Last Update 00-07-09

音楽配信を考える

〜その1〜(経緯編)

ご大層なタイトルですが、今回は、内容については結構まじめに書いています。
「その1」というのがある通り、最低二回は続かせようとしていますがどんなもんでしょう。


先週、TOPページで、葛谷葉子の「サイドシート」を探していると書きましたが、これがなかなか探せないんですね。
平日は夜10時が定時みたいなものだし、

このページのデモソングを聴いてもワンコーラスだけだし、何かいい方法はないだろうかと思案しながら、ネット上をさまよっていると、私にぴったりのサイトが見つかりました。

それがここで、一般的には「NET配信音楽」と呼ばれているものです。

一曲350円。うーむ、高いのか、安いのか?圧縮音楽だしなぁ。でも手軽だしなぁ。CDは手に入らないし、まあいいや、一曲ぐらい。という感じで、ダウンロードする事にしました。

手順は以下の通りです。

まず、ダウンロードする音源を選択します。「IBM・MediaDirect」「Microsoft・Windows Media Technologies」を選択するのですが、ホームページには「音はどちらも同じ」と書いてあります。どっちでも良かったのですが、へんなソフトをインストールするのは嫌なので、Microsoft純正(?)の、「Microsoft・Windows Media Technologies」を選択しました。
(これが大きな間違いだということは、後で気付くのですが..)

次に、Musickeyと呼ばれる電子鍵の発行を受けます。

その後、クレジットカード決済等の手続きを経て、ダウンロードを行います。

サイズは約4.3MB。15分前後でダウンロードを完了しました。テレホーダイタイムにもかかわらず、かなりの高転送率です、ってさりげなく128kbps,MP接続をさりげなく自慢したりします↓。

シリアルポートの最高速度が115,200bpsなので、こんなもんでしょうか。そうは言ってもMP接続は、やはり快適です。
(CPU占有率がなぜかほぼ100%になっていますが、これはWin98のバグですので気にしないように)

ダウンロードも終わり、再生をしようとダブルクリックするとWindows Media Playerが起動します。そして、Net上でCODECを探していますというようなメッセージの後、いつものアラートが

「適切なCodecをダウンロード出来ませんでした。」

Media Playerは、いつもこうです。毎回どこかに探しに行くくせに、成功したためしがない。

で、HELPページを見ると、「MUSIC PLAYER Type W」なるソフトウエアをダウンロードする必要があると書いてありますね。(正確にはATRAC3デコードソフトだけ入れれば良かったのですが、見落としていました。)

どうやら、視聴とは違う種類のCODECを使っているようです。それにしても、ダウンロード時に再生の可否も確認させないとはおかしな話です。しかも、契約文を見ると、「ダウンロードしたら、契約成立。ユーザー側で聴けようが聴けまいが当社は関知しません」という意味の事が書いてあります。

MPEG系の有料サイトなんかは、「このサンプルムービーが見えないと、有料ムービーは見られません」と断り書きをしている所が多いですが、その点では天下のS0NYミュージックも下々のやり方を参考にした方がいいでしょう。

やっと聴ける所までこぎつけました。約1.5hかかりました。Media Player 6.4と、Music Player TypeWもダウンロードする必要があったので、ここでも

さて、配信音楽の音質ですが、

う〜〜〜〜〜〜む、こんなもんかなぁ。

って感じです。

そりゃそうですよね。WAVファイルでは約50MBのところを4.3MBですから、1/10以下に圧縮された音になるわけです。

1/10以下になっているワリにはいい音だと思いますが、絶対的にはCDには全然かないません。(ちなみに、この辺はMP3も同じです。圧縮音楽自体は否定しないけど、不可逆圧縮はNGというのが私の基本スタンスです。)

 

結論としては、インターネットによる音楽配信は現段階では全く魅力がないと感じました。

マキシシングルで「永続的な」使用権の価値を相対的に引き上げ、「圧縮音楽はCDなみの音質」というプロパガンダで「質」を無視した価格設定を行い自らの利益を追求するという音楽業界のエゴがミエミエだからです。

 

というような事をメモ帳代わりのテキストファイルに書き出した後に事件は起こります。

〜つづく〜

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