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時期・場所 | 1997年1月 チェコ−スロバキア国境 |
被害者 | 投稿者本人 |
手口 | スロバキアから列車でチェコに入国した時の事である。 列車のコンパートメントにて一人で入国手続きを待っていると、 爬虫類顔のパスポートコントローラーが現れた。 当たり障りのない質問の後、パスポートにスタンプが押された。 型通り終わったな、と思ったが、 ヤツは徐にドアを閉め、密室での裏稼業を開始した。 以下はその時の状況と会話である。 入管:「外貨の所持金額は? 全て見せなさい」 旅人:(税関でもないのに変だな、と思いつつ)「US$○○とDM××です」 入管:「両替時のレシートを持ってる筈だ、それも見せなさい」 旅人:「そんなものいつまでも持ってるわけないでしょう」 入管:「じゃ、その外貨は没収だ。 イヤならパスポートは返却しない」 旅人:「そんな無茶な! 日本国外務省発行の旅券を チェコ人のあんたが没収する権利はないですよ」 入管:「関係ない。 次の列車でスロバキアに送り返してやる」 と言い、パスポートを持って去っていった。 驚いて車掌に一部始終を伝えたが、 彼には事態を変える力も権限もない。 暫く呆然としていると、ヤツが再び現れる。 入管:「考え直すなら許してやる。 さっさと外貨を出せ」 旅人:「金も渡さないしパスポートも返して貰う」 入管:「じゃ、ここで降りろ、次の列車が来るまで凍死しても知らんぞ」 旅人:「余計なお世話だ、じゃあな!」(と、荷物を纏めて降りる素振りをみせた) 入管:(忌々しそうに)「チッ! ふざけやがって・・・」 と捨て台詞を残し、パスポートを投げて寄越し、 そのふざけた入管職員は去っていった。 |
同様の手口・ 注意する点 |
官憲と雖も法外な要求には絶対に屈しないことである。 相手が強硬な態度を崩さず、どうしても振り切れない等で、 やむなく金品を渡さざるを得ないような場合でも、 決して弱気は見せず、適当な金額に値切り退散願うべきだろう。 |