1998年6月15日 前期自治会執行委員会 後期学生会執行委員会殿 院生自治会理事会 一橋大学評議会 貴公開質問状(1998年6月2日付)に対し、次のとおり回答する。 1 中間報告は、「(1)現行制度の実質を損なわない」こと、「(2)選挙報告書補足(メモ)を将来的に提出しなくてもいい制度を検討する」ことをその「基本方針」としている。検討委員会は「基本方針」を実現するための方策を検討したが、学長はこの「基本方針」を現実的か公正な形で実現することは不可能であると最終的に判断した。評議会は、検討委員会自身がその判断を承認したことを踏まえて、学長の判断をやむを得ないものと考える。 2 上記の判断に基づき、検討委員会はこれまでの検討状況を整理し、すみやかに解散する。学長・学部長選考制度の検討は、評議会が行う。 3 検討委員会に委ねられた検討事項は、選考報告書補足の提出をやめることを前提として、「戦後50年以上守り続けてきた、学長・学生部長選考制度の基本方針を維持するにはどうすればよいかを検討する」ことであった。このような形で検討を開始することは、学長・学生部長選考の今年度の実施を考えれば、必要不可欠であったと考える。しかしながら、検討委員会が作業を中断せざるを得なかったのは課題の困難さのゆえであるが、検討課題に対する評議会の見通しに甘さがあったことは認めざるを得ない。問題の適切な解決のためにさらに尽力することによって、評議会としての責務を果たしたいと考えている。 4 学長・学部長選考において、いわゆる「参考投票方式」は職員・学生がその意思を表明できる一つの形態として検討の対象になりうると考える。 5 学生部長の発言について、貴方の指摘のようには考えない。 |