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時期・場所 2003年7月 ドイツ・キール 
被害者 投稿者本人
手口  オスロ行きフェリーの出発まであまり時間がなく、
キール市中央郵便局に駆け込み、
カウンターの前に陳列してあった絵葉書3枚(単価 0.31ユーロ)と
10ユーロ札をカウンターに差し出し、
「これに、日本までのポストカード用切手を1枚くれ」と英語で言った。

カウンターの女性職員は、隣に立っていた男性上役と二言三言話し、
男性上役が、「切手はこっち(自動販売機)で買え」と
カウンターから出てきた。
女性職員は、ジャラジャラとつり銭を寄越した。

男性上役が待っているので、つり銭の確認もそこそこに、
(欧州の自動販売機は、つり銭が出ないことが多いので、
 あらかじめ細かいつり銭を混ぜてくれたのかな?)
私は男性上役に付いていき、1ユーロの切手を無事買った。

そして、開いている机を見つけ、
とっとと絵葉書を書いて投函し、
フェリーに乗ってしまおうと思い、
つり銭を念のため数えたところ、
『5ユーロ札をもらっていない!!』
ことに気づいた。

絵葉書は 0.31 ユーロだから、3枚で 0.93 ユーロ、
つりは 9.07 ユーロのはず。
なのに、もらった釣りは、2, 1, 0.5, 0.2, 0.1, 0.1, 0.05, 0.05, 0.05, 0.02
で、4.07 ユーロ。

『やられた!!!』

私は、防犯テレビカメラの位置を確認し
『マネージャを呼べ。あのカメラ画像を確認しよう』
と言う準備を整え、
先ほどの女性職員に
『なにか私、さっき忘れていきませんでしたかね』
と問うた。

女性職員は、明らかに意味のないパソコンのカーソルキーを
15秒間弄んだあげく、
『5ユーロ?』
と言った。

『そうだ』
というと、5ユーロ札は無事私の手に納まった。
同様の手口・
注意する点
日本では郵政公社職員は、公務員の扱いかもしれないが、
海外では、公務員でないかもしれないので、信用してはいけない。
特に、今回私が遭遇したのは、男性上司も同席しての詐欺行為であるから、
常習・組織的に行なわれていると思われる。

ドイツの地方都市に行く人は気をつけてください。