時期・場所 | 2003年7月 |
被害者 | 投稿者本人 |
手口 | タイのバンコクでトランプ詐欺に遭遇しましたので報告いたします。 私の場合、途中から詐欺と感づきましたので被害はまったくありませんでした。 しかし、危ないことには間違いありません。 先週の月曜日、バンコクの東急百貨店一階にあるマクドナルドで 遅い昼食を食べていた私に、見知らぬ若い男が話しかけてきました。 なんでもマレーシア出身 のスキューバーダイビングの インストラクターで今日は休みだといいます。 彼は私の出身地や職業などを尋ねてきて、 自分も日本へ行きたいというような話をします。 意気投合し30分ぐらい話しているうちに、彼は自分のメールアド レスと携帯電話番号を教えてきました。 「これからどこへ行くのですか」 と訊いてくるので、私は用事がある旨伝えました。 すると明日、朝食を一緒に食べようというのでOKしました。 この日はこのまま別れました。 明くる日、彼に電話を入れ、BTSの駅で待ち合わせると、 「私の家へ行こう。母が食事の用意をしている。」 初対面の人の家のお邪魔するのはいささか気が引けるので断ると、 自分たちの習慣だからと無理やりつれていかれました。 どうも雰囲気がおかしいと感じ始めましたが、 とりあえず彼の家の最寄りのBTSの駅まで行きました。 プラカノン駅で下車、タクシーを拾って走り始めました。 タクシーはスクヴィンビット通りを東へ走り、 BTSのオンナット駅を200mほど過ぎた辺りで北へ曲がりました。 これは詐欺だな。とほぼ確信したのはこのときです。 最寄りの駅の一つ手前で降りるのは場所を覚えられないためだと思ったのです。 ソイをまた200mほど走り、今度は西へ曲がりました。 3軒棟続きで並んでいる住宅の一番奥にタクシーは止まりました。 生活感のない、その一件へ入る際、かれは短く携帯電話を入れています。 すると、なかから彼の父を名乗る男が現れ息子の友達は私の友達だ、 などということを言い出します。 料理が用意され、かなりの歓迎ぶりです。 家族構成は(ウソだと思いますが)私を誘った若い男(息子)、その父、従姉妹の女性、メイド。 しかし建物の外観同様、室内にも生活感はありませんでした。 しばらく歓談したあと父が 「実は私はマレーシアのカジノで働いていた。 いまはカンボジアのカジノで働いている。 君、カジノで勝つにはどうしたらいいのか知ってるか? ディーラー を味方につけることだ。これからその方法を教えよう。」 ということで、彼はイカサマブラックジャックの手ほどきを始めました。 面白がって私が聞いていると 「ケチなブルネイ人の金持ちが近くに住んでいる。 実は私の弟が病気で二週間に一回病院で血を入れ替える治療を受けている。 妻も今朝、子供を生んだばかり だ。 日本と違って、ここは保険がないので金がかかる。 是非、私に協力して、このブルネイ人から金を巻き上げるのを手伝ってくれないか。」 「いやだ」と私が拒否すると、 彼は執拗にイカサマゲームに引きずり込もうとします。 私は朝食だけという約束で来ている。 昼にはサイアムで知人と会う約束だ。などといい、席を立ちました。 すると、私を誘った最初の男が、病気の伯父を連れてきたのです。 伯父はビッコを引きながら、首に包帯を当て、半身不随といったかっこうです。 正直言って、演技丸見えでした。 まるで吉本新喜劇です。 私はギャンブルはしないことを信条としており、 いかに人助けとも言えど、ギャンブルはできない。 私の執拗な抵抗に屈し、彼らはタクシーを呼んだので帰ってくれと、言いました。 どういうわけか、あっと言う間にタクシーはやってきており、 私を乗せると、来た道とは逆へ向けて、 まるで迷路のようなソイを走り、かなり時間をかけてス クンヴィット通りにでました。 私はオンナットの駅からBTSに乗り帰路につきましたが、 念のために、二つの財布、クレジットカード、ポケットの 小銭を確かめたのはいうまでもありません。 |
同様の手口・ 注意する点 |
正直、かなり自分の行動が軽率であったことは確かです。 バンコクには幾度も来ているのに、引っ掛かりそうになるとは、情けなかったです。 彼らが本性を現し、危害を加えてこなかったのが、せめてもの救いです。 公表していいのかどうか分かりませんが彼らの名乗った名前は 自称スキューバーダイビングのインストラクター ジョジョ その父 チャビット インストラクターの従姉妹 リンダ |
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