時期・場所 2001年3月 タイ・バンコク 
被害者 投稿者本人
手口 2001年、女2人でバンコクに滞在していました。

バンコクは前年にも旅行しており、その時現地に二人友人もできていました。
この友人は、ほんとにいい人でとても親しくなり、
今回の旅は彼らに再会することが
目的の一つでした。
そういうこともあり、またタイにも慣れ、油断していたのだと反省しています。

  その日はバスで中華街に行き、歩いて泥棒市場方面に向かっていた。
道路を渡ろうとしたとき、おばさん二人組みに声をかけられた。
彼女らはタイ南部の教師で、政府の旅行制度でバンコクに来ていて、
これから
海外にも行くといっていた。市場に行くなら、現地人向けの安いところがある・
水上マーケットにも行こうと誘ってきた。

止まっていたトゥクトゥクに乗り、おばさんたちが行きたいという寺院に行った。
そこでおばさんたちと離れているとき、参拝に来ていたおじさんに片言の英語で
「日本の知人が、この時期に行なわれるタイ政府の宝石輸出振興で
宝石を買いに日本から来る」と
いうようなことを話して去っていった。この段階では
何も気にも留めなかった。

 
おばさんは、「政府が輸出振興のため、旅行者に宝石を買って日本に持っていってもらい、
日本で提携宝石商にうってもらっている」」「タイで安く買い日本で2・3倍で引き取る政府のシステム」
という内容をしきりに話してきた。
今からそのEXPORTセンターに寄るという。

私たちは買う気は全くなく、ただ寄り道に付き合うきもちで行った。


 
EXPORTセンターに行くと、おばさんたちは宝石を購入していた(ふり)。
待っている私たちに店員が、「買わないか?日本のミキモトと提携している。
日本に帰ったら
ミキモトに行って売ればいい。」としつこく勧誘してくる。
(日本人のパスポートのコピーのファイルを持ってきて、

信用しないのならこの人たちに電話しろという) いくら儲かるか計算までしてくるが、
相手にせず、店を出た。
おばさんが「私たちが購入している間、トゥクトゥク
で近くの寺院でも行っておいで」といい、
私たちを先ほどのトゥクトゥクに乗せた。

 
近くの寺院に着きお堂に上がると、先に一人の参拝者がいた。
彼は日本人とのハーフといい完璧な日本語で話し掛けてきた。
しばらく話していると「今日は何しているの?」と
聞くのでおばさんたちのことを話すと、
宝石の話しをうまく持ち出してきた。
私たちが「宝石は関心が無いし、怪しいから買わない。
本当か確かめてから明日でもいい」というと「本当に政府の政策で、僕も買って来月持っていく」など色々話しをされ、
日本人だった(善人面)こともあり、私たちはだんだん
信用しつつありました。

  そこで店に戻ったのですが、結局友人とシェアで日本円10万の物をかわされました。
店を出ると約束の水上マーケットに行くことになった。
後から、会う時間と場所を決めて、私たち二人はどこかも分らない市場に降ろされた。

この時点で、やっとはめられた事に気づいた。

もちろん約束の場所に彼女らは来なかった。

同様の手口・
注意する点
最初の寺院で会ったおじさんも、日本人もすべてグルだった。
    日本大使館に問い合わせると最近被害者続出だが、
宝石が完全な偽物ではなく、かなり質は悪いが一応
宝石なので訴えるのは難しいというのが現状だそうです。

  最初は警戒し、買う気はさらさら無かったのですが、
通りすがりの人を装った大掛かりな仕掛けに
つい信用してしまいました。

なぜあのときタイ人の友人に真実か電話しなかったのかと悔やまれます。


 
ポイントとしては 下記です。

 ■gabernment,exportという単語を連発してくる。
 ■一度店を出ても更なる仕掛けが待っている  
 

結局一人5万円損しました。
日本人では考え付かないほどの人数でグルになっているので
本当に気をつけてください。

最後に付け加えておくと、タイ人の友人は本当に人が良く、今も親しくしてます。


 

 

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