Last Update 99-03-08

最近のパソコンについて

Heiny-Meeder通信では、デジカメ、GPS、車など私の趣味を前面に打ち出した話をしていますが、今回は、パソコンの話です。
最近購入したPC関係の雑誌から私流に感じた事を書こうかと思います。
当然、私の意見ですので情報の善し悪しについては自分で判断してください。


Mobile Celeronの話
PC雑誌の記事でも一番Hotなのがこの話題。Mobile Pentium2(以下M-Pen2)はCPUダイに256kBの二次キャッシュ内蔵で、Mobile Celeron(以下M-Cel)の方はMobilePentium2とダイは同じでCeleronの方は256KBある二次キャッシュを無効にした物だと言う話。
パソコン雑誌に取ってCPUの話題は最大の栄養源です。どの雑誌もかなりのページ数を割いて取り上げています。

ところで、

非常に素朴な疑問なんですが、M-Celの価格ですが、これって公取法の「不当廉売」に当たらないんですかね。

M-Pen2とM-Celの間には、37,280円と21,720円(300MHz 1,000個Lot HelloPC2/24日号のデータ)と、1.5倍以上の価格差があります。
もしM-CelがM-Pen2と同じ物だとしても、本当にマニアの間で言われるようにM-Pen2のキャッシュ部分が不良の物をCelとして出荷しているとしたら、問題ではないでしょう。この場合、M-CelはM-Pen2の「セカンドクラス」という位置付けとなり、業界は違えど、ジーンズなんかで良くやられている事ですし、資源保護の観点からも、それは推奨されるべきだと思います。さしずめ、CPU界のゴールデンバットといった所でしょうか。

問題は、本来ならばM-Pen2で出荷出来る物なのに、二次キャッシュの半分を人為的に無効にするような行為がなされていたら、それは不当廉売に該当するのではないかと思います。
Celeronはローエンド向けのCPUであり、市場にはAMDのK6-2という非常に強いライバルがいます。
それはライバルを潰す為に意図的に作られた「不良」であり、本当ならばM-Pen2の歩留りが上がれば上がる程M-Celの供給不足が起こる(=ライバルがシェアを上げる)はずなのに、M-Pen2変造のM-Celの大量供給によりAMDなどがビジネスチャンスを逃すという事になります。

もちろん、Intelにとっても一度製品として市場に送り出した商品が簡単に供給不足になっては市場及び顧客に対し多大な迷惑をかけるという事であり、その意味ではインテルのやり方を一概には批判できないでしょう。

しかし、それも程度の問題で、M-Pen2変造M-Celの比率が非常に高いとすれば、M-Pen2の価格は一体何なんでしょう? 製造原価が同じなのに出来合いによって価格が変わるのは農作物と同じですが人為的に不良を作るって言うやり方にはどうしても賛同出来ないなあ。

まあ、そういう話はさておいても、M-Pen2はいろいろおもしろい物を見せてくれそうですね。
「黄金戦士」を知っていますか?
当時、デスクトップ用では発売されていないMMX-M-Pen266MHz(TCP)をSockt7用のゲタ(?)に実装した物で、最速のSocket7用CPUという触れ込みでした。
これと同じように、Socket370用のゲタにM-Pen2(BGA)を実装したら..。

マニアにとってはたまらない物になりそうですね。



Office2000の話
Office2000およびWindows2000も、DOS/V系雑誌にとっては重要な栄養源の一つです。
これまた各紙かなりの項数を割いて紹介していますが、その中でも驚いたのが、ASCII DOS/V ISSUEの紹介記事。
Office2000のWebディスカッション機能の紹介記事の中で
「サーバとなるNT ServerにはService Pack4(SP4)を当てた後にIIS4.0をインストールしてはいけない。」
との記述がありました。それだけでも"?"なのに、もっと凄い事が起きます。
「アンインストールして順序通りIIS4.0とSP4を入れても動作しなかった為、NT Serverを再インストールした。」
そうです。
普通だったら、「これはバグである」と言い切っちゃうんでしょうけど、この作者は
「MSのService Packは悪く言えば(筆者注:良く言ってもだろ)パッチであり、パッチならば当てる順序がある」
って言ってます。
それにしても、どうしてDOS/V系雑誌のライターはこうもMS寄りなんでしょうか。
Win95ならいざしらず、部門サーバとして使うであろうNTServerをそう簡単に再インストール出来る訳ないじゃないか。(技術的にではなく時間的にね)ましてや再インストールしなくちゃ元に戻らないなんてバグ以外の何物でもないだろうが!

という事で、次に続く

Office2000の話(その2)
最近、ハードはともかく、ソフトに関しては新製品レビューを見ても、ちっとも面白くなくなりました。余計な機能は付くけど、速度が遅くなったり、安定性がなくなったり、そんなのばかりだからです。

前述のOffice2000だって、読み終えて最後に、「それで?」と言いたくなりました。

私の周りの人の多くは、私の事を「イケイケ系」と思っている人が多いのですが、私自身はかなりの慎重派だと思っています(笑)

私の職場にはOffice97がかなり初期の頃から入っていたのですが、「何か変なモノ(イルカとか)」が突然出て来たり、数多くの新機能にも全く魅力を感じないし、何よりも、「安定しない」という評価が各方面から入って来ましたので、私は入れませんでした。Win95も、95A(OSR1)のままで、これも経験則的に得た物です。その間、97を入れたマシンでは、「印刷ボタンを押したら凍った(Word)」とか、「漢字を二文字入力したら凍った(Excel)」など、物凄い事が起こっていました。結局、97を入れたのはSR-1が出た時で、Word以外はかなりまともになったような印象があります。(現在は95もOSR2.1)

Wordは相変わらずひどいです。
図形がプレビューでは出るのに印刷されないとか、保存して開くと別の位置に動いているとか、オブジェクトを作成すると突然凍るとか..。
これだけの問題がありながら、MSのサイトを見ても、Word97のアップデートモジュールは全然出ていませんね。Word97はMSからも見放されちゃったんでしょうか?
個人的には、このままの状態がずっと続くなら、Wordはこの世から消えてもらいたいです。
「Word98があるじゃないか」と言われる向きがあるでしょうが、PC98メーカー勤務の友人の言葉、「Word98自体がバグだから、入れない方がいいよ」もあり、入れていません。

「ヤマダ電機 定点観測」でも書きましたが、このページのような個人情報は勿論のこと、新聞、雑誌等のマスコミ記事であっても疑った方が良いです。
「情報の取捨選択は自己責任で」
これが基本でしょうね。

 

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