時期・場所 1998年9月・香港
被害者 投稿者本人
手口
九龍半島の先端のプロムナードで香港島を眺めていると、
清潔そうな身なりをした中東系の男が英語で
「Welcome to HongKong」などと親しげに話しかけてきた。
そしてTシャツの袖に造花をつけて、
「私は香港大学の学生で、今世界中の女の子の名前を集めているんだ。
君にも書いて欲しい。」と言ってきた。
何も考えずに記入すると、名前と国を書く欄の最後に$200と書いてあり、
「世界中の貧しい子供のために払って欲しい」と要求してきた。

あまりにしつこいのでしかたなく$40払うことで話をつけ、記入した。
手持ちが$20札しかなかったので、それを渡すと、
「$40と書いたのだからちゃんと払え」
「おつりは払うから」と言うので、$100札を渡すと、
男は$50札とさっきの$20札を渡して、
そのまま去っていき、
結局、合計$50を払わされた。

同様の手口・
注意する点

おちついてあとから考えるとぼったくりだと分るが
その場で考える余裕を与えないように巧みな話術で話しかけてくる。
また観光地で話しかけてくる人は疑って方が良い。
法外な値段のお土産だったり、
その観光地と全く関係ない話だと、まずぼったくりに間違いない。
ただ話を聞いているうちに払わなくてはいけないような錯覚に
なぜか陥ってしまうので、返事をしないようにすること。

お金を渡す時、相手がおつりを持っているか確認し、
持っていても先にもらうように交渉する。
それで拒否する様ならば
たとえ欲しいものであきらめた方がよい。

サンフランシスコやラスベガスでも同様の手口で寄付をもとめたり、
お花の付いたペンを売りつけようとする。

 

 

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