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時期・場所 2001年7月 
被害者 投稿者本人
手口  2001年7月に日本人の友達とドイツを旅行した時のことです。

フランス留学中の私たちはフランスに比べて、街は綺麗だし(ごみもあまり落ちてない)
むやみやたらに話し掛けてくる人もいなくて
「ドイツはなんて安全なんだ」と感動してました。

ケルンでメトロからトラムに乗り換えの階段を上っているとき、スリにあいました。

エレベーターが故障中で小型スーツケースと寝袋をもって
階段を上っていたところ、登りきると、階下からドイツ人の女性二人が大声で叫んでました。
自分の持っているバックを叩きながら彼女たちは叫んでいて、
私は怒っているのだと思い、すれ違う時にぶつかったのかな?
と思いました。

私たちがまったくドイツ語がわからないことに
気づいた彼女たちは階段を上ってきて、あやまらなくっちゃと思っていると、
友達が「バックあいてるよ!」といい、見てみると中に入っていたお財布と小物入れがなくなっていました。

実は彼女たちはスリが私のバックを空けているのを目撃して
警告してくれていたのですが、気づいた時にはとっくに犯人は逃げていました。

すぐにその二人のドイツ人がトラムの駅にいた鉄道員の人に説明をしてくれて、
周りにいた男の人何人かが犯人を探しに走っていってくれましたが、見つかりませんでした。

その後、鉄道員の人が警察に連れて行ってくれて、そこから
クレジットカードをすぐにとめ、被害届を提出しました。

普段は日本円で2000円以上は持ち歩かないのですが、
旅行中でもあり、ユーロ導入以前だったので、現金2万円ほど入っていました。
カードの被害はなく、インターレイルのチケットもパスポートも無事でしたが、
あまりにもショックで予定を繰り上げて、フランスに戻りました。

旅行20日目くらいで疲れていたのと、荷物を持って移動していて
油断しました。肩からたすきがけにしたレスポールのバック
(チャックが上についている)は後ろに回していて、階段も上っていたし、
親切なドイツ人女性に言われるまで気がつきませんでした。

同様の手口・
注意する点

後で聞いたところによると、ケルンはドイツでもスリの多い都市だそうです。

あと、レスポールのバックはあけやすいので要注意だそうです。
パリではいつも警戒していて、スリも何度か未遂で防げていたので、
自分は大丈夫と思っていたのが甘かったです。

いい教訓になりました。一緒に旅行した友達がリュックを前にかけて
歩いているのを馬鹿にしてたばちがあたったのでしょう。

彼女はパニックになってる私をなだめて、いろいろ助言をしてくれ、
フランスの銀行の番号を控えていなかったので、同じ銀行を使っている、
中国人の友達に電話して緊急用の番号を聞いてくれたりしました。

海外生活に慣れてきたからといって油断は大敵です。
あと、手帳には緊急用の連絡先をメモしておくべきだと思いました。
クレジットは警察で電話番号を教えてくれて、電話も貸してくれました。

でも、彼らの鮮やかな手口には驚きです。
後ろに人がいることも、その人がバックを開けて
財布を盗んでいることもまったくわかりませんでした。