ドイツの列車には速い方から、ICE〜EC,IC〜IR〜RE〜SE〜RBがある。
ICE(イーツェーエーInter City Express)
御存じドイツ鉄道の新幹線だ。とは言っても鉄路は従来のものを使用している。280キロ出すと言うが、直線区間が長い所(フランクフルト〜ハノーファー)しか最高速度は出せない。それに私は260キロまでしか見て無い。これには、ICEシュプリンター(Sprinter)と言うものもあり、ミュンヘン〜ハンブルク間をノンストップで走るものである。
EC(エーツェー Euro City オイロ・シティー)ヨーロッパ特急
IC(イーツェー Inter City )都市間特急
両方とも特急列車であるが、ECは他の国を通過する列車。良く見るとオーストリア国鉄の列車だったり、スイスの列車だったりする。車両の違いにお国柄が出る様で面白い。ドイツの車両のIC、ECは電車客車(旅客車両にもモーターがある車両)ではなく、機関車が引っ張る客車であるが、他国のものには電車客車もあるようだ。
IR(イーエル Inter Regio インターレギオ)地域急行
ICより短い区間がほとんど(ウルム〜ザールブリュッケンなど長い距離のものもある)で、もちろん停まる駅も多く客席も上記のものに比較すると簡易に出来ている。でも1等車は乗り心地が悪くない。ICまでは食堂車があるが、これにはビュッフェが付いている。
RE(エルエー Regional Express レギオナルエクスプレス)地域準急
IRより運行距離の短い、いくつかの都市間を結ぶ準急列車。2階建車両(電車客車)などがある。
SE(エスエー Stadt Express シュタットエクスプレス)都市間準急
REより更に運行距離の短い、都市間を結ぶ準急列車。これにも2階建車両などがある。割に車両が新しい。
RB(エルベー Regional Bahn レギオナルバーン)各駅停車
まあ、一番遅い列車ですね。車両も古く、乗っていて気落ちするくらい。外国からの旅行者は、余り利用する事は無いだろう。
上記以外の名称の列車もあるけれど、これくらいですね普通に乗るのは。
この他にS-Bahn,Strassen Bahnがある。前者は日本で言うEー電(言わないなあ、これ。単にJRなんて言ってるよね)に当たる。SはStadtだと思っていたが、Schnellと書いてある本もある。ドイツとオーストリアで違うかも知れない。後者はいわゆる市電である。U-Bahn(ウーバーン)は地下鉄で、「U」はUntergrundで英語と同じ。都市内では割引の制度が多くあるので、旅行者は活用すると便利。日本と違い改札が無いので、入口か車内(市電では)の機械でキャンセレーション(入挟・日付刻印)する。してなくて見つかると、チケットを持っていても無賃乗車と見なされるので、注意が必要。
昔は、上記の様に列車の種類が多く無かった気がする。かつてはD-zug(デー・ツーク)が普通列車の事だったが変った。今は夜行の急行だそうだ。Eil-zug(準急)やPersonen-zug(各駅停車)なんて名称は何処行っちゃったんだろう。
まあ、DBだってかつてはDeutsches Bundesbahn(ドイツ国鉄【連邦鉄道】)が今は株式会社でDeutsche Bahn Aktien Geselschaft(ドイツ鉄道AG)だものなあ、略称はどっちもDB(デーべー)だけれど。国鉄がJRになったのと同じだ。呼名も時代で変るわな(笑)。それに2003年以降に、また変ったかも。
ついでながらドイツ語では「鉄道」は、「Eisen(鉄) Bahn(道)」でそのまんま。