Last Update 99-05-03

Heiny-Meeder流景気[[超大胆]]予測
堺屋 太一にモノ申す!!

最近、堺屋経済企画庁長官、見かけなくなりましたねえ。
どうもあの楽観主義者みたいな所が「お堅い」方々に嫌われたようですね。

私、個人的にはああいうの好きなんですけどね。
また、「景気は気分だ」という堺屋理論?も私は相当イイ所ついていると思いますよ。

今回は、そんな堺屋理論のはるか上を行く景気予測、「今年後半には景気は絶対良くなるゼ」を紹介します。

*:ここで紹介する内容はあくまでも個人的な予測です。内容の信憑性については保証しません。
でも、本当に景気が良くなるといいですね。


 

最近、景気が良くなる前兆のような現象にいくつか出会いました。

現象1 太陽のリストランテ

最近、昭和産業という会社(昭和天ぷら粉等が有名ですね)から「太陽のリストランテ」なるスパゲティが出ましたが、そのCMが凄い。

何か、訳のわからない奥様風の女が3人出て来て、
「私たちは、シロガネーゼ」
と言うんです。

???

そして、シェフのような人が
「シロガネーゼ、本日は何にいたしますか?」
と聞きます。

この後は忘れてしまいましたが、この「シロガネーゼ」なる言葉に景気回復のキーがあります。

これ、どういう意味かというと、
イタリアンファッションに身を包み、白金周辺で買い物や食事などを楽しむ奥様たちのこと。
だそうです。ちなみに、ここでいう「白金」は、東京都港区の「白金台」をさします。

このCMを見て、どうしても引っかかる事があります。このCM、見ているとどうしようもない安っぽさを感じてしまうんですね。何故でしょう?
そもそも、このような言葉は、他者が自分に対して付ける物であり、自分から、「私たちは○○でーす。」なんて言う類の物ではないはず。また、それはいいとしても、そういう人たちはインスタントは食べないだろう。
高級路線で売りたいが、それは根本的にムリがあるというジレンマは、
掲げている目標の高さと実力とのギャップがあまりにも大きい某社と共通する所がありますね。(なによ、これ?)

脱線しました。次、行きましょう。

 

現象2 ニュータイプ雑誌 「BRIO」創刊

4/24日付の朝日新聞に載っていた広告です。広告から類推するに、ターゲットは
「さえないオヤジからオシャレな男に脱皮したいちょっとお金持ちの中年男性」
のようです。

広告より中身を抜粋すると

「連載 毎日がモーターショー BMW Mクーペ」
「銀座の若旦那という生活」

スノッブな連中がまた集まり始めた。 高感度エスニック」
「西麻布 現在の遊び方」

など、赤面しそうなタイトルが並んでいます。

 

「いったい、これのどこが景気と関係あるんだ?」と思う方が多いと思います。

それがあるんですよ。

上記の現象は、「バブルの始まりの頃と非常によく似ている」のです。

「シロガネーゼ」は、いわば一種の差別用語ですし、「BRIO」「VERY」ちょいと小金持ち(とそれに憧れる)な旦那や奥様方を対象としています。いわば、「上流への憧れ」ですね。
そしてこれは、1980年代後半のバブル黎明期の、「シーマ現象」や、「脱・中産階級」やらのキーワードと奇妙な一致をしています。

あの頃は、いろいろ華やかでしたね。高級レストラン、高級車はバカ売れ。また、ふつーの人たちがNTT株やらホテルオーナーやら投資信託やらにお金を捨てたのは言うまでもありません。

そして、

現象3 地域振興券でムダ使い

地域振興券、うちにも来ました。使うにあたって決めた事は二つ

1.子供の物を買う
2.無駄遣いをする

で、今まで買った物は

たたかえ お母さん 1,2巻 たかは まこ ベネッセ
こだわりの育児 1巻 堀内 三佳 ベネッセ
子供服 数点    

です。

「何で育児マンガが子供の物なのよ」
とは言わないで下さい。この本、結構面白いんですよ。ああ、何か書くの恥ずかしい..。

さあーて、次は何を買おうかな。
(もらえなかった人、ごめんなさい)

*この政策については、いろいろあるでしょうけど、話題性といい、お金をバラまく先が銀行や自治体じゃない事など、悪くないんじゃないかと思います。勿論、私が「もらう側」であるからこう言ってるんですが..。また、この券じゃなくてこの件についてのメールはご遠慮下さい。所詮個人のホームページです。「また与太言ってらぁ」くらいに見ていただければ幸いです。

 

で、無駄遣い生活の準備は出来ました。不景気だ何だ言ったって、給与引き預金(実に日本的ですね、これも。)は実は結構な額になっていたりします。バブル以降、冷え込んでいた個人消費も、そろそろ物欲に負ける頃ではないかと思います。

以上、「庶民が夢を見られる上級指向」、「物欲スパイラル」という現象により、今年の後半以降は個人消費が原動力となって景気が回復して行く、という予想です。

でも、今度はお金を捨てないようにしましょう。リスク商品で儲けるのなんかしょせん素人にはムリです。また、物欲も大切ですが、エコロジーの観点からも、第三次産業にカネを使うべきです。

という事で、先月買ったばかりのDVムービーを片手に、地域振興券で買った服を着て、明日から沖縄に行って来ます!


調べて行くと、
「シロガネーゼ」「BRIO」「VERY」というマダム雑誌から派生した事が判明し、私の景気判断はちょっと下方修正気味です。この二つが全く別の所から出て来ていれば良かったんですけど..。
「そんないい加減な」と言いなさんな、景況判断なんて、そんなもんです。(これはウソです)

就任当時、「景気現況を役人の言葉ではなく人の言葉で。」とマスコミに大いにもてはやされた堺屋氏ですが、「人の言葉」で語った途端、たたかれてしまう。
そりゃあそうですよね、「人の言葉」には、「曖昧さ」とか「感情」があります。それがイヤなら最初っから「人の言葉」なんて期待しない事です。
「役人言葉」も使いたくなるよね。だって、その方がずっとラクだもん。

次の内閣ではまた「役人言葉」に戻るでしょうが、関係ないですね。景気動向指数がどうであれ、生活が変わる訳ではありません。だからこそ、一見、「いい加減」に見える堺屋流も、悪くないんじゃないかと思うのです。

 

 

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