Last Update 98-12-13

デジカメ購入記

ボーナスを前に、つい購入してしまったデジカメについてのレポート (機種選定 → 購入 まで)


デジカメを買おうかと考えています。今週末、ヤマダ電機の広告を見てたらつい欲しくなりました。

私が目を付けたのは、下記の3機種です。

メーカー 型式 ヤマダ価格
OLYMPUS D-320L 29,800
EPSON CP-600 39,800
KODAK DC210A Zoom 39,800

OLYMPUS D-320Lは、81万画素、固定焦点です。実は私、この機種の実物を見るまで広告のミスだと思っていたのです。だって、81万画素で29,800円ですよ。これ、名前は違うけど、中身は実はC-820Lなんじゃないですか?131万画素、Zoom付のC-900 ZOOMが出た現在、C-820Lの在庫が大量に積み上がり、名前を変えて在庫処分をしているとしか考えられません。その証拠に、D-320LのプレスリリースはOLYMPUSのホームページを探して見てもありません。唯一、このページD-320Lは輸出用との記述があります。あ、」やっぱりC-820LとD-320Lは同じ物だったんですね。ということで、C-820Lの定価は84,800円ですから、これは65%引きとなり、格安品コレクターの私Heiny-Meederとしては、ちょっと着目してしまう訳です。

で、比較対象としたのがEPSON CP-600で130万画素、2倍デジタルズームというスペックです。130万画素は魅力ですが、デジタルズームというのが引っかかります。デジタルズームというのは、望遠時にはCCDの中央部分しか使用せずに記録するという方法です。そのまま記録すると画像まで小さくなってしまいますから、画面を記録サイズまで拡大する訳です。つまり、普通に撮った映像をレタッチソフトで中央部だけ切り取り、貼り付けし、それを元のサイズにリサイズする、という事をカメラが自動的やっているに過ぎません。130万画素と言いながら、望遠時には画素の1/4である35万画素相当になってしまうという,、見方によってはとんでもないインチキをしている訳です。当然、メガピクセルにはなりませんから、カタログでは普通のズームと呼ばずに「VGAデジタルズーム」という訳のわからない呼び名で呼んでおり、裏には「ズームは640*480のみ」との記載があります。
前にも書いた事があると思いますが、私、Heiny-Meederは高校、大学と写真部に在籍し、大学では写真部の部長をしていました。高校、大学7年間、約400本のモノクロネガを持つ私風に言わせてもらえば、「レンズは固定焦点が基本」です。寄りたきゃ前に出ればいいんです。引きたきゃ後ろに下がればいいんです。(スペースの許す限りすが..) オタク的に言えば、「ズームレンズの球面収差が..。」なんて事もありますが、私はそんな事毛頭言う気はありません。要は、工夫すれば単焦点でも相当イケるという事です。ましてや、使うと画質が劣化するズームなんて、使いたくありませんし、無い方がよっぽどマシです。

最後の、KODAK DC-210A Zoomですが、109万画素、2倍光学ズームという構成です。価格は39,800円とCP-600と同じです。CP-600と比較すると、画素数は少ないのですが、光学ズームと8MBのコンパクトフラッシュ(CF)が魅力です。このカメラは欠点が無いのかというとそうではなく、接続キットは添付されておらず、9,800円で購入しなければなりませんし、固定フォーカスである事は重大な欠点といって良いでしょう。通常、カメラのピント合わせと言うのは、「写るんです」でもない限り、ピント合わせのメカは必ずと言って良いほど組み込まれています。そうしないと、特に近距離撮影時に画面がぼやける事が多いからです。このDC-210A Zoomの場合、フォーカスが固定なのは次の二つの理由があると思われます。

一つは、ズームが広角側である事で、二つ目は、シャッターレスポンスの向上でしょう。前述のピントの合う範囲は、レンズが望遠になるほど狭くなります。このDC-210Aの場合、焦点距離が29-58mmと、かなり広角側にシフトしていますので、固定フォーカスの影響はあまりないと考えたのかもしれません。(ちなみに、カメラの世界では50mmが「標準」レンズで、それより数値が小さいと「広角」、数値が大きいと「望遠」と呼ばれます)
また、シャッターレスポンスについては、ピント合わせを行えばそれだけのタイムラグがある事、(約0.2-0.3秒くらい。しかし意外とこれが効いたりするんだ、これが。)ピント合わせを持つ事による電池の消耗を抑える必要性からこのような構造になったと思われます。

