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タイトル団九郎伝説について
記事No566
投稿日: 2004/12/16(Thu) 20:06
投稿者あじさい茶屋の山田です

昭和42年9月28日第一線で働く若手経営者をつのり、
田上村(現・田上町)商工会青年部が発足しました。

第1期、2期の部長   塚野三喜
第3期〜7期の部長   佐野一雄
第8期の部長      山本悟郎
第9期、10期の部長  野上嘉勝
第11期の部長     高取和憲までは団九郎は「きつね」として伝えてました。
田上町中店 文化財調査審議会委員長 武田一夫さんも
団九郎は「きつね」と伝えています。

新潟の伝説(新潟県説話文学の会編)と言う本があります。
その本は新潟県民俗学会・新潟児童文学の会・新潟県小中学校PTA連合会が推薦している本です。その本でも団九郎は「きつね」になっています。

お話に出てくる「短刀」ですがお寺ではなく産婆さんの子孫のお宅で
家宝として大切に守護されてるそうです。
今年子孫の方が護摩堂山にお見えになり団九郎の話をお聞きしました。
そうしたら子孫の方も「きつね」言っていいました。

現在田上町民の半分以上の方は団九郎はたぬきと思っているみたいです。
湯田上温泉の食堂(樺太屋)のおじいちゃんも団九郎は「きつね」と
言ってます。


民話と伝説について
 遠い昔から人々の口々へ長い間語り継がれてきたふるさとの物語を
 普通「民話」と呼んでいますが、正確に言うと「昔話」、「伝説」の
 二つに分けることができます。
 例として桃太郎は代表的な昔話になりますがその話のなかにでてくる
 桃が流れてきた川の名前や登場人物のなまえもいつ頃のことかも
 はっきりしません。どちらかと言うと空想の世界の物語とも言えるので す。
 これに比べて町や村、山や川や湖、人物やお宮、お寺などはっきりとし た場所や物に結びついていてそれがいかにも本当らしく語られているの が「伝説」と言うわけです。
 この違いは昔の人たちが「伝説」を信じよう、信じるものと考え、語り 伝えてきたことによるものです。
 むかしの人々が、「伝説」を信じようとした心の底には、信じる、信じ
 ようとすることによって、人々が互いに力と心を合わせより豊かな町や
 村を作り上げ、みんなが仲良く暮らせるようにという願いが強く込めら れていると思います。

余談ですが四国の太三郎狸、淡路の芝衛狸、そして佐渡の団三郎貉(タヌキ)
を「日本三狸」として有名です。
団三郎貉は今から400年前護摩堂山のふもとに住んでいたそうです。
のちに佐渡に渡り住んでいたそうです。
みなさんもご存知の「かちかち山」の主人公はこの団三郎貉です。


私は団九郎伝説は後世に伝えていくものだと思います。