Last Updated 2003-01-02
NISSANステージア購入記
ついに車を買ってしまいました。こだわりの車選びから意外な結末まで、久々の長文でお送りします。
この表をご覧下さい。
カリーナ1600GT(TA45) | 16万円 | 初めての車、TA63セリカののスポーツシートやアルミを履かせてブイブイ言わせていたが、雨の日にスリップして壁に激突。 |
スターレットS(KP61) | 10万円 | 事故の翌日、カリーナを買ったディーラーに頼み込んで買った。 遅いが、走り味はエクセレント! 特にステアリングインフォメーションは最高でした。別名「高千穂幼稚園号」 |
カリーナ2000GT(RA45)改 | 6.9万円 | 友人Kがボアアップ、ハイカム等を入れチューンした車を、「LSD代」で売ってもらった。 踏めば出るトルクとレスポンスの良さはさすがチューニングカーの醍醐味。しかし、車検切れを機に引退。車検取るお金がなかったんです。あの頃は貧乏だったな〜(しみじみ) |
スターレットDX(KP61) | 20万円 | 熊谷の友人Yより買った。LSDと強化ショック+サスというベーシックな仕様だが、程度は非常に良く、前のKPの5速ミッションやシリンダーヘッド(面研)、フライホイール(軽量化)などを移植、最後は、なぜかロールケージまでついていた。結婚を機に引退。 |
MR2 G-limited(AW11) | 13万円 | 友人Kの紹介。オイル上がりや暖まるとかからないセル、何故かドアのロックが全て開かなくなると言う不思議なトラブルは多数あったが、ミッドシップの乗り味は最高だった。 ミニバイクレースを始めるにあたり、トランポが必要になり、下のミニカと交換する。 |
ミニカウォークスルーバン | 5万円 | NiftyserveのFCARでMR2との交換で入手。 福島から陸送する途中、走り始めて約30分でものすごいオーバーヒート、15km毎に水をつぎ足しながら必死の思いで埼玉へ。 バイクレースのパートナーが骨折し、レーシングカートを始めたが、今度は私が骨折してしまう。 エブリイを買う事になり、前のオーナーが引き取ってくれるとの事で、福島に向かう朝、あの時以来起こらなかったオーバーヒートが再発し、息の根を止める。骨折といい、オーバーヒートといい、今から考えると結構霊的なものを持つ車だった。 |
エブリイターボ4WD | 1.3万円 | カートを始めるにあたって、時の友人S(かみさんの友人の旦那)より紹介。かみさんいわく、「今までで一番まともな車(笑)」。 仙台に結婚式に行ったり、キャンプに行ったり、確かによく走った。また、引っ越しとなると必ず駆り出される鬼のようなユーティリティー、の車。 |
その他、クラウンやギャランΣなんかも一時期手元にありましたね。
大学時代、自動車部に所属していた私は、車に対しては、まあヘンなこだわりがあるわけです。
そのこだわりとは、
・マニュアルであること
・ノンターボ
・5ナンバー以下
・エアコンなしor壊れている(好きでそうした訳じゃありませんが..)
であり、今回もその基本路線を変えるつもりはありませんでした。(エアコン除く)
ただし、いくら何でも社会人なんだから、あまり安い車はやめようと、少なくとも20万円の枠からははみ出そう、という事で、車を探し始めました。
狙ったのはずばり、「新規格 スズキエブリイジョイン ターボ4WD 5MT」そう、今乗っているエブリイがあまりにも使えるヤツなので、そのものズバリの進化をさせようとしていた訳です。
新規格にこだわるのは、やはり衝突安全性を重視してのことで、この辺は考え方が歳相応にコンサパティブになっているのが笑えます。
しかし、このスペック、探すと全然ないのです。
最近、車のディーラーに行ったことのある方はわかると思いますが、店頭に新古車(最近は「新庫車」と言うそうですが)が大量に出回っています。しかし、マニュアル車は全然ありません。(あたりまえか)
それにしても、ディーラー系の店はダメですね。普通、店に行ったら住所くらいは聞きそうなものですが、3件回っても、名刺はくれるが住所は聞かない。おまけに、「調べてくれ」と言っても「明日聞きに来てくれ」じゃ話になりません。という事で、ディーラー系は早々に諦め、インターネットと中古車屋をあたることにしました。
インターネットと言えば、カーと言えばギーじゃなくてグーでしょう。と思って、www.goo.ne.jpと入れたら検索エンジンにHitしました。(冗談です)
そこから、「中古車 Goo」でたどり着いたのがこちら。
以外とあるなあ。お、近くにも結構あるじゃないの。
という事で、会員登録をして、80万円の物件に対し、見積依頼をかけました。
「それにしても、軽で80万円か、一世一代の大きな買い物になるなぁ。」
実際には、中古のマンションを買ったりして大きな買い物はしているのですが、こと車に関しては、今までの最高金額の4倍を出すと言うことに、しみじみ来ちゃったりする訳です。