スペック比較は以上ですが、デジカメ選びにはもう一つ重要な検討項目があります。それは、「いかに追加投資を少なくするか」です。

デジカメを快適に使う上で必要な物は意外とたくさんあります。PCカードアダプタ、ACアダプタ、充電池、接続ソフトなど。

これらをすべて揃えようとすると、定価で1万〜2万くらいします。

いつもながら、酷い商売ですね。特にACアダプタなんかどう見ても必須なのに、最近のデジカメはみんな別売りです。しかも高い。ACアダプタを最初に別売にして大ヒットを飛ばして、それ以降のデジカメからACアダプタを取ってしまったCASIOのQV-10は、「デジカメ普及の立役者」という正の功罪と、「ACアダプタ無しを常識にしてしまった」という負の功罪がある事を忘れてはいけません。

D-320Lは接続ケーブルとソフトが付いています。でも、添付スマートメディアが2MBじゃ足りませんね。8MBくらい買っておきましょう。それにしても、スマートメディアアダプタって、何であんなに高いのよ(1万円)。これじゃパスですね。 結局、本体+PCカードアダプタ+8MBスマートメディア+ACアダプタとなり、2万円コースです。

CP-600も接続ケーブルとソフトが付いています。コンパクトフラッシュ(CF)も4MBと、何とか許容範囲です。
で、必要な物はPCカードアダプタ+ACアダプタですね。CFカードアダプタは安いです、2.5千円。

DC210A Zoomは接続ケーブルもソフトもなし。ただし、CFは8MB。本体+PCカードアダプタ+ACアダプタ+接続キットとなり、やはり2万円コース。

これらをまとめると、以下のようになります。

機種 ACアダプタ 接続キット メモリカード PCカード
アダプタ
合計 総合計
OLYMPUS
D-320L
4,500円 同梱 8MB 8,000円
(計10MB)
8,000円 20,500円 50,300円
EPSON
CP-600
3,500円 同梱 8MB 8,000円
(計12MB)
2,500円 14,500円 54,300円
KODAK
DC-210A ZOOM
4,500円 7,000円 不要
(標準で8MB)
2,500円 14,000円 53,800円

*ACアダプタは定価。接続キット、メモリカード、アダプタは店頭価格。

1万円の価格差が約4千円まで詰まりました.。これを見てわかる通り、デジカメを価格の面から見ると、本体価格はたいして重要な事ではなく、オプションを含めたトータルの価格比較を行う必要があると言う事がお分かりになると思います。

結局、今回のデジカメ選びは、ここで

本体+接続キット+ACアダプタ+ニッケル水素電池4本+チャージャー=43,000円

という特売品を見つけて、DC-210A ZOOMを購入する事にしました。送料、消費税込みで45,990円の買い物でした。

それにしても、銀行振込手数料630円あまりにも人をバカにしています。カード番号をインターネットに流すのが嫌で銀行振込をしたのですが、こんなに取られるのであれば、今後は考えなければなりませんね。CSL(インターネットキャッシュ)でも使って見ようかな。

最後に、いろいろアドバイスを頂きましたが、とうとう、ヤマダ電機で買いませんでした
(期待していた人も多かったのでは..。)
私、Heiny-Meederとしては、気に入った物をなるべく安く買う、というのを身上としておりまして、その為には一つの店にはあまりこだわらないんですよね。(あまりにも価格差がある場合は、いくら競合してもムダという事もありますしね。)
そのかわり、昨日ヤマダ電機でCD-Rメディア(128円)を5枚買い占めて来ました。(フォローになってない?)

次回の更新は、デジカメ企画第2弾として、DC-210A ZOOMの画質についてレポートしたいと思います。

 

 

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