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時期・場所 2001年7月 ローマ・スペイン広場
被害者 投稿者本人
手口 私がにローマで実際に被害にあった実例をご報告します。

スペイン広場にはパトカーが止まっており、警官も通りを見張りながら歩いています。
また階段の下の所はたくさんの観光客がいて、階段に座って休憩したりして
いるので安全ですが、階段の上の人が少ないところで座り込んでいる連中は危険です。
話かけられても決して立ち止まったりしないでください。

こういった連中は決して一人で行動しているわけではなく、
めいめいが役割をもってグループで行動しています。
私は被害に会う前にビデオカメラでまわりの風景を撮影していました。
後でテープをチェックするとこの連中がビデオに映っていました。

グループ構成は下記のようになっています。
・陽気な演技で話しかけカモを見つける担当。
・見晴らしのいい所で警官がこないかどうか見張り、カモが引っかかったら仲間に合図を送る担当
 (休憩している観光客を装っている。でもビデオでチェックすると
  スペイン広場の方向以外のところを頻繁にキョロキョロと見ていた。)
・強面の金を脅し取る担当。
・金を脅し取っている間に周りから見えないようにスクリーンの役割をする連中が3人。

それでは連中の手口を説明します。 階段を上っていくと「ジャパン! ナカタ!ナカタ!
(イタリアで活躍しているサッカーの中田)」と陽気で愛想よく話しかけ、手を振ってきた。
こいつは黒髪の20代で肌は浅黒く黒いサングラスかけていました。
ここで振り向くかどうかで日本人かどうか判断していると思う(日本人は金持ちで無用心だから)。
たぶん声をかける相手によってもいろいろなカタコトの日本語を使い分けていると思う。

階段のてっぺんはスペイン広場が一望できて眺めがよいので
一通りビデオ撮影して、階段を下りているとさっきの
サングラスが「アイム フロム ブラジル! サッカー ファン! ナカタ! 
ナカタ! フレンド! フレンド!」といって手をとり握手しようとした。
つい握手してしまうと勝手に手をとり、あらかじめ手にもった紐を巻きつける。
この紐はあらかじめ丸い輪を作っていて指に巻き付けられると取れない。
「アイ ハヴ ノー マネー」と言って抵抗しても愛想よく「プレゼント プレゼント」と
カタコトの日本語と外国語で休みなしに話しかけ周りに注意がいかないようにする。

手首に紐が巻かれ、気がつくとすでに4−5人に取り囲まれている。
ほかの観光客から何をしているのか分からないように巧妙に周りを取り囲み、
その連中の強面の脅し担当が手首に巻いた紐の代金として
「マネー! ファイブ」といって金を要求する。
この強面の奴は髪の毛が薄くなった中年の白人種でした。
このときはまだ間抜けにも5千リラのことを言っているのか5万リラのことを言っている
のかと悩んでいました。連中は始めから有り金全部巻き上げるつもりなので
お金の単位なんて関係ないんです。

結局あきらめてサイフから5万リラ差し出すが、
そのときにサイフの中身を見ていてあと5万と言い出す。
今度は勝手にサイフをとり有り金すべて取られる。
財布は2つに分けてたくさんの金額が入っている財
布はバックの中にいれていたので被害は12万リラ程度(8000円ぐらい)でしが、
金額の多寡ではなく本当にイヤな気持ちになりまた。
同様の手口・
注意する点
いきなり親しげに近づいて話しかけてられると、
これは怪しいと気がついて当たり前なんですが、
旅行の最終日だったこともあり気も抜いてしまい、
不覚にもとうとう被害にあってしまいました。

こんな目に会うとせっかくの楽しい旅行が台無しになります。
これからローマに行かれる方は絶対にこんな被害にあわないようにしてください。

でも、普通のイタリア人は本当に親切で礼儀正しく人が多かったことを付け加え
ておきます。