時期・場所 1998年10月ソウル明洞」
被害者 投稿者本人
手口 1998年10月に1人でソウル最大の繁華街、「明洞」を
歩いていたときのことです。

身長170cmくらいで、銀縁のメガネをかけた20代半ばくらいの
青年が、いきなり私の背後から「流暢な日本語」で、
「すみません、火貸して下さい」とタバコを口にくわえながら、
話しかけてきたのです。

タバコを吸わない私は、即座に「持ってませんが」と返答したところ、
彼はとても愛想よく「どこから来たのですか」とたずねてきました。
「東京です」と答えると、彼は「新宿と渋谷に去年はじめていきました。
とても楽しかったです」とこれまた親しみやすい口調で返答してきた
のです。

そして唐突に、「私の友人が経営している喫茶店でお茶しましょう」
と誘ってきたのです。
当然、私はこれが「韓国式ぼったくり」の手口かとピーンときました。
それではいったい彼がどんな手口で私からぼったくううとしているのか
体験すべく、初心者のごとく振舞うことにしました。

彼はタクシーを止め、わたしといっしょに乗り込んで、約5kmほど
離れた繁華街のビルの地下の店へと私を連れて行きました。
そこは店の屋号もなにも表示されていないスナックでした。

席に座るなり、私の両脇に若くてきれいなホステスが座り、
ビールやウイスキー、コーラなどをどんどん勧めてきます。
当然、私を連れてきた彼の姿はどこかに消えていました。
私はけっして酔うことはせず、顔はにこやかに振舞うことにしました。

私の両脇のホステスは日本語を全く話せないので、途中から
ママさんが私の日本語を通訳してくれるようになり、彼女たちと
楽しく会話をしつつ、途中でトイレに行きました。

トイレで、財布の中の数万円とクレジットカードを靴の中に
隠し、財布の中には一万円札一枚と三万ウオンのみしか
持っていなかったかのごとく振舞う作戦に決めました。

入店してから約一時間ほどたった頃、「おあいそ」をママに伝えて
帰る用意をしました。
渡された伝票を見ますと、75万ウオン(約7万円)という予測
どおりのぼったくり価格です。
あくまでも低姿勢で、「こんな高額は払えないので、まけてください」
と哀願すると、カウンターの裏から怖い黒服の兄さんが1人現れて、
「サイフを見せろ」とドスのきいた日本語で話してきました。

すかさず、右ポケットからサイフを取り出し、コインも含めて全額
見せると、「カード持っているか」と聞いてきたので、「ホテルの
セーフテイボックスの中にある」と言うと、黒服は深くため息をつき、
タクシー代の1万ウオンとコイン全額は取らずに一万円と二万
ウオンをひったくり、「これで特別にまけてやる」と言って、私を
外に連れて行き、タクシーに乗せて早くここから立ち去らせようと
しましたが、私は付近を散歩するふりをして大通りの方へ歩いて
行きました。

こういうときこそ冷静に考え、警察に届ける覚悟をきめました。
周囲を落ち着いて眺めてみますと、飲食店やらカラオケなど
たくさんあり、ネオンも明るく、人もたくさんいるので、今自分が
安全な場所にいることをまず確認しました。

そしてバッグの中にはレンズ付きフイルムが入っていたので、
再びぼったくられたビルに向かい、ビルの全景と入り口付近
などを数枚フラッシュを発光させつつ撮影していると、さきほどの
黒服の男がダッシュで私に向かってきました。
どうやら私の行動をしばらく観察していたようなのです。

男は私に一万円を握らせ、タクシーを止めて無理やり乗せようと
するのです。
仕方なく、私はそのままタクシーでホテルに戻りました。
そして警察に届けることはやめました。
同様の手口・
注意する点

ソウルでは昨年の9月にも、私の友人がやはり「明洞」にて
「火をかしてください」と話しかけられたらしいので、
相変わらずこの手口は現在進行形のようです。

投稿者の感想
・知らない他人が話しかけて来たら「ぼったくり」と思え。
・被害にあったときこそその場で冷静に考えるくせをつけよ。
・泣き寝入りせず、警察に届け出るくせをつけよ。
 (韓国の警察は日本語をよく勉強していますので御安心を)
・カメラは最高の武器である。ぼったくられた店や周囲の
 写真を撮りまくれ。警察にも説明しやすい。

 

 

 

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