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時期・場所 2002年2月 ベルギー・ブリュッセル 
被害者 投稿者本人
手口  ベルギーのブリュッセル南駅のパリ行きの列車の中、
自分の座席を見つけて出発を待っていました。
10分前ぐらいに男2人が乗ってきてそれぞれの席につきました。
座席指定なのにチケット番号を確かめもせず“すー”っと座るんです。
同じ時に来ているのに少し離れた席に座り、知り合いではなさそう。
私はそこまでは彼らの動きをすべて監察していました。
一人がコートを脱いで網棚にのせました。

空いているのに随分と私たちの荷物の近くに置くんです。

どうしてかな?とは思いましたが、そのままにしていると、
今度は私の後ろの席から男の人が
「この列車はデュッセルドルフに行きますか?」と聞いてきたんです。
 一瞬、パリとデュッセルドルフの位置関係を考えたりして、
「行きません。でも誰かに聞いたほうがいいですよ。」と答えて、
さらに隣の席の夫にも確認したりしている2〜3分の間、
私の注意力は網棚には行っていませんでした。

 気が付くと私たちの3つのカバン
(小型スーツケースとアタッシュケース、布でできた袋)
くっつけて置いたはずなのに一つだけ離れているんです。
離れたカバンを元に戻している間、なんか変な様子、
はじめに置いた風景と違う。

 ない!!

真中に挟んで置いたアタッシュケースだけが無いんです。
そういえば二人の男も姿が無い。
後ろから声をかけてきた男もいない。急いでホームまで出てみたがそれらしい姿も無い。
出発5分前、ほんの1〜2分気が付くのが遅れたのです。

 主人の印象では、男の人が棚から大きなものを下ろすのには気が付いていたと言うのです。
でも、それはとても大きなものであったというんです。
たぶんはじめに置いたじぶんのコートでカモフラージュしていたようです。

同様の手口・
注意する点

後の祭、油断してました。
私は大丈夫と思っていたんです。おごりがありました。
反省しきり。荷物を降ろし列車を見送り、駅の警察へ。
怒りと情けなさと反省と。場所を探して警察へ向かう途中、
風采のよろしからぬ30代のお兄さんが「どうしたんだ」って尋ねてくる。
「カバン盗まれたので警察に行く」「じゃあ一緒に行こう」、私はこの人あやしい、
さらにほかの荷物も狙われているんじゃないかと思ったくらい。

でもこの人は正真正銘の警察官でした。毛玉のいっぱい付いたセーター着てたけれど、
どうやら私服警官。3人組のスリを狙っていたんですと。
我々が列車に乗り込むところも見ていたって。

 一言行ってくれればいいのに、注意するように。被害は17万円分のユーロのトラベ
ラーズチェック(これは後日返金されることになりました。)主人の航空券。
あとは書類。いつもは入れておくパスポートは幸いにも上着のポケットでした。
 よほど日本人の被害者が多いと見えて警察の壁には日本語で書いた文が貼ってあり
ました。
 敵はプロです。
こちらがチョッとでも隙を見せれば狙われます。くれぐれもご注意を。