あとは、中古車屋の店頭か。この近辺にあったかなあ、と思いながら走っていると、F町の隣のG市に、結構大きなチェーンの中古車がある事に気付きました。これが、後になって大きな転機となるとは..。
店に入り、お決まりのオーダーを、
「新規格 スズキエブリイジョイン ターボ4WD 5MT」
開口一番、「難しいですねぇ」
そりゃそうだって、難しいの承知でこっちは探してるんだから。
もうちょっとでビンゴなんだけど、価格が高すぎたり、走行距離が長かったり、色が気に入らなかったりで、なかなかツボにはまる車には、出会えないもんです。
「もうちょっと探してみて下さい。」と言い残し、店を出ようとしたところ、なんだか妙に車高が低くて、タイヤのゴムが薄くて、そして、いかにもアタマ悪そうな大口径のマフラー、まあ何というか、友人Kが好きそうな外観の車が目に付きました。
平成9年式ステージア RS-FOUR タービン交換、VVC、社外インタークーラー、車高調...。価格は85万円。
「軽自動車と同じ値段じゃないの..。」
何だか世の中間違っているよなぁ(冷静に考えると全然間違っていないのですが..)、とか思いながら、その店を後にしました。
でも、なんか気になる。店を出て300m程走ったところで、引き返しました。
「エンジンだけかけてみて」
ふーん、変な振動とかは出ていないみたい。まずは合格、とか思う自分が怖い。
という事で、再び店を後にしたのが7時過ぎでした。
帰り道、かみさんに、
「どうよ、あの車?」
と聞いたら、
「好きなの買っていいよ」
との返事。
毎度の事なんだけどあっさりしているなあ。ま、まずは試乗だけでもと思い、夕食の前に電話をかけると、担当者は商談中とのこと、代わりに、店長が出た。
「ステージアですか?あれは自信を持ってオススメしますよ。何しろあれは私の乗っていた車ですから。」
何だ?この展開は..。オーナー自らが売り込んで来た。意外な展開に多少驚きながらも、試乗の希望を伝える。
「まず試乗だけしたいのですが、今週の金曜日まで待ってもらえないですか?」
「じゃあ、今日はどうですか?」
...。もう8時を過ぎてるんですけど。
「今からだと9時を回っちゃいますよ。」
「おっけーです。9時でも10時でも大丈夫です。」
...そっちは大丈夫でもこっちは大丈夫じゃないって。学生じゃないんだから。
とか頭の中でツッコミを入れているうち、何となく試乗が決まってしまった。
夕食の後、かみさんと子供を連れて店に行く。9時を回っていた。
多分、エンジンのウォームアップも済ませて待ってるんだろうなぁ。とか思ってたら、やっぱり水温も油温も最適な状態になっていた。
「じゃあ、行きましょう。」
ミッションや駆動系のウォームアップの為に、最初はゆっくり走る。
そして、2車線のバイパスに入ってから、ちょいと深めにアクセルを踏んだ。
確かに早いわ、こりゃ。何だかねぇ。
なんか加速、減速は凄い。乗り心地は悪いけど(当たり前だが)
う〜〜〜む、これは困った。
そして、空いている直線道路に入った瞬間、20km/hからフルアクセル。
「うぉぉぉ〜〜、フルアクセルでは、350psは容易に後輪をブレークさせるが、ホイールスピンを検知してアテーサE-TSが力強くトルクを前輪に伝達するぅ〜〜〜」
そんな、”言っている事は徳大時有恒、言い回しは国沢光宏風のインプレ”が頭の中をよぎった瞬間、こだわりはどこかへ飛んでしまった。
「こういうのって、実は売れないんです。誰にでも売れるもんじゃないですし..。」
わかるなあ。これを一般の人に売ったら犯罪だよ。
「この車は、わかる人に乗っていただきたいんです。Heinyさんなら、安心してお任せできます。」
娘を嫁にやる父親の心境か..。
「値引きも目一杯やらせてもらいます。諸費用込みでXX万円でどうでしょう。」
思わず、目を丸くする2人。想像もつかない値引きが出た。
「わかりました」と言って、懐から印鑑を取り出す。そう、実はこっちも買うつもりで来てるのだった。
と言うことで、次の車は、ステージアに決まりました。
しかし、私の頭の中には、どうしようもない疑問が渦巻いています。
マニュアルへのこだわりは?ターボ嫌いなんじゃなかったっけ?「俺はコンパクトな車が好きなんだ」って叫んでいたのは誰だっけ?
そんなふうに大きな?マークを頭に巡らせながら、実は相当楽しんで乗っていたりします。
おまけ
この車は中古車ディーラーで買いましたが、一番困るのは子供に、
「今日はパパの中古車でお出かけするの!」
と近所の人に大声で言われる事です。
おまけ画像
「ステージア」から「WGNC34」と、頭の中で変わった呼び名、続々と宅急便で送られてくる怪しげなパーツ、大活躍の「ろうきんインターネットバンク」、そして、家族の白い目..。次号を待て!
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