中店の地名の謂れについて、勝手な説を書いて見ました。当たっているかどうかはわかりません。中店の意味を推測するのに、まず「店」の意味からあてはまりそうなものを探すと、
1.谷底の階段状のところ (広辞苑) 2.山の傾斜のゆるいところ(広辞苑) 3.水溜め (水沢謙一 著 越後の民話 ばくろうと狸)
の意味がありました。この意味から中店は 1.からは 谷底の階段状のところの中間地 2.からは 山の傾斜のゆるいところの中間地 3.からは 中間にある溜め池
となって、1.と2.はほぼ同じ意味で現在の地形から考えてもそんなにおかしくないのではないでしょうか?。 すぐ近くの地名「谷」と併せて考えると1.が良いようにも思います。中店地域の低い場所から縄文中期の土器が出た事実と、縄文時代の海水面が高かった事実を併せて考えると、昔は中店がもっと高い場所にあったものが、その後の土地の沈降か、陥没で現在の高さに下がったとしか考えられないられないこともあり、これからも「下」ではなく「中」になった意味はさらに増します。
3.は、中店から追い越し山に上がる登り口に、溜め池がありました。この溜め池が古くからあって、昔は更に上方にも別の溜め池もあったとなると、これも候補に入ります。このあたりはぜひ、カナさんのおじいさんに聞いてもらえませんでしょうか?。
小学生のとき、先生から、大昔に市が立って、この時、中店に店ができたから中店と言うようになったと聞いたことを思いだしました。しかし、中店に市が立ったとする記録を未だに見つけることができません。それどころか、湯川の地名は古くから記録にあっても、中店の地名そのものを古い記録から発見することができませんでした。
皆さんのご意見はどうでしょうか?
[1999年7月21日 20時14分47秒]
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