイデアへの悔しい思いは繰り返したくないと思っていることだろう。それを防ぐためには、『あっ』と思った次の瞬間にはキーボードを叩ける状態であることが望ましい。いちいちアイコンを探してダブルクリックして起動を待って……なんてやってると、十のアイデアの内残るのは半分くらいである。アイデアは生ものなのだ。
 数あるOPの中でも、ここで言っている「速効性」を謳い文句にしているソフトが幾つかある。これらのソフトは、メモリ内に常駐してクリック一回ですぐにメモを書ける状態になってくれる。つまり、常時アイドリング状態で、何かが書き込まれるのをずっと待ってくれているわけである。なかなか健気な奴らである。
 最重要のこの一点をクリアしていれば、とりあえずこの使い方をするには合格だ。さらに望むなら、やはりツリーの操作性が重要だろう。雑然と書き込んだメモを、後で整理整頓する時に便利だろうから。

☆執筆に☆  執筆に使うOPは、いかに気分良く執筆できるかに最大限の注意を払って選ぶべきだろう。ツリーの操作が多少面倒であっても、一覧性が低くても、執筆に都合の良い機能や設定が出来るものを選ぶのが先決である。何しろ本番は小説を書くことそれ自体なのだ。構成をいじるというのは、後からの付随物に過ぎない。
 小説を書くための機能としては、文字数の調節や、禁則処理が可能かどうか、出力(印刷)がきちんと出来るかどうかが重要になってくる。この辺りはエディターを選ぶ場合の選択基準とそれほど変わりはないだろう。
 残念なのは、今のところ縦書きで編集出来るOPがまったく見あたらないということである。小説はやはり縦書きで読みたいし、書きたい。というわけでこのページを読んでくれているプログラマのみなさん、縦書き可能なOP作ってくれませんか。機能の要望書出しますから。




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おしまい

 かなり駆け足ながら、OPというソフトについてざっと解説してみました。OPは使い方がエディターなどに比べると特殊で、自分で使い方を認識していないと「はて? 何をすればいいのやら」と困ってしまうことになるので、エディターの部屋よりも画像を多く使って、『実際に使っている様子』が見られるようにしてみましたが、いかがでしたでしょう。
 例示した三つの便利な使い方、それだけがOPに出来ることではありませんから、みなさんがご自分で使い方を工夫してみるのも良いと思います。読書の最中に「これはいい」と思った文章を、作者、作品別にツリーを作って記載していく、というのも一つの使い方になると思います。もちろん、記載したその文章をそのまま自分の小説に使っては剽窃になりますが、そこから違う表現を作り上げるために、OPは役だってくれると思います。
 長くなりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。



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