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時期・場所 2000年10月 
被害者 投稿者本人
手口  2000年の10月頃、初めての海外旅行でロンドンへひとり旅をしました。

 バッキンガム宮殿からビクトリア駅に向かって、寂しそうに歩いていると、
1人のヨーロッパ人(コケイジャンのこと、いわゆる白色人種)がビクトリア駅は、どの方角かと尋ねてきました。

 真正面の方角だというと、自分は建築家で、日本の三菱重工の仕事もしており、
よく日本(千葉県)にも、仕事で行っているとのことでした。
日本も知人がいるとのことで、私に親しみを持った様子を見せました。

 歩きながら話をしていましたが、そうこうするうちに、
実は、フランスへ仕事で行っていたが、今日、イギリスへユーロスターでウオータールー駅まで戻ってきたところが、
手荷物等すべてを盗まれ、カードもなくなったので、
実家のあるスコットランドへ帰る電車賃がない、とのことであった。

 ついては、帰宅したら返すので、お金を貸して欲しいと頼まれました。
本人の氏名、自分のオフィスのeメールアドレス、スコットランドの事務所の所在地、
電話番号、自宅の所在地、電話番号等を紙に書いたものをくれました。
借りたお金は、私が書いて渡した紙の住所へポンドか円で送り、返す、といいました。

 このたびの困窮を助けてくれれば、お礼がしたい、といいました。
私は、しばらくロンドンにいるので、イギリスにいる間に、ホテルに返しに来てくれないか、
といったところ、ホテルの場所は、分からない、日本へ送金して返す、と言い張りました。

また、2ヶ月先に、また、仕事で日本へ行くので、連絡をくれ、とのことでした。
それと、スコットランドの私の家へ、いつか遊びに着てくれと言いました。

スコットランドのエジンバラへ帰るのにいくら必要かと尋ねると、紙に書いて、41ポンドだといいました。
50ポンド札しかなかったので、50ポンド札を渡しました。
 その現金を手にするや否や、余分に貸してくれたお金で、
お腹が減っているので、何か食べて帰ると言って、ビクトリア駅のバスのロータリー方面へ、さっと消えました。

 道を尋ねられたころは、まだ明るかったのですが、そのころには、辺りはすっかり、日が暮れていました。

 ロンドンからエジンバラまで帰るとのことで、電車でどのくらいかかるか、と尋ねたところ、
5時間だと答えていましたので、こんなに日が暮れて、電車があるのか、
あっても帰るのが相当遅くなるのに、と思いました。
 50ポンド札を手にしたら、直ぐに暗がりに消えるように行ってしまいましたので、
この瞬間、あれは、すべて嘘だったんだ、と直感しました。
ください。
同様の手口・
注意する点

 案の定、お金は、送られてきませんでした。
 
 寂しそうに街を歩いたり、とにかく、街中で他人につけいる隙を与えてはいけません。
 
 声を掛けてくる他人は、すべて下心があり、それは、お金が目的です。
単に、いわゆる白人だといって、信用してはなりません。
2度目のヨーロッパ旅行では、これを教訓にして、何も起こらずに済みました。

 これが、私の遭った寸借詐欺被害です。
 私も、全く信用していたわけではないのですが、あまりも困った表情を見せたりするし、
人恋しさも手伝って、現金を渡してしまったのです。
 また、紙切れに、相手が住所等を書いても、それが真実かどうか分かりません。
私は、そのときは、真実がどうか、何か証明するものを見せろ、というのも相手に失礼か、
と思ったのですが、お金の関わることなので、そう考える必要もなかったと反省しています。

 街中で、声を掛けてくるような悪い連中は、言っていることも嘘ばかりですから、
こちらとしても、本当のことを言う必要は全くない、と考えています。

 このスコットランド人を名乗る中肉、中背の40歳前ぐらいの白人男性は、
ビクトリア駅からバッキンガム宮殿かけて、現在も、出没しているようですので、注意